黄
それで...どうしたんですか?
青
さとみくんが居た...
黄
さとみ...?
黄
さとみくんって?
青
あ、その...
青
前言った、僕の好きな人
黄
好きな...
あの日の会話が 脳裏をよぎる
ころちゃんに好きな人が居ると 知ったあの時
何故か少しだけ寂しかった
黄
良かったじゃないですか
黄
運命の再開...みたいな?笑
青
うん...でも、
青
莉犬くんと一緒にいた
黄
莉犬と?
青
うん…
黄
えっと…
黄
それで?
青
それで…って、
青
僕の恋本当に終わったなって
黄
え?
予想外の答えだった
だって
黄
別に恋人とは限らない
じゃないですか
じゃないですか
青
え…?
黄
普通に友達とか、
黄
その可能性は?
青
あ…そう、そうだよね
僕より圧倒的に 大人だと思っていた彼だけど
実はちょっと視野が狭いというか 抜けているところがあるのかもしれない
だけど
黄
ころちゃんは、その…
黄
さとみくんと結ばれたいですか?
なんて馬鹿なことを 聞いてしまうのは
青
…まぁ、ね
根拠もない 淡い期待を抱いているから
ふと 彼の綺麗な瞳から 一雫の雨が降る
黄
ころちゃん…?
青
さとみくんの言ってた
「好きな人」が
「好きな人」が
青
莉犬くんな気がして
ならなくて
ならなくて
黄
……
青
昔ね、さとみくんに
聞いたの
聞いたの
青
「その好きな人はどんな子なの?」
青
その「好きな人」が
僕なんじゃないかな、みたいな
僕なんじゃないかな、みたいな
青
少女マンガみたいじゃん?笑
青
そういうの期待してたの
青
そしたらさ、
青
背が低くて可愛くて
青
いつも尻尾振ってる
甘え上手な奴って
甘え上手な奴って
黄
僕の好きな人...は、
黄
僕より大人で...優しくて、
青
るぅとくん…?
黄
恋愛が...ほんっとうに下手で
青
...るぅとくんこそ、笑
黄
ふふ...、笑