リクエスト集

恋人のジミナとは 3年前から付き合っていた

最初の頃はすごく純粋で優しい所 笑顔が素敵なところに惚れていた

しかし最近は体でしかつるまない

キスなんかセックスの時しかしないし

同棲しても俺はここの家に帰ることは無い

ジミナ本気で俺が好き。 そんな事分かりやすいぐらいに 愛情をくれる

でも俺は他のことに目を向けていた

外で色んな女とヤリまくっているという事

ジミナはそれに気づいていると思う

ただ言わないだけ。

作曲なんて結構前からしていない そんな嘘を何回ついてきたか 本当は女の家を行き来している

ジミナの趣味は植物観察や 本を読むこと

俺とは全く違う性格だ

出会った頃のことは今じゃ曖昧だけど 俺も幸せだったと思う

苦手な料理を毎日作ってくれて 笑顔で美味しい？と聞いてくる姿が 愛らしかった

でも今はそんな手料理も食べようとしない

そう言うと優しく微笑んでくれた でも最近じゃその笑顔はムカつくんだ

なんでそんなに嬉しそうなんだ 悲しくはないのか

ジミナの家から出ていって 数時間で連絡のついた一人の女

年下なのに大人っぽくて セックスのテクニックなんて最高だった

今思えば別れるなんて こいつの言うとうり簡単なことじゃないか なんで俺は別れないんだ

なんで、だ…

今日も俺はジミナを裏切った

もう4年か…あ そう言えば再来週あたりが記念日だっけな どうだったけ

弁当とか…要らないんだけど

仕事なんてまともにしてないし 弁当食う気分でもないんだよな、

そう言うとキッチンへと向かったジミナ ジミナお前仕事どうなんだ

疲れてるくせによくご飯作ろうと思うな 俺別にいいのに

あの子たち？あぁあの植物

やっぱりこいつの笑顔はムカついた

3日間お世話してと頼まれたけど 俺がするわけでもなくて 3日間あの家には帰らず 女の家に行っていた

ジミナが帰ってくる日に家に帰ると ジミナの方が早く帰宅していたらしい

リビングに行くとベランダは開けっぱなし そして何かを両手に抱えていた

これ、とはジミナから頼まれた 植物だった

葉は茶色に枯れていた

ジミナの様子を伺うと 悲しい顔はいっさいしなかった

なんで笑ってんだよ…

ホントに…お前は

ある日ジミナが飲み会に参加すると言った 俺は当たり前のようにあの女の家へと行く しかし今日に限って家に行きたいと言われた

そして今はジミナと一緒に寝ているベットで2人で抱きあっていた

なんで家でヤッたんだろ 後片付けが面倒くさいんだけど

すると

靴なんて隠しもしなかった

そう思って急いで寝室から出ると ジミナが驚いた表情で俺らを見ていた

久しぶりに見たジミナの悲しい顔 何故か俺も悲しくなった

女の腕を引っ張り無理やり 家から追い出した

ジミナはいつの間にか寝室から消えていて リビングにいた

そしてまた前のように何かを抱えていた

そうやって見せてきた枯れた植物

俺があげたやつ…か

ジミナを傷つけていた 俺はやっていはいけないことをずっと やり続けて

逆になんで俺がすきだったんだろうか

ジミナの泣いた姿を俺は初めて見た 付き合ってから1度も見た事がなかった

こんな純粋なやつを俺は傷つけて 普通に生きていたんだ

来世は地獄にいそうだな

そう言うとジミナは お風呂へと向かっていった

家が見つかるまで本当に住ませてくれた しかしご飯は何も出ずジミナと会うことも あまりなくなっていた

女とはもう会わないと伝えた

そして今日もまたジミナはソファへと横になって眠っていた

夜中にジミナを見に行くのが 癖になっていた。その度に 頬には涙の跡が残っていた

次の日の朝ジミナは当然仕事に行っていて スマホの画面を見るとある人から メッセージが来ていた

そう言うとホソガがら胸ぐらを掴まれた

そのまま頬を殴られて血の味がした

あぁ…あれか

本当にすきだったんだ…

酷いことしたのに笑顔ばっかり見せつけて 俺がいない間寂しがったり泣いたり

あいつが本気で笑った顔が好きなのに

もう間に合わないな…

泣いているのジミナを俺はいつの間にか抱きしめていた

ジミナはそっと背中に腕を伸ばしてくれた

そう言ってすぐ側にあった袋を渡した

植物の花言葉 -スターチスの花-

変わらぬ心