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夏目と先生

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夏目と先生

2 - 1.出会いと遭遇

♥

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2024年05月14日

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どれだけ頑張ったって報われないことがある

そんなこととうの昔に知っている

俺にとっての最後の大会

俺のバレー人生は幕を閉じた

ピピーッ

体育館に試合終了の笛が鳴り響く

夏目

(終わったんだ…整列…しないと)

立とうとしても足に力が入らない

チームメイトに支えてもらい俺はコートに深く礼をした

俺は体育館を後にした

着替えるために更衣室に向かう

夏目

…?

更衣室からチームメイトの声がする

夏目

(よく聞こえない…)

俺は扉に耳をあて会話を聞いた

バレー部

まじやっと終わったて感じ

バレー部

ほんとそれ

バレー部

俺たち就職だしこっから遊び放題!

バレー部

ほんと部活なんて適当に手抜いてやっときゃいいんだって

バレー部

ほんとにそうだよなー

夏目

…手抜いてやったらいい

俺は強く拳を握った

悔しくて悲しくて

これはその場を離れた

夏目

っはぁはぁ…くそっ

ただひたすらに走っていた

チームメイトの顔なんか見たくなくて

できるだけ遠くに走った

夏目

…あっ、あそこ空いてる

俺は誰もいない更衣室に入った

夏目

…くっそ

夏目

なんだよ、手抜いてやっときゃいいって

夏目

なんなんだよっ!!

ガンッ

これは力いっぱいロッカーを殴った

夏目

なんでっ俺は…勝ちたかったのに

何度も何度もロッカーを殴った

殴っても意味ないのは分かってる

けど何かに当たらないと自分が壊れそうで怖かった

夏目

…いった

殴っていた拳を見ると血が流れていた

数滴の血が真っ白な床に落ちる

数秒間その血を見つめた後タオルで拭き取った

そしてタオルを捨てて更衣室を出た

夏目

チームメイト帰ったかな

俺は確認のため自分の高校の更衣室を確認した

夏目

帰ったみたいだな

俺は一安心してリュックからお茶を出そうとしたその時だった

健大

ねぇ!そこの君

夏目

…はい?

知らない男の人に声をかけられた

身長とか顔からして高校生かな?

夏目

あの…なんですか?

健大

なんですかじゃないよ!その服!さっき帰ってった高校の生徒でしょ!?

健大

バレーは団体競技なんだから単体行動はよくない!

なんで俺同級生か年下に説教されてんの?

夏目

えっと…なんで俺同じ学生に説教されないと

健大

……

夏目

えっなにその顔…

彼は目を丸くしていた

健大

おっ俺は教師だ!

夏目

えっ??

いやいやどうみても高校生だろ

健大

俺は教師だから!てかなんだと思ってたんだよ!

夏目

高校生かと…

健大

えっ…俺ってそんな幼く見えてんの

夏目

(あっしょんぼりした)

彼はコロコロと表情を変えた

健大

まっまぁそれはいいとして

夏目

(いいのかよw)

健大

1人での行動は危ないからちゃんとチームで動くんだよ?

夏目

…はい

健大

あと…それ

先生は俺の右手を指差した

健大

血でてる

健大

なんかあった?

夏目

これは…その

健大

無理に理由は聞かないけど血ぐらい拭いときなさい

健大

えーと確かカバンに…

先生は鞄を漁り始めた

夏目

…なにして

健大

あっ…たっ!

夏目

えっ…なにが??

健大

ハンカチ、これで血拭いて

先生は俺の前にハンカチを差し出した

夏目

(どうみても新品だよな…)

夏目

あの先生

健大

なに?

夏目

新品のハンカチで血なんか拭けません

俺は先生の方にハンカチを押し戻した

健大

俺がいいって言ってんだから借りとくの!

先生はハンカチを俺の胸元に強く押し当てた

夏目

でっでも…

健大

目上の人から言われてるんだからそこは素直に借りとくの!

夏目

…分かりました

俺は渋々ハンカチを受け取った

健大

最初から素直に受け取れよー

俺はハンカチに鞄をしまおうとした

健大

えっ??ちょっ…何してんの?

先生は慌てていた

健大

なんで鞄にしまおうとしてんの?

そんな先生が面白くてずっとみていたかった

夏目

ふっ…w

俺は鞄の蓋を閉じてハンカチで血を拭く

健大

…俺もしかして揶揄われた?

夏目

揶揄ってないですよ?

夏目

先生ありがとうございます

健大

まぁいいんだけど

そんな話をしていると遠くから声が聞こえてきた

せんせーい!

夏目

えっ響?

あれ?夏目じゃーん

こいつの名前は下北響(しもきた ひびき)

小学校から中学までずっと一緒だった

夏目

響久しぶりだな

ほんとだなー高校別になって全然会えなかったし

健大

響知り合いか?

はい小中一緒で仲良いんですよね

健大

そうなのか…でさっき俺のこと呼んでだけどなんかあったか?

準備終わってバス出発するみたいなんで先生呼びにきました

健大

あーそういうことね

そういうことなんで先生早く行きますよー

響は先生の手を取って歩き出した

健大

ちょっ響!手離せって!

じゃあなー夏目

健大

おい!無視かよっ!

響は大きく手を振った

夏目

またな響

俺も手を振りかえした

2人の姿が見えなくなったあと俺は気づいた

夏目

ハンカチ…どうしよう

夏目

(でもあの感じ響の学校の先生だよな)

夏目

響に連絡して学校教えてもらお

俺はハンカチを丁寧にたたみカバンに入れた

夏目

帰るか

俺は体育館を後にした

𝐍𝐞𝐱𝐭♡50

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