「明日の君へ」
嘆いても届かない君へ贈る、
寒い、寒い、
真冬のお話。
宮鳥 えと
周りを見渡すと、
雪の結晶のような飾りで彩られた、
綺麗な、それはそれは綺麗な、
イルミネーション。
宮鳥 えと
そう呟くと、彼女は踵を返した。
宮鳥 えと
"あいつ"が私の前から消えてから、
もう2年だろうか…。
この季節が来ると、どうもよく思えない。
タヒんだという噂も聞く。
もし、タヒんでいたとしたら…。
宮鳥 えと
宮鳥 えと
わかっていた。
泣いても彼はもう私の下へは来ない。
宮鳥 えと
"あいつ"がいたときは、
私が止める側だったけど、
誰も、私を止めるやつなんていない。
宮鳥 えと
宮鳥 えと
いつもは仕事の疲れを癒やしてくれる酒も、
この季節は酒も役に立たないくらいメンタルが弱くなるようだ。
宮鳥 えと
宮鳥 えと
宮鳥 えと
宮鳥 えと
奥から来たのはフードを目元まで被った、青年…みたいなひと。
宮鳥 えと
宮鳥 えと
なにがなんだかわからない。
こいつは誰?
てか、死者が送られる場所ってなに!?
宮鳥 えと
宮鳥 えと
彼はフードをとった。
望月 うり
宮鳥 えと
宮鳥 えと
宮鳥 えと
望月 うり
宮鳥 えと
宮鳥 えと
宮鳥 えと
望月 うり
宮鳥 えと
あのこと…。
私を変えてしまった、
彼との出来事…。
宮鳥 えと
あれは…。
宮鳥 えと
宮鳥 えと
宮鳥 えと
私は、彼が消える前の日に、
彼に罵詈雑言を浴びせた。
それは、彼に対するものではなく、
彼を対象としただけの、
八つ当たりにすぎなかった。
望月 うり
悔しそうで、悲しそうな雰囲気を纏った君は
望月 うり
言い捨てて消えた。
宮鳥 えと
言いたいことの1つも言えない。
つたない、こどもの気持ち。
宮鳥 えと
彼が
好きなのに。
謝りたかった。
あの日のこと。
明日があるならば、
君と二人で雪を手に取り、
凍えた手をお互い温めたりしながら、
私は…。
宮鳥 えと
宮鳥 えと
宮鳥 えと
宮鳥 えと
望月 うり
望月 うり
宮鳥 えと
宮鳥 えと
望月 うり
望月 うり
望月 うり
望月 うり
望月 うり
望月 うり
望月 うり
望月 うり
望月 うり
宮鳥 えと
宮鳥 えと
宮鳥 えと
悪い夢でも見ていたようだ。
暗い闇の中、君の言葉を反芻する。
宮鳥 えと
カーテンを思い切ってあけると、
儚い命の結晶が
はらはらと消え、
輝いていた。
コメント
2件
え、あ、早くない?え?なんでこんな早く神作品書けるの?何かあったの? あ、あ、最高です( ´ ཫ ` ) 結果をお楽しみに!