どんなに、周りが羨ましがる婚約者でも...

なつと別れて数日

別れても、俺はずっとなつの事を考えている

ため息を吐きながら、準備をする

俺は、大学に行っていないかわりに、専門学校に通っている

なつがいたから、専門学校に行くのも苦ではなかったのだが

今は、別れてしまい、憂鬱な気持ちだけが広がる

重い足を無理矢理動かして、専門学校に行く

元気すぎてうるさいコイツ

高校の時の、友達のこさめだ

こいつのおかげで、少し元気が出た

頑張ろう...

専門学校が終わりﾎﾞｰｯと歩く...

今日の夕飯何にしようかな~

いつもの癖でなつの大学の近くに来てしまった....

寂しいな....

俺の少し前になつと...婚約者らしき人が歩いている

なつが婚約者に笑顔を向けた時に....

胸がｽﾞｯｷｯとなった

不意に自分の頬を触る

俺の頬が濡れていた

なんで...と思うが頭の隅には結論が出ている

やっぱ、男よりも女の方がよかったのかな...

とりあえず、俺は気持ちを落ち着かせるために、海に行こう

ちょっと、整理しよう

落ち着いて、昔の事を思い出していた

一つ一つ思い出し、結論が出た

俺と付き合うのは、嫌だった...?

思いたくもない事であった

けれど、あんな笑顔を見るとそう疑ってしまうのも仕方がないと思う

少し...また付き合えないかと甘い思考は捨てなきゃな

もう...彼女として、戻って来ないのだから....

こいつは、中学の頃の友達だ

高校は、別々になったからあまり連絡をとっていなかった

俺は、今の気持ちを誰かにぶつけたかった

だから、俺は今までことをらんにぶつけた

付き合わない?俺ら

思いがけない事を提案された

急な告白

けど、なつ以外の奴と付き合うのは気が引ける

らんは、俺の気持ちを見透かしたように言葉を続ける

俺が一番言われたくなかった事を言われる

そう言い残して、去って行った

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