休日
リオン
(ランニング行って…筋トレして…魔法の精度の練習…)
コンコンコン
リオン
?
リオン
は…はい…
マリア
……
リオン
ま…マリアさん…?
マリア
入るわよ
リオン
あ…は…はい…
マリア
……
マリアさんはベッドに座るとジーッと私を見始めた
リオン
(え…えぇ…突然どうしたんだろ…)
なんとなくいつもの癖でマリアさんの前に正座をしてしまう
リオン
(私何かしたっけ…?)
リオン
(キースさんとの決闘の為に修行してただけ…だよな…?)
マリア
リオン
リオン
は…はい!
マリア
脱ぎなさい
リオン
……へ?
リオン
あ…あの…
マリア
話しかけないで
リオン
す…すみません…
リオンの服をぬがせてベッドにうつ伏せで寝かせたあと傷に手を当てた
マリア
ヒール
リオン
え…っえっ…
魔力を流し込んで傷を治療していく
リオン
…えっと…
リオン
どうして…?
マリア
女の子の身体に傷が残ったら嫌でしょ
マリア
背中なんて届かないだろうから
マリア
私がやるわ
リオン
…あ…りがとうございます…
マリア
(…こんな大きな傷…)
大きな傷の他にも細かいキレ傷や痣 見ただけで分かるこの子の努力の証
マリア
(無茶しすぎよ…このバカ……)
傷が薄くなって綺麗な肌が戻ってきた
マリア
……
ペシッ
リオン
いたっ!!
リオン
ちょ…直接肌は…痛いですよ?!
マリア
なるべく怪我もしてこないで
マリア
バカ
リオン
……はい…
マリア
あと死なないで
マリア
約束して
リオン
…はい…
リオン
や…約束…します…
リオン
でも…あの…多少の怪我は
マリア
あ?
リオン
なんでもないです、はい
マリア
ふん…
リオン
…マリアさん
マリア
?何よ
リオン
…キースさんに勝ったら
リオン
ご褒美ねだってもいいですか
マリア
……
マリア
いいわよ
リオン
……じゃあ
リオン
私と……
シュルルルルル
柄に魔力を流し込むと刀が出来上がった
リオン
………
リオン
リュックの中に入ってたこれ…
リオン
ブルウェルに伝わる伝統的な武器
リオン
「刀」
リオン
片方にしか刃が無い、横からの衝撃には非常に弱い代物
リオン
でも斬れ味は剣よりも良い
リオン
…って師匠が言ってた…気がする
リオン
(でもなんでこれ…)
バシュッ
リオン
……
軽く草に通すと力を入れずとも簡単に切れた
リオン
……なるほど…
魔力を抜くとただの柄だけになる
リオン
………
リオン
8年前、お母さんが最後に見せてくれた剣術…
リオン
お母さん…!!!
オリン
リオン
オリン
逃げなさい
リオン
な……っ
リオン
嫌だ…!
リオン
嫌だよ!!!
オリン
ここは大丈夫
オリン
お母さんに任せなさい
リオン
待って…待ってお母さん!!
オリン
シオン
シオン
ああ
オリン
リオンをお願いね
シオン
……分かった
リオン
!!な…
オリン
……赤桜刀
シオンに担がれて母の背中を見つめる
リオン
離して…
リオン
離してよ!!!
シオン
……すまない
シオン
オリンの言う事は逆らえないんだ
リオン
っなんで…!!
オリン
…元気にね
桜がフワッと目の前を通って母を包んだ
リオン
!…
リオン
(綺麗……)
ここからの記憶は正直曖昧であまり覚えてない
リオン
……赤桜刀…?
そう呟くと柄が光り、赤黒い刀身が現れた
リオン
!……
リオン
そうなんだ
リオン
…そっか…
リオン
…お母さん
オリン
貴女なら大丈夫
肩を誰かに掴まれた感覚をして振り返ったが誰もいなかった
でも、懐かしい声だけが耳に残っていた






