🩷くん病み

地雷さん回れ右！！ 通報禁止！！ ご本人様とは全く関係ありません。 無言何とか全部おけ

俺はさっき編集し終わったばかりの動画を睨みつけながらそう叫ぶ。

気に食わない。

全然ダメ。

そして乱暴にパソコンを操作し、編集したものを全て消してしまった。

我に返り、長い時間かけて編集したものを消してしまったことに気づく

最近ずっとこんな調子で、編集しても気に食わなくてさっきみたいにすぐ消してしまう

数ヶ月前、Twitterで💙のフォロワーを見ていたら、前まで俺のリスナーだった子が何人も推し変していることに気がついた

今まではそんなこと全然気にしてなかったけど、同じゲーマー担当で相方の💙にリスナーさんを取られたと思うと、すごく辛くて

俺は、その日からどうにかこれ以上リスナーさんが減らないように、必死に編集を続けたんだ。

でも結局パッタリと毎日投稿を辞めてしまった

辞めてしまったと言うより、動画のストックがなくなって、辞めざるおえなかった

呟きながら俺は薬の瓶を手に取る

そして瓶をひっくり返してそのまま口に全部入れ、ありったけの薬を飲み込んだ

そんな感覚もすぐ終わりを迎え、絶望のような気持ち悪さと苦しさが襲ってくる

遠のく意識の中でだらしのない自分の部屋を見つめ、絶望に追いやられていく

何台あるか分からないほどのたくさんのゲーム機とカセットが無理やり置かれた机

いつのか分からない薬の瓶や、ペットボトルがたくさんころがっている床

それからカッターと一緒に落ちている〇スカをした後の血液

毛布やぬいぐるみなんかがぐちゃぐちゃに置かれたベッドの上で俺は意識を手放した

数時間後

俺はハッと目が覚め、辺りを見回す

意識が無くなる前と全く同じ景色

パソコンの光だけが薄暗い部屋を照らしている

後ろから冷たい声が聞こえてきた

俺は恐る恐る振り向く

💙は少し怒っていた

無理もないだろう

彼は何もしていないのだから

俺が勝手に💙のせいにしてるだけで

彼は何も悪くない

それでも俺は叫び続けた

💙のせいじゃない。

わかってるのに口が動くのが止まらなくて

💙の前でただ無様に泣きじゃくって叫ぶことしかできなかった

しばらく冷たい目で黙って聞いていた💙は突然手を広げた

殴られる……反射的にそう思って身体を縮こませる

しかし殴られることはなく、💙は俺をしっかりと抱きしめた

彼は少し泣いていた

たまに鼻をすする音が聞こえる

何もしていないのに暴言を浴びせられ、辛いはずなのに俺を抱きしめてくれた💙

そんなところがまた憎らしくて

そう思ってもないことを言って部屋から飛び出した

俺は勢いよくドアを開けて部屋を飛び出す

それと同時に💙以外のメンバーが目に飛び込んできた

俺はそう叫んで❤️を突き飛ばした

しかし俺の力は今までとは比べ物にならないくらい弱くなっていて

❤️に容易に受け止められてしまった

❤️はそう言いながら俺を抱きしめ、頭を撫でる

俺はとにかく逃げ出したくて暴れ続けた

その抵抗も出来るわけもなく、メンバー5人がかりで押さえつけられてしまった

俺はメンバーの圧に負けて、しぶしぶ💙の背中にしがみつく

いつもはちっこい💙がなぜかとても大きく見えて怖くて

ただ泣くことしか出来なかった