ふと気が付いたら草原に居た。
何を言ってるかと思うだろうが、僕にも正直わからない。
本当に気付いたら僕はだだっ広い草原に一人突っ立っていたのだ。
ユーマ
人は驚き過ぎると現実を受け入れられずに意外に冷静でいられるんだなぁ、とのんびりと考えて
足元に鞄と紙切れが落ちているのに気付いた。
何か書かれた紙を拾い上げ
そこに殴り書きのように綴られた文字を目で追う。
僕はその一文で、何かよくわからないけど神様が何かミスって僕はここにいるんだろうな。と
とりあえず理解した。
いやいや馬鹿馬鹿馬鹿、それならそれで…
ユーマ
遅くなったが自己紹介をしよう。 僕の名前は姫川悠馬。
今年で28になる立派な社畜だ。
事の起こりはついさっき。 寝る時間を惜しんでラノベを読んでたせいで、絶賛寝不足中
出勤しようと玄関を出ようとした時、くらりと立ちくらみを起こしよろけた
その一瞬。
瞬きをしたら、はいもうこの状況。
いやほんとそれだけ。 激務で死にかけた記憶もないし、トラックに突撃した記憶もない。
ユーマ
転生なのか召喚なのかわからない。でもきっと…。
ユーマ
空を明らかに地球上のものでは無い生き物が、悠々と飛んでるのを目に止める。
ユーマ
平凡社畜な僕は異世界物が大好きだった、ついつい睡眠時間を削って読みふける所があった。
ユーマ
あ、それなら今の状況かなり嬉しいんじゃないかって?いやいや、まさか。あれは
ユーマ
ユーマ
本当なら働きたくない。 生きる為に仕方なく働いてるだけだし。
ユーマ
ユーマ
なんでチートな能力を持ってるのにそれで活躍するの?しんどくない?国の危機とか救っちゃうんだよ!?チート持ってても日本人働きすぎだよ!!
と言うのもまた正直な感想である。
ユーマ
と言っても調べるすべが無い。なにせ何も説明がなく、紙切れと鞄だけ。仕方なしに鞄を漁る。
ユーマ
ユーマ
ユーマ
ユーマ
僕は28だぞ?や、でもと辺りを見渡す。
ユーマ
これは早急に自身を確認できる場所に行かなくては。
取り敢えず僕は地図を取り出してみた。
まぁ広げた所で現在位置もわからないので、意味はないと思ったのだけれど。
ユーマ
良く見ると地図上に矢印のついたまるい記号が点滅していた。これは?地図を見たまま右を向く。
矢印が同じ方向を指す、左を見るとまた同じ左に矢印が向いた。
ユーマ
ユーマ
移動すると丸も一緒に動く。 これは現在位置で間違いないだろう。 おお、これで地図が見れる!
ユーマ
僕は辺りを見渡す。人はいない、よし。
ユーマ
それでも恥ずかしくて。 小声になってしまった。
ビュンッ!
ー名前:ユーマ ー年齢:15
ユーマ
目の前にウィンドウが開きステータスが表示された。
ー能力:全ての能力値とりあえずMax。魔力無限。
ユーマ
適当過ぎるだろ。これ絶対こう、神様の仕業だよね?
あのゴミのような書き置きを残した者の仕業だよね?めんどくさがったね!?
ー属性:全部 ースキル:好きなもの勝手に追加して。
ユーマ
ユーマ
ユーマ
ユーマ
ただ、思った通り多分チートだ。丸投げされてる感満載だけどやりたい放題なのだと思う。
好きなスキル追加、試しに僕は頭の中でお料理上手くなりたいと願ってみた。
自慢では無いが僕は混ぜて炒めるだけの麻婆春雨をゴムにするレベルの料理オンチなのだ。
ピコンと脳内で音が響く。
ースキル:コックLvMax。
ユーマ
ユーマ
ユーマ
ユーマ
願えば魔王にも勇者にも国王にもなれるって事じゃない?!凄い、これこそ夢が広がるじゃないか。
僕は一つ頷くといっぱいに広がる青空を見上げ、
そして決意した。
ユーマ
コメント
6件
普通に笑った
私だったら幸運だかをレベルマックスにして不労所得を確実な物にして、あとあれもこれも…とニート生活を邁進しそうですw
なんというバランスブレーカーwww ここまでやりたい放題できるのはなかなかないですよね…… スキル取得したいと思った瞬間にlevelMAXとか、神様はよほど主人公に負い目がある様子…… 今後の展開を楽しみにしてます!!