テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
桃
みかさの意識は布団ではなく床で覚醒した。
手紙を読んだあと泣き疲れて寝てしまっていたようだ。
桃
みかさが身体をさすっていると、トントンと襖が2回叩かれた。
桃
返事をすると、スーっとゆっくり開かれる。そこには狐の面をつけた女らしき人と2人の小柄な女らしき子がいた。
.
.
少女.
少女.
桃
なんとなく予想はしていた。
桃
.
少女.
少女.
少女.
少女らが姿見を持ってきて、みかさの前に置いた。
桃
少女.
.
少女.
少女.
淡い桃色の女用の袴のようなものを着せられ、顔も少し化粧を加えられた。
一瞬女性と見間違えるが、胸元を見るとその現実がわかる程度だ。
.
桃
みかさらは慣れない着物に苦戦しながら外まで歩いて行った。
外に出ると、神輿のようなものが用意されていた。
.
桃
桃
紫
紫
桃
みかさは女の傍に寄る。
すると白いものが頭にかけられた。
桃
.
桃
桃
桃
みかさは神輿の上に乗り、座る。
女の合図で男たちによって担がれた。
桃
少女.
少女.
桃
少女たちはみかさが見えなくなるまで手を振り見送った。
神輿は数十分進み、森の中に入っていく。
植物が風に揺れる。
皆、彼の結婚を祝福するように。
.
.
桃
みかさは草履だけを履かされたので歩きにくそうだった。
桃
男に手を引かれるまま、進んで行く。
不思議と恐怖や不安などのネガティブな心情は湧いてこなかった。
ふと後ろを向くと十数人の男女が付いてきていた。
桃
桃
ピタッ─────
桃
突然手を引いていた男が止まった。
.
.
桃
みかさは素直に草履を脱ぎ、男に手渡した。
そして再び歩みを進める。
.
狭い通路を抜けるとそこには………
桃
そこは開けた大穴になっていた。
その先には大きな光る穴が。
瞬間的に例のものなのだと察した。
案内の男は穴の前までみかさを連れていき、手を離す。
.
.
桃
(あと一歩踏み出せば、俺は死ぬ)
(行先もわからぬ世界へ迷うことになるだろう)
ふと、俺は後ろを向く。
桃
何人もの人間が、俺に向かって頭を下げている。
この中にかつての親友はいるだろうか
桃
桃
俺は暖かい光に
身を、包まれた。