静かに彼女を見る。
__
__
これは、もしかしたら…!
天乃 双葉
真っ黒だったハズの視界に色が入る。
見えなくなったはずの目が、 景色を写す。
天乃 双葉
だけど、その戸惑いも束の間。
天乃 双葉
足元には、月杏とりっつんが 血塗れになって倒れ込んでいた。
天乃 双葉
その体は冷たく、息は止まっていた。
周りに、生きた人の気配は一つもない。
天乃 双葉
天乃 双葉
「こんなに血、ついて…」
通路に付けられた鏡に自分が映る。
服や髪、頬にも血はつき、 目は真っ赤に染まっていた。
双葉?
少し離れた足元には、 血に汚れた刀が転がっている。
双葉?
双葉?
そう呟き、息を呑む。
…まさにそうだ。
そう考えれば、辻褄が合う。
時々記憶が飛ぶ事。
必ず1人になる時間がある事。
死ぬ時に、気配を感じない事。
…絶対に、最後に死ぬ事。
…本当は
双葉?
双葉?
余りの現実に、 涙が溢れ出す。
自分のせいで、 皆が何度も死ぬ事になったんだと。
泣いて、やっと落ち着いて来た頃、 頭を動かす。
…どうすればいい?
私が自殺したって、 またループされるだけ。
だからと言って何もしなかったら 皆死んだままだ。
…いっそ
私の存在が消えて仕舞えば
双葉?
双葉?
そうだ、あの人は屋上から飛び降りて 死んだ次のループで存在が消えていた
もしかして
私もあそこで飛び降りれば
双葉?
…いこう
暗い屋上。
フェンスを乗り越え、 下を見下ろす。
何十階も上の屋上。
少し身震いをする。
…怖い。
でも…こうでもしないと…
双葉?
双葉?
そう呟いて、足を踏み出した。
グチャッ
パチッ
目が覚める。
天寺 利津
今は…7時半…
天寺 利津
思わずそう言って飛び起きる。
天寺 利津
天寺 利津
何で一瞬あんな焦ったんだ…?
ガラガラッ
神咲 月杏
神咲 月杏
天寺 利津
月杏が部屋に入ってくる。
神咲 月杏
天寺 利津
へー、と言いながら欠伸する月杏。
天寺 利津
天寺 利津
神咲 月杏
神咲 月杏
天寺 利津
何か違和感というか何というか…
ガララッ
小島 空也
瀬野 渚
天寺 利津
神咲 月杏
先生の診察が終わり、出ていく。
天寺 利津
天寺 利津
神咲 月杏
天寺 利津
うーむ。
天寺 利津
神咲 月杏
天寺 利津
何でしてなかったん、と 若干呆れた様な顔をされる。
…何でだっけなぁ
月代 藍玖
何となく廊下に出る。
やる事がない…
トタタ…
女の子
急に小さな女の子に話しかけられる。
月代 藍玖
月代 藍玖
女の子
…あぁ
月代 藍玖
女の子
ドタドタ…
歩いていると、 何故か患者達がぞろぞろと ロビーに向かっている。
月代 藍玖
志治 七海
月代 藍玖
志治 七海
月代 藍玖
荒場 聟
先生のその一声でまた 患者達が戻っていく。
…テロを試みて 失敗したのでしょうか?
シャッター落ちましたが他に何も無く、 シャッターもすぐ開きましたし…
鈴蘭 明無
鈴蘭 明無
__
__
ture end 『平和な世界』
コメント
27件
はぇぇぇぇ … まさかの双葉ちゃん犯人だったの !?!? たしかに目見えてなかったから目の色わかんないわ … ( やだもうみんな考察してる 、もう自分にそんな脳は残ってないんで ✋ 悲しすぎるend …
明日明後日に何かしら投稿します。 それがこれと 関わりあるかは言いませんがね
なんかやっぱ誰かに似てる希ガス(誰とは言わぬ)