クラスの人
気をつけ、礼。
全員
お願いします。
理科担当の先生
はい、お願いします。
黒永御月
(……今日もかっこいい。)
桜
……
黒永御月
(……まただ。)
最近、桜が私のことを見ている気がする。
それも、理科の時間に限って。
黒永御月
(私、何かしたかな……?)
黒永御月
(それとも)
黒永御月
(私が先生のことを好きってバレてる?)
桜、どう思うかな。
理科担当の先生
えーでは、黒永さん。答えてください。
幻滅されたら……嫌だな。
桜
…………御月?
もしバレてたら――
理科担当の先生
コンコン(机を叩く音)
黒永御月
!
理科担当の先生
……授業はきちんと聞きましょうね?
黒永御月
え…あ、はい。
黒永御月
(先生の前で失敗するなんて……。最悪だ。)
理科担当の先生
ここの問題、分かりますか?
黒永御月
……両生類です。
理科担当の先生
正解です!よく分かりましたね。これはよく間違われる生物で――
黒永御月
(ヤバい……全く話が頭に入ってこない。)
その後も、内容が頭に入らないまま、授業が終わってしまった。
桜
御月、今日調子悪い?
黒永御月
え?
桜
だって、小学校の頃はこんなこと1回もなかったじゃん。
黒永御月
ん〜……大丈夫。…………たぶん。
桜
何かあったら言ってね?
黒永御月
うん。ありがと。
…………でも、これだけは言えないんだ。
桜が幻滅しなくても、
先生を好きってことは、
駄目なことだから。
誰にも…………言えるわけない。






