ぬし
よし、スタート!
椿希
〜〜〜〜〜〜!?
椿希
ーーーーー!
椿希
お………!!
椿希
お……り!!
終
(どうしようかな…)
椿希
おわり!!!
終
ハッ…
終
どうした?
椿希
もぉ、終全然返事しないんだもん
終
ごめんごめんw
椿希
私こっちだから!
終
うん!“またね”!
ごめんね、つばち…
終
た、だいま…です…
おかん
ああ?遅いのよ
終
ごめん…なさい。
おかん
いいからはやくお金。
終
はい…
終
すぐ用意します…
終の親は働かず、
終にお金を貯めさせていた
最低限の学費は払ってやってるのだからと
終
なんで…私だけなんだろう…
そう、続は溺愛されていた
終
続は悪くないもんね…
でも、姉がこんな仕打ちを受けてるとは続は全く知らなかった。
終
まだ、小学生なんだけどな…
とても小学生がやるような事じゃない。
それでも平気でやらせた
終の親は外では良い人風にしている
終
もう、このお金で家を出ていこう…
終
椿希ごめんね…
終
私…もう無理だ…
夜中の3時
終
お母さんとお父さんは寝てるな…
終
続にも何も言えてないけど…
終
“ばいばい”
終
ハァハァ…
終
ここまで来れば大丈夫かな、
終
お金はあってもこの時間に小学生が歩いてるのは問題大アリだ
終
昔はこうじゃなかったのにな…
終
お母さんが酒に溺れてから
お父さんもお母さんも変わった
終
私の名前の由来は…
全て終わってる
何も出来ない
出来損ない
終
これに対して、続は…
ずっと続く
優秀
なんでも諦めない
終
ほんとに双子なのかな…
終
私はこんなに罵倒され続けた、
終
でも必死でお金貯めたよ…?
終
報われる日は来ないのかな…
???
そこでなにしてるんだ?!!
???
お母さんやお父さんは?!!
終
あっ…えっと…グスン
???
あわわわ、
???
な、泣くんじゃない!!
終
ご、ごめんなさい…
終
行くあてがなくて…グスン
???
そうかそうか!!
???
じゃあうちに来ないか!?
終
いいんですか…?
???
もちろんだ!!
???
そうだ!名前を聞いてなかったな!
???
なんて言うんだ?
終
えっと…終、です
???
そうかそうか!!!
???
終だな!!
???
俺は!!
???
未来のスター!!!
???
天翔るペガサスと書き、
???
天馬!!!
???
世界を司ると書き
???
司!!!!
司
未来のスター!天馬司!!!!
終
(すごい元気…)
司
さぁ!終!家に行くぞ!!
終
はっ…はい!
司
ここだ!!!
司
ほんとは妹もいるんだがな
司
いまは入院中だ
終
妹さん、体弱いんですか…?
司
ああ、そうなんだ
司
そんなことは置いといて!!
司
入るぞ!!
終
わっ、分かりました
終
おじゃま、します…
司
母さん!父さん!
司
お客さんだぞ!!
司の母
はいはーい、
司の母
こんにちは
終
こんにちは…
司の母
司から色々聞いてるわ
司の母
大変だったのね
終
あっ…はい…
司の母
帰る場所がないなら当分の間ここに居ればいいわ
司の母
司も咲希も喜ぶでしょう
終
そ、そんな、!
終
悪いですよ…
司の母
いいのよ
司の母
空き部屋もあるもの
司の母
自分の家だと思ってゆっくりしてちょうだいね
終
それじゃあ…お言葉に甘えて…
こんな感じで私は無言で家を出て
優しい天馬家に迎えられた
2年後
終
おねーちゃーん?
終
おにーちゃーん?
私は天馬家の一員として過ごしていた
もちろん、今も
終
(私は、恵まれてるなぁ…)
ここで、私が居なくなった時の
家の状況を見に行こう
終
私は続と椿希にまた会えることを祈ってる、無言でいなくなっちゃったからちゃんと謝りたい
続
ふぁぁぁ
続
朝か
続
学校行かねぇと
続
あれ、いつもの怒鳴り声が聞こえねぇ
続
終どっかいったんかな
続
おはよう
おかん
あら続おはよう
続
…終は?
おかん
私は知らないわよ?
続
いつもならこの時間には起きてんのに
続
俺朝飯要らんから
続
学校行ってくる
おかん
あら、そうなの?
おかん
気をつけて行ってらっしゃい
続
嫌な予感がする…
続
タッタッタッ
続
まだ、門が開いてない…だと?
続
じゃあ終は!?
続
どこいったんだよ…!
俺はすごく焦ってた
もう頭の中が真っ白だ
でも、それは半日で収まった
続
(そのうち、帰ってくるだろ、)
椿希
ねーねー!
椿希
つーくん?
椿希
終しらない?
椿希
もしかして風邪かなにか?
続
おう、熱だ
続
(こいつに無駄な心配かけさせちゃダメだ)
続
(ただでさえ心配性なんだから)
数週間後
椿希
先生…?
続
(さすがにもうごまかせない)
続
(いや、おかしくね?)
続
(終は1人でもなんとかなる)
続
(俺は何を心配してんだよ?)
続
(とりあえず廊下に行こう)
続
(頭冷やさねぇと)
嘘だ!!!
続
ビクッ
続
今の声…椿希だよな…?
椿希
タッタッタッ
椿希
ドンッ
続
なにしてんだよ
続
椿希
椿希
つ、つーくん…
椿希
ごめん!
椿希
タッタッタッ
続
お、おい待てよ!(クソデカボイス
続
(さすがにもう隠しきれねぇか…)
椿希はその日から学校に来なくなった
続
次の日も
続
その次の日も…
続
(終、どうしちまったんだよ…)
でも、ひとつだけ言えることがあった
終は絶対幸せな生活をしてるだろう
俺はそれを
願う
ことしかできなかった
まだ小学生のガキにできることがなかったからだ
続
大きくなったら絶対みつけてやるからな
続
まってろよ
俺はそう決めた
ぬし
うわぁ
ぬし
いつもの2倍じゃーん
ぬし
でもこれは1話で収めたかったんだ!
椿希
許してあげてね☆
終
ってことでまたね!
ぬし
またね