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楪羽*yuzuriha*
9,466
#家族関係
Shax91
107
#リート
煙がゆっくりと晴れていく。
崩れた防爆扉の向こう。
八人が横一列に並んでいた。 誰一人欠けることなく。
その視線はただ一人――拘束された宮舘へ向けられている。
目黒蓮
目黒が一歩踏み出そうとした、その時。
宮舘が静かに首を横へ振った。
宮舘涼太
宮舘涼太
その一言だけで目黒は動きを止める。
神崎が穏やかに拍手をした。
神崎
神崎
渡辺が睨みつける。
渡辺翔太
渡辺翔太
神崎は肩をすくめる。
神崎
神崎
その言葉に全員が僅かに目を細めた。 深澤が低く尋ねる。
深澤辰哉
神崎は笑みを崩さない。
神崎
神崎
神崎
神崎
空気が張り詰める。
阿部は一歩前へ出た。
阿部亮平
即答だった。 神崎は少しだけ残念そうに笑う。
神崎
阿部亮平
阿部の声は冷たい。
阿部亮平
阿部亮平
その言葉に神崎は小さく息を吐いた。
神崎
神崎
神崎が軽く指を鳴らす。
カチッ。
宮舘を拘束していた装置の出力が上がる。
宮舘涼太
身体に電流が走り、宮舘の表情が僅かに歪む。
渡辺翔太
渡辺が思わず叫ぶ。
目黒の足元では樹木が激しく揺れ始める。 阿部も思わず前へ出ようとした。
しかし。 その瞬間だった。
霧島
静かな声が響く。
霧島だった。
霧島
神崎は振り返る。
神崎
霧島は真っ直ぐ神崎を見る。
霧島
霧島
霧島
霧島
神崎は少し困ったように笑う。
神崎
神崎
神崎
霧島
霧島は珍しく強い口調で返した。
霧島
研究員たちもざわつく。
神崎は数秒黙っていた。 やがて静かに笑う。
神崎
神崎
再び指を鳴らす。
カチッ。
拘束装置の出力が元へ戻る。 宮舘は静かに息を整えた。
その様子を見て、阿部は誰にも気付かれないように安堵の息を漏らす。
霧島は宮舘へ軽く頭を下げた。
霧島
霧島
宮舘は少し驚いたように笑う。
宮舘涼太
霧島
霧島
霧島
その真面目な返答に、宮舘は思わず小さく笑った。
宮舘涼太
霧島
一方。 神崎はそのやり取りを静かに眺めていた。
神崎
神崎
そう判断した神崎は、内心で別の作戦へ切り替える。
その時だった。
阿部が通信機へ小さく呟く。
阿部亮平
ラウール
阿部亮平
阿部亮平
数秒後。
ラウール
ラウール
阿部は目黒たちへ視線を送る。
ほんの一瞬だけ。 それだけで十分だった。
長年一緒にいる仲間だから分かる。
目黒蓮
岩本が静かに拳を握る。 深澤も小さく頷く。 佐久間は笑顔のまま少しだけ姿勢を低くした。 向井はさりげなく右へ移動する。 渡辺は視線を神崎から外さない。 目黒の足元では、小さな木の根が誰にも気付かれないよう床の亀裂へ潜り込んでいく。
そして宮舘だけが、その変化に気付いた。
宮舘涼太
宮舘涼太
神崎はまだ気付いていない。
しかし霧島だけは床へ視線を落とした。
木の根。 ほんの数ミリだけ伸びる細い根。
神崎
違和感を覚えた瞬間。
阿部が静かに口を開く。
阿部亮平
阿部亮平
神崎は興味深そうに笑う。
神崎
阿部も穏やかに笑い返した。
阿部亮平
阿部亮平
神崎
阿部亮平
阿部亮平
神崎が初めて僅かに眉をひそめる。
その一瞬。 目黒の木の根が地下の配電盤へ到達した。
阿部は小さく呟く。
阿部亮平
ゴォォォン!!
地下四階全域の照明が一斉に落ちる。
研究員
研究員たちが動揺する。
非常電源へ切り替わるまで、わずか数秒。 その数秒こそが。
Snow Manが最も得意とする時間だった。
闇の中で、深澤の低い声だけが響く。
深澤辰哉
深澤辰哉
その瞬間、九人は一斉に動き出した。
目黒蓮
停電の混乱の中、真っ先に駆け込んだのは目黒だった。
樹木が拘束具を一気に締め上げる。
バキィッ!!
能力抑制装置が砕け散る。
宮舘涼太
拘束が解けた宮舘を目黒が支える。
目黒蓮
宮舘は少し息を整え、小さく頷いた。
宮舘涼太
その瞬間だった。
研究員
研究員の悲鳴が響く。
神崎は静かに後方へ下がりながら命令を下す。
神崎
研究員
神崎
神崎
神崎と霧島を守るように武装兵が一斉に前へ出る。
武装兵
ダダダダダッ!!
無数の銃声。
深澤辰哉
深澤の指示で全員が動く。
目黒が樹壁を展開し、岩本が前衛を押し上げる。
渡辺が敵陣へ飛び込み、佐久間と向井が援護に回る。
ラウールは避難経路を確保し、阿部は通信で全体へ指示を飛ばしていた。
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
目黒蓮
目黒の樹槍が敵の武器だけを正確に弾き飛ばす。
戦況は完全にSnow Man優勢。
――そのはずだった。
阿部亮平
阿部の叫びが響く。
天井へ撃ち込まれた一発の能力抑制弾。 それによって支柱が砕ける。
ミシッ……
目黒蓮
巨大なコンクリート塊が崩落した。 真下にいたのは。
阿部だった。
ラウール
誰より早く動いたのは岩本だった。
阿部を突き飛ばす。
ドゴォォォン!!
轟音。 視界が土煙に包まれる。
佐久間大介
佐久間が叫ぶ。
煙が晴れる。
そこには。 岩本が瓦礫の下敷きになっていた。
岩本照
右胸から大量の血が流れている。
向井康二
向井が駆け寄る。
阿部の顔色が一気に変わった。
阿部亮平
阿部亮平
宮舘もしゃがみ込む。
傷を見た瞬間。 全身から血の気が引いた。
宮舘涼太
宮舘涼太
宮舘涼太
目黒が瓦礫をどかす。
渡辺も必死に止血する。
しかし血は止まらない。
深澤が震える声で言う。
深澤辰哉
阿部は首を横に振る。
阿部亮平
阿部亮平
誰も言葉を失った。
その時だった。
宮舘が静かに渡辺を見る。
宮舘涼太
渡辺も宮舘を見る。 二人の視線が重なる。
何も言わなくても。 互いに何を考えているか分かった。
渡辺翔太
宮舘は静かに頷く。
宮舘涼太
宮舘涼太
渡辺は小さく息を吐く。
渡辺翔太
宮舘涼太
渡辺翔太
渡辺翔太
渡辺翔太
宮舘は岩本を見つめる。
宮舘涼太
宮舘涼太
渡辺は苦笑した。
渡辺翔太
立ち上がる。
宮舘涼太
阿部は何かを悟る。
阿部亮平
宮舘は微笑んだ。
宮舘涼太
宮舘涼太
宮舘涼太
阿部は静かに目を閉じる。
そして。 小さく頷いた。
阿部亮平
渡辺が岩本の隣へ膝をつく。 右手を傷口へかざす。
渡辺翔太
空気が震えた。 キラキラと淡い光が渡辺の掌へ集まっていく。
研究員たちが目を見開く。
研究員
研究員
神崎も初めて表情を変える。
神崎
渡辺の掌から、一輪の白い蕾がゆっくりと現れる。
普通の花ではない。 透き通るような白い花弁。
中心には淡い黄金色。 甘く優しい香りが研究室へ広がっていく。
霧島の瞳が大きく揺れた。
霧島
霧島
しかし。 蕾は開かない。
まだ。 ただの花だった。
宮舘がその隣へ静かに座る。
誰も止めない。 誰も声を掛けられない。
宮舘はそっと花へ手を添えた。
宮舘涼太
その一言と同時に。 花へ命が流れ込む。
ドクン。
まるで鼓動のような音。 白い花が一気に開花する。
黄金色の光が地下四階全体を優しく照らした。
その場にいた全員が息を呑む。
ラウール
ラウールが思わず呟く。
阿部は静かに目を伏せた。
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
花弁の奥から、一滴だけ。 透明な蜜が零れ落ちる。
宮舘はその蜜を指先ですくう。
宮舘涼太
宮舘涼太
宮舘涼太
岩本は意識が朦朧としながら、小さく頷いた。
蜜が傷口へ落ちる。
その瞬間。 眩い光が傷を包み込んだ。
裂けていた皮膚が。 砕けていた肋骨が。 傷付いた肺が。
まるで時間を巻き戻すように再生していく。
研究員たちは誰一人声を出せなかった。 神崎も。 霧島も。
ただ目の前の奇跡を見つめることしかできない。
そして霧島は震える声で、ゆっくりと呟いた。
霧島
霧島
霧島
霧島
その一言と共に、長年追い続けてきた伝説は、ついに神崎たちの目の前で現実となった。
コメント
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やっば、、ずーーーっとドキドキしてたんだが、?霧島、、まだ貴様は許そう。 ゆり組の二人はどうなっちゃうんだろ、、