燕葩がアイツを〇したあと、 こっちに歩いてきた
春千夜
おい燕葩...?
急にどうしたんだ?と思った
トンッ
春千夜
!
春千夜
どうした、燕葩
すると、
急に俺の胸に顔をうめてきた
燕葩
春、千夜ぉ...
こいつは弱々しい声で俺の名前を 呼んだ
春千夜
燕葩?
燕葩
グスッ
はっ?
こいつが泣いた?
その後、「辛かった」と同じ言葉を 泣きながら繰り返した
あぁ
初めて見た
こいつの泣いた顔
燕葩と俺は幼馴染だった
燕葩(9歳)
春千夜〜!!!!
燕葩(9歳)
お菓子買ってきた!!!
春千夜(9歳)
食う!
燕葩(9歳)
あっ!それ燕葩が食べようとしてたのに〜!!!
春千夜(9歳)
早いもん勝ちだからな?!!
燕葩(9歳)
そんなこと最初から言ってなかったからダメですぅ〜だ!
春千夜(9歳)
てか妹達の分は?
燕葩(9歳)
もう渡してきた!
燕葩には2人の妹がいた
燕葩はすげぇ面倒見のいい奴だ
何があろうと、
燕葩(9歳)
私が1番のお姉ちゃんなんだからお手本にならないと!!
燕葩(9歳)
あと妹達に心配かけさせないようにしないと!!!
こんな毎日を過ごしてた
でもある日
燕葩の母親が〇んだ
燕葩(9歳)
お母さん!
燕葩(9歳)
お母さん!
燕葩の母親は交通事故で亡くなった
燕葩が4歳の時に離婚し、 女でひとつで育ててきた
燕葩達の唯一の支えだった
妹
おかあ”さぁぁん(泣)
妹
うわ”ぁぁぁぁぁぁん(泣)
妹
おかあさぁ~ん(泣)
燕葩(9歳)
ハァハァハァハァ...
燕葩(9歳)
お母、さん
春千夜(9歳)
おい燕葩!
春千夜(9歳)
お前のお母さん!!.....
燕葩(9歳)
プルプルプル
春千夜(9歳)
....
妹
おねぇちゃぁぁん(泣)
燕葩(9歳)
だっ、大丈夫よぉ、
燕葩(9歳)
お母さんはいなくなってなんていないよぉ、
燕葩(9歳)
大丈夫だからねぇ、...
春千夜(9歳)
燕葩.......
妹
これから私達どうなっちゃうの?(泣)
燕葩(9歳)
.......
春千夜(9歳)
燕葩
燕葩(9歳)
?
春千夜(9歳)
妹連れて俺の家来い
燕葩(9歳)
えっ?
春千夜(9歳)
いいから!!
燕葩(9歳)
うっ、うん
燕葩(9歳)
分かった............
燕葩(9歳)
2人ともおいで
燕葩(9歳)
手、
燕葩(9歳)
繋ごっか((ニコ
妹
うん(泣)
妹
ギュ(泣)
それから燕葩達は俺の家で 住むことになった
1週間ぐらいで妹達は前までのように明るくなって遊ぶようになった
燕葩が
「お母さんは少し遠いところへ 行ったの!でも大丈夫!」
「私達の近くにお母さんは いるから!!」
と伝えたから
ただ、そう伝えた燕葩自体は 堕ちていった。