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瑞希闇堕ち(?)

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瑞希闇堕ち(?)

1 - ボクの大切な人

♥

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2023年03月09日

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瑞希

奏が死んだ。

交通事故。信号無視の車に 跳ねられて。

まふゆは絶望してセカイに 引きこもってる。

絵名は…どうだろう。 絵でも描いてるのかな。

もちろんにーごは解散。 奏じゃないと…誰かを救える曲なんて 作れないから。

なんだか心に穴が空いたみたいだった。

瑞希

((…結局……今日も寝れなかったな、

瑞希

((学校…行こうかな

ボクは学校に行くことにした。

…別に、家に居ても……もっと 辛くなるだけ。

ナイトコードも消した。 見てるだけで胸が痛い。

結局またこれ。

戻ってきた。あの頃に。

ボク、馬鹿だよね。

大事になったら…辛いって 分かってるのに。

分かってるのに、 大事になっちゃって。

このまま屋上でぼーっとしてても…

孤独な仲間は来ない。

でも何故か彼が来るのを待ってる。

来ないのに。

類は…仲間ができた。

孤独じゃない仲間。

類はボクに仲間はいるんじゃないか と言ってくれたけど

そんなの……もう、。

瑞希

((ならいっそ…此処で……

そんな物騒なことを考えていたら

ガチャ

瑞希

え…?

おや…瑞希。こんな朝から来ていたんだね。

瑞希

類……?

なんで?なんでいるの?

類は…類は仲間がいるじゃんか。

なのに……

瑞希…?

……?

類が不思議そうな顔をしている。

なんで…?なんでよ、

類までボクを嫌わないで…!

瑞希!

瑞希

えっ…あ……ど、どうしたの?類

大丈夫かい?何回呼んでも返事はないし…目のクマも酷いよ、?

そりゃそうだ。

数日寝てない。いや、寝れない。

なんか…怖くて。

奏は死んだのに、 自分が普通に生活して…ご飯を食べて 寝て。

そんなことしてたら 罰が下るんじゃないかって

瑞希

……っ

瑞希…今日はもう早退した方が……

瑞希

大丈夫…大丈夫だから……

そんな目で…見ないでよ、

ボクが…家に帰って、 ゆっくりしたら……

罰が下るから。

ダメだから。ボクはダメ。

まふゆのほうが…絵名の方が 辛いから、!

ボクは…ボクは……!

瑞希!

気づいたら過呼吸になってて

類が心配そうにボクを見つめる

保健室に行こう、

瑞希

……っ

これ以上心配をかけたらダメだ。

類は仲間がいるんだから。

瑞希

もう……仲間のとこに行きなよ、

瑞希

ボクの事はいいからさ、笑

……笑

僕にとったら…君だって大事な仲間さ

類の一言で心が軽くなった気がした

…心の穴は……空いたままだけど。

ほら…行こう

瑞希

……ありがと…類っ…

泣きそうだった

でも類の前では泣けないや。

ごめん類。

ボク…素直になれないみたい。

……おや、先生は居ないみたいだね

瑞希

……

瑞希

類、本当にボクのことはいいから…

体温計、どうぞ

瑞希

あ……ありがと、

全く話を聞いてない。

まあ…類らしいな。

ピピピッ

38.4

瑞希

((うわ…高熱

いつの間にこんな熱出てたんだろう

こんなの類に見せたらまた心配を かけてしまう

瑞希

……

瑞希、測れたかい?

瑞希

あ……うん、

どこか…心の底が暖かい。

類の笑顔が…心做しか 奏に似てる。

優しくて、暖かい眼差し

ずっと…此処にいたい

でも…大事になったら、 苦しくなるから。

苦しく…なるから。

あぁ…やはり熱があったんだね

横になっておいてくれ

瑞希

あ…

瑞希が高熱だ。

何か抱え込んでいるように見える。

僕には聞き出せる勇気もないけど。

聞いたらダメな気がする。

瑞希……

瑞希

スヤ……

また…誰かを失うのは嫌なんだ

今の瑞希は今にでも消えちゃいそうだ

…僕には分からないけどね。

今考えると…普段朝から来ない瑞希が 何故こんな時間からいるのだろうか。

今はやっと一限目が終わったくらいだ。

そう考えると…瑞希は 全日制と同じ時間から来ていることになる

やはり…寝ていないとしか考えられない

瑞希が…中学生の頃のように見える。

どこか…苦しくて。 でも自分を騙して信じさせようとして

瑞希

あ……類

瑞希

あれ…なんでここに……

瑞希

((あ……そっか、ボク熱があって…

瑞希

ん…?類は……

スヤー

瑞希

((あ…寝てる

瑞希

((全く…また徹夜したんだろうな

瑞希

((ボクが言えないけど…

瑞希

((寝顔…可愛い、笑

瑞希

((ちょっと悪戯しちゃお……

瑞希

ガサゴソ((ヘアピンを付ける

瑞希

((めっちゃ可愛い…!

瑞希

((って…こんなことやってる場合じゃはいのに…

楽しいと思えば…あのことを 忘れることが出来ると思った

流石に…無理だよね、笑

瑞希

((あ…腕、

瑞希

((嘘…めくれてる、!

瑞希

((自然にめくれてる感じじゃないし……

瑞希

((じゃあ類が…?

瑞希

((嘘…嘘……やだ、やだ、!!

腕には無数の🐿🦟跡。

腕が不自然にめくられている。

類だ。きっと。

今すぐここから逃げ出したい。

瑞希

((あれ…これって……

不器用な治療がされていた

巻ききれていないところもあったが… 包帯が巻いてあった

消毒も横に置いてあるし、 消毒もしてくれたんだろう

類らしい不器用ながらの治療だった

瑞希

((類……

ん……

おや…瑞希、起きたんだね

瑞希

あ…ごめん……起こしちゃった、

いやいや、大丈夫だよ。

「私は大丈夫。」

奏もよく言ってた。

大丈夫…大丈夫って

結局、奏が1番辛かったのかもね。

今回の事故だって 自殺か事故か…まだ分かってない

そりゃそうだ。 お母さんまで亡くして お父さんまで寝たきりになって

そんなのつらいよね。

大切な人がいなくなるんだもん。

瑞希

……

瑞希?

瑞希

ううん。なんにもない。

((腕…気づいてしまったが……

((言うべきだろうか…

((また…嫌われるかもしれないから、

((いや…そんな……

((仲間の大事なことを……嫌われるかもなんて、そんなこと、。

…瑞希。

瑞希

え?何?笑

僕は……一人で抱え込まないで欲しいと思うな、

瑞希

……

瑞希

うん、ありがと、

でも、ダメだよ類。

ボク…話せないや、笑

素直になれない。

なれないから。

瑞希

類、もう戻らないとやばいんじゃないの?

あぁ、そうだね

瑞希

え、?戻らないの?

もう少しここに居たいからね。

瑞希

…!

((流石に戻らないといけないけれど…

((このまま瑞希を放っておくと

((今にでも消えちゃいそうだ、

あ、そうだ瑞希

はい、体温計

瑞希

あ、ありがと

37.4

うん、だいぶ下がったようだね

瑞希

ありがとね、類。

瑞希

そろそろ昼休みだけど、司先輩のとこ、行かなくていいの?

ふふっ…それはね、

ガラガラッ!!

暁山〜!!!!

寧々

ちょっと…保健室なんだから静かにしてよ、

寧々

あ…こんにちは、。

瑞希

((あ、正月ショーの時の…

よし!いつもの所に行くとするか!

あぁ、そうだね

寧々

え……あ、ちょっと待って!

寧々

あ、暁山…さん、行こ、

瑞希

うん、行こっか!

奏、まふゆ、絵名、。

ごめんなさい。ボク…幸せになっちゃっうな、

奏も…見ててくれるかな

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