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この世界には性別の他に第2の性と呼ばれるものがある

α、β、Ωの3つだ

およそ人口の8割がβを占めていて

残りの1割がα、もう1割がΩ

βは一般人、αはエリート、Ωは出来損ない

それがこの世界の常識

それもそのはず

なぜなら、Ωには3ヶ月に1回、誰彼見境なく誘惑してしまうフェロモンを出してしまうから

将来有望なα様の未来を潰してしまうから

だから、Ωは何をされても文句は言えない

...

はぁ...なんでこんな世界に生まれてきちゃったのかなぁ...

いっそのことみんなΩになったらハッピーエンドなのでは?

そうじゃん。俺天才かよ...

クラスメイト1

うわwあいつまた1人でなんか言ってるよw

クラスメイト2

ほんとだw

...

クラスメイト1

せっかくΩに生まれたんだから、α様に媚でも売って可愛がってもらえよw

クラスメイト2

うはwお前それ天才だろ!

...

あーあ、君たちがΩならモブおじに無理矢理されてるところをいじめられっ子に助けられて立場逆転からの孕ませ...

クラスメイト1

ッだまれ!きもいんだよ!

クラスメイト2

俺らのことそういう目で見るのやめろよ...引くわ...

そのままもっと引いてもらって俺の視界から消えてもらってもいいかな?

ねっ?

じゃないと、無理矢理襲っちゃうよ〜?

君たちの未来が潰されちゃっても良いのかな?

クラスメイト1

も、もう行こうぜ!

クラスメイト2

ああ、こんな奴と話す時間がもったいないわ...

...

俺だって好みくらいあるっつーの

帰ってるなう

ふんふーん♪

今日は俺の好きなゲーム「貴方だけのオメガ」の続編が販売される日...

この日の為にどれだけ頑張ってきたか...!

ついに報われる...!

うおおお!

...

ゴホン...

(いけない...心の中に抑えとかないと)

(「貴方だけのオメガ」っていうのは、Ωとして生まれた平民の主人公が、王子様や伯爵、色々なα、βの人達に愛されて、初めて愛を知る...っていうストーリーのゲーム)

(よくある王道なストーリーなんだけど、主人公のデフォルトの名前が"唯"で親近感湧いちゃってプレイしてみたら、)

(これがほんとに泣けるのよ...)

(王様とか貴族とか平民とか、それぞれの立場で色々な葛藤が描かれてて...)

(すごい感情移入しちゃうんだよね...)

(主人公の顔が全くスチルではでないとことかも感情移入しやすいポイントなのかも...!)

(それにしても楽しみだなぁ...俺の最推しであるシャルロット様がメインキャラとして出るなんて...嬉しすぎてタヒねるよ!)

(前作でサブキャラとして出てたけど、あまりの顔の良さに好きになったんだよなぁ...)

(速く買いに行かないと!)

通りすがりのおばさま

キャー‼︎

(どうしたんだろ?)

キキィー‼︎‼︎(ブレーキ音)

どかーん!(ぶつかった音にしてくれ)

振り返った俺の目に映ったのは

すぐそこまで迫っていたトラックだった

スピードは落ちていないはずなのに、やけにスローモーションに感じる

気づいた時にはもう...

...ぁ

(俺やばくない?足とか腕とか痺れてるんだけど...)

(俺タヒぬよなこれ)

(あーなんか...走馬灯みたいなのが見えてきたかも)

(思い返すと散々な人生だったな)

(Ωってことがわかるまでは母さんも父さんも優しかったのに...)

(ただ、心残りがあるとすれば...)

(シャルロット様のストーリーを読んだ後にタヒにたかった...!!!!)

...うぅ

痛てて...

あれ...ここどこ?

俺生きてるの...?

ガチャ

キース

!お目覚めになりましたか!?

キース

アーシャ様にご報告してまいります!

え?ちょ、待って!

...行っちゃった

(本当にどこなんだろう、ここ)

(部屋もやけに広いし豪華だし、雰囲気がどことなく日本っぽくない...)

(どっかで見たことあるんだよな...)

(...てか待てよさっきの執事アーシャ様って言ってたよな)

(アーシャ様...?)

え!アーシャ!?!?

(アーシャってあの、「貴方だけのオメガ」に出てくる、あのアーシャ!?)

(てことはここ、アーシャの屋敷の寝室!?)

(じゃあ俺はタヒぬ寸前にシャルロット様のこと考えすぎて2次元に入っちゃった系男子!?)

(ちょっと待って...え、まあ、待ってって)

アーシャ

呼んだかな?

!?!?...ヒョ

アーシャ

目が覚めたみたいでよかったね

ハィ...

アーシャ

さっきから声がおかしいけどどこか痛いの?

イェ...ソンナコトアリマセンヨ

こんな俺の心配をしてくださるなんてアーシャ様は優しいですねあはは

アーシャ

ふふ...何をそんなにかしこまっちゃって

アーシャ

さっきは僕のことアーシャって大きな声で呼んでくれたじゃない

ヒョエァ...

アーシャ

まあ、そんなことは置いておいて...

アーシャ

君、屋敷の敷地内で倒れてたんだよ?

アーシャ

覚えてないかな?

...なにも覚えてないです

アーシャ

そう...

アーシャ

君、どこから来たの?

えっと...

...

アーシャ

覚えてないんだね

え、

アーシャ

言いたくないことは無理して言わなくていいよ

でも、

アーシャ

君は僕に害をなす存在じゃない

アーシャ

僕の目に狂いはないよ

...ありがとうございます

(正直助かったな...違う次元から来たなんて言っても信じてくれないと思うし)

(てかアーシャ様そんなに推してなかったけど、リアルで見ると顔面偏差値やば好き)

(性格もイケメンすぎる...合掌)

アーシャ

で、何にも覚えてない君だけど、これからどうするの?

うーん...どうしましょう...

帰る場所も、行く場所も、俺、何もなくて...

アーシャ

そっか、なら良い感じの働き口が見つかるまで、この屋敷で働く気はない?

アーシャ

ちゃんとお給金も支払うよ

いいんですか?

アーシャ

もちろん

アーシャ

この屋敷ではね、君みたいな、いろいろな事情を抱えてる子達が働いてるんだ

アーシャ

この屋敷はいつでも君を歓迎するよ

ッありがとうございます...!

アーシャ

良い返事だね

アーシャ

これからよろしくね、唯君

はい!

(あれ...俺、アーシャ様に名前教えたっけ...)

○山

こんにちは。

○山

立ち絵は、みちるさんの「ちるめんずメーカー」です

俺が主人公なんて聞いてない!!

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