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青バラ屋敷の魔法使い

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青バラ屋敷の魔法使い

第2話 - 後編

113

2024年06月27日

#iris

#irxs

#ヲタクに届け！

#女体化

#青水

リリエン・クローバー

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113

リリエン・クローバー

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リリエン

おはこんばんにちは☆

リリエン

これ終わるかな・・って不安なリリエンです！

リリエン

今回ちょっと展開上言えませんが・・・

リリエン

その、ええと、BADっぽい要素あります！

リリエン

最後ちゃんとハッピーですよ？

リリエン

でも推しが傷つくのは嫌だなぁって方は

リリエン

注意してください！

リリエン

無断転載　パクリ　自作発言はNGとなります！

リリエン

それでは後編どぞ！

水

スース―

赤

ほとけっち～朝だよ～

赤

ほら早く起きて～

白

起きてや～！

水

あと・・五分・・

白

起きんなぁ・・りうちゃん

赤

う～ん・・じゃあ・・

水

スース―

赤

ほとけっち・・・

赤

起きて(((囁きボイス

水

ひゃあ？！///

赤

おはよ～ほとけっち

水

お、おはよう・・？

水

はっ！もう！りうちゃん！

水

この起こし方やめてって言ってるじゃん！

赤

え～？！でもないくんだとすぐ起きるし

赤

ほとけっちもよくこれで起きるからいいでしょ？

水

良くない！彼氏だけにしなさい！

赤

はぁい・・

白

今日も平和やなぁ・・

白

今日はうちと悠くんで朝ご飯作ったから

白

はよ行って食べようや♪

水

うん、分かった！

水

りうちゃん、今日どれ着ればいい？

赤

う～ん、そうだな・・

水

みんなおはよぉ！

桃

あ、いむ！おはよう！

黒

おはようさん、さっき温めたからホカホカやぞ！

青

・・・

水

いふくんもおはよう！

青

・・・はよ

水

うん！

水

（最近少しだけいふくんが話してくれて）

水

（皆と仲良くなれたし、嬉しいなぁ）

黒

ほら、冷めんうちにはよ席に着いて食べ

水

はぁい！

全員

いただきまーす！

水

ん、今日もおいしい！

黒

それはよかったわぁ♪

白

美味しいなら嬉しいなぁ♪

青

（ほんま夫婦みたいやなこいつら）

赤

あ、ないくんご飯粒ついてるよ

桃

ん？ほぉほ？（どこ？）

赤

もう、取るから、じっとしててね

青

（こっちはこっちで恋人やな）

水

ねぇ、いふくん

水

ここっていつもこうなの？

青

あ～・・まぁな・・

水

・・・・

水

どんまい

青

うるせぇ！

全員

ごちそうさまでした！

赤

さて食器洗ってくるか

桃

じゃあ、悠佑は西側の掃除をお願いするね

桃

初兎ちゃんは俺と一緒に洗濯物

白

了解した((ピョコ

桃

耳

白

あ・・・

水

何しようかなぁ・・

青

・・・

水

ね～いふくんは何するの？

青

・・図書室で勉強

水

僕も行っていい？

青

・・・好きにしろ

水

じゃあ着いてく！

水

わぁ✨

水

初めて来たけど本がいっぱい！

青

・・・一応静かにしてろよ

水

うん！分かった！

水

（何読もうかな・・）

水

（あ、あの本面白そう・・だけど・・）

水

（と、届かない・・）

青

・・・

青

)))ガタッ

青

どれ？

水

え？あ、あれ

青

・・・はい

水

ありがとう！

青

・・・別に

水

（なんだかんだ言っていふくん優しいなぁ）

青

・・・

水

・・・

水

スース―

青

（寝てる・・まぁそんな気はしてたけど）

青

（とりあえず本は片づけるか・・）

青

・・・

水

んん・・スース―

青

はぁ・・しゃあないなぁ

桃

あ、まろ

桃

ちょうどよかっｔ？！

青

なんや、ないこか

青

ほとけの部屋ってどこ？

桃

え、ここをまっすぐ行って

桃

右側の一番奥・・

青

そうか、ありがと

桃

う、うん、どういたしまして・・

水

スース―

桃

（まろにも春が来た！）

桃

（今日の夕飯は赤飯にしよう）

～数日後～

水

今日もいい天気だなぁ♪

水

よ～し！今日も散歩しよ！

水

どこ行こうかな・・？

水

ここの庭園広すぎるんだよね～

水

あ・・・

青

だから様子を見に行くだけだって・・

黒

ほんまかぁ？

黒

前あそこで三時間も仕事しとったの知ってるんやぞ？

青

でも兄貴だって仕事あるじゃん！

青

わざわざ監視に来なくていいって・・

黒

けどなぁ・・お前働きすぎやねん

水

（二人がここにいるなんて珍しい・・）

水

お～い！いふく～ん！兄貴～！

黒

・・・ん？

青

あ・・

水

二人とも何してるの？

青

別に・・

黒

この先にある薔薇を見に行くってまろが言ってな

黒

前そこ行った時、ぶっ倒れてたから

黒

俺はその監視役ってわけ

黒

・・あ、そういえばほとけって今暇か？

水

え？うん

黒

じゃあ俺の代わりにまろのこと見張っといてくれへん？

青

はぁ？！

青

ちょっと兄貴・・

黒

別にほとけなら大丈夫やろ

水

う～ん、よくわかんないけどいいよ！

水

いふくん行こ！

青

あ、おい！引っ張んなや！

黒

いってらっしゃ～い♪

水

わぁ✨

水

こんなところあったんだね！気付かなかった

青

あほやからやろ

水

はぁ？！

青

っていうのは冗談で

水

冗談でもよくないんですけど？！

青

聞けや！

青

ここ普段は魔法で隠してんねん

水

え？魔法で？なんで？

青

あ～、まあええか

青

ここは先代が息を引き取った場所なんよ

水

え・・？

青

あ、俺の親とかやないからな？

青

でも・・

青

母さんみたいな人ではあったな

水

・・・・

青

んで、たまにここにお前みたいなやつが来るから

水

・・・ん？僕みたいなやつ？！

水

え？すっごく悪く聞こえるんですけど！

青

落ち着け、それで一応荒らされんようにしとるんよ

水

・・・そっか、そうなんだ

水

なんか、ごめん・・

水

辛いこと話させちゃって・・

青

別にええよｗそんな辛くないしな

青

それよりも・・・ここら辺に

青

お、あったあった

青

ほら、ほとけ！見てみ？

水

・・・・わぁ✨

水

とっても綺麗なバラ・・

水

これ、いふくんのなの？

青

あ～まぁ俺のやな

青

正確に言うと俺自身とでも言うんかな

水

どういうこと？

青

・・・いやなんでもない

青

とりあえずなんともないってわかったし

青

俺はもう戻るけど

水

あ、僕ももう戻ろうかな

青

ってかお前一人称「僕」なんやな

水

あ～隠してたんだけどね

水

皆の秘密知っちゃったし、もう遠慮する必要もないかなって

青

なんで隠してたん？

水

僕さ、前の村で婚約者がいたんだよね

青

は？！・・いや続けてええよ

水

う、うん・・

水

村に帰りたくないのはその婚約者に裏切られたからで

水

追い出されたってのもあるけど・・

青

・・ほ～ん

水

で、その婚約者から

水

「女が僕って言うのはみっともないから使うな」

水

って言われたんだよね～

青

・・・

水

だけどもうあいつとは別れたし！

水

僕でももう問題ないかなって！

青

なるほどな・・

水

まあそんなことより、早く戻ろ！

青

そういえばもうすぐ夕食の時間か・・

水

あ！そういえばさっきの「お前みたいなやつ」

水

結局どういう意味なわけ？！

青

・・・まだ引っ張るんか・・？

～夕食後～

水

はぁ・・お腹いっぱい！

水

やっぱ兄貴のご飯は美味しいなぁ・・

白

せやな～ほんま美味しいわぁ♪

赤

りうらも今度教わろうかなぁ・・

白

ええやん！ないちゃんめっちゃ食べるし！

水

今日も沢山おかわりしてたもんね～

白

さすがに五杯も食べるとは思わんかったな

赤

確かに・・夜食作ってあげたほうがいいかも・・

水

いいじゃん！ないちゃんも喜ぶよ！

水

・・・ん？あれ？こんな本あったっけ？

白

ん？なになに？

赤

何の本？

水

絵本かな？

「呪われた魔法使い」

白

なんや物騒なタイトルやな

赤

なんでこんなとこにあるんだろ？

水

う～ん、わかんないけど読んでみよっか！

白

いむちゃんせっかくやし読み聞かせしてやぁ

水

いいよ～♪

赤

初兎ちゃんもまだまだ子供だね

白

うるさいなぁ///

白

ええやんかっ！ほら早く読んでや！

水

はいはいｗ

水

むか～しむかし、あるところに・・

昔むかし、あるところに

一人の少年がいました

少年

よし今日はこれで最後やな！

少年

はよ魔女様のとこ行かな！

その少年はある魔女のところへ通っていました

魔女

あら？～～くん！

魔女

今日も来てくれたの？

少年

はい！早く一人前になりたくて！

少年は魔法使いになることを夢見て

日々青いバラが咲く家に通っていたのです

魔女

まあ、ふふ、やる気があるのはいいことね♪

魔女

でもまだ手が離せないの

魔女

もしよかったらあの子のことを見ててくれないかしら？

少年

はい、わかりました！

少年

○○～！今日も来たで～♪

魔女の子供

んぅ？にっちゃ！

少年

うんうん、お兄さんやで～

少年

今日何したい？

魔女の子供

ん～とね！あにょね！

魔女の子供

ままにおはなしゃんあげちゃい！

少年

ん！分かったわ！

少年

じゃあ花畑に行こうな～

魔女の子供

あい！

少年はこの日々が好きでした

少年

ねぇ、魔女様

魔女

なあに？

少年

この青いバラはなんですか？

少年

どうしてこの鉢だけここにあるんですか？

魔女

その鉢の花はね

魔女

私の命なのよ

少年

命？

魔女

そう、その花の花びらが全て散った時

魔女

私はこの世から消えるのよ

少年

え・・？

魔女

な～んてね、ふふ

魔女

冗談よ！あの花は綺麗だからおいてあるだけ

魔女

それ以上でも・・以下でもないわ

少年

・・・

少年

そうですか

しかしある日・・

少年

今日も魔女様のとこ行かな！

村の人

あ！～～！

少年

ん？

村の人

ちょうどよかった！

村の人

ちょっと用事があるんだけど

少年

え・・・

村の人

お願い！少しだけなの！

少年

・・・わかった

村の人

助かるわぁ♪じゃあね・・・

少年

少しだけって嘘やない？

少年

一時間くらい歩かされたんやけど

少年

早く魔女様のとこいかな・・ん？

魔女の子供

うう・・ひっく

少年

どうしたん？○○

魔女の子供

にいちゃ・・

少年

なんや道に迷ったんか？

少年

ほら、お兄ちゃんがついていったるから

少年

はよ帰ｒ

魔女の子供

まま・・ままが・・

少年

え？

魔女の子供

ままが・・知らな、ひっく、

魔女の子供

知らない・人に・・

少年

？！

少年

はよ、はよ行かな！

少年

○○は隠れてるんやぞ！

魔女の子供

う、うん・・

少年

魔女様！

魔女

う・・

少年

魔女様！大丈夫ですか？！

少年

（傷が深い・・でもこれなら・・）

少年

今治癒魔法かけますんで、しっかりしてくだｓ

魔女

むだ、だよ・・

少年

え・・

魔女

私、もうすぐ・・

魔女

死んじゃ・・う・みた・・いだから

少年

何言うてるんですか？！

少年

確かに傷は深いですが、これくらいなら俺の魔法でだって！

魔女

バラの花・・

少年

え？

魔女

あのバラの、花の花びら

魔女

あと、一枚・・でしょ？

少年

え、は、はい・・

少年

でも・・なんのかんｋ？！

少年

まさか・・あの話は本当やったんですか？！

魔女

・・・

少年

魔女様！

魔女

・・・ごめんね

少年

そんな・・

少年

まだ○○やって幼いのに

少年

俺だって、まだ一人前やないのに・・

少年

置いていくんですか・・・？

魔女

・・・ごめん

魔女

ねぇ、～～

少年

・・・？

魔女

私の、魔法、を・・

魔女

あなたが・・継いでくれない？

少年

え・・？俺が？

少年

別に・・ええですけど・・

魔女

よかった・・

魔女

でも、私の魔法にはね、代償があるの

少年

代償・・？もしかして・・

魔女

うん、私と同じ

魔女

あなたが、私の魔法を、継いだ時・・

魔女

あなたの命は・・青バラの花びら、と同じ

魔女

あの花びらが、全部散ったら、あなたも死んでしまう・・

魔女

それでもいいな、ら私の手を、取って

魔女

私の魔法を、受け継いで

少年

・・・

少年

・・・えぇ、分かりました

魔女

・・・ありがと

魔女

あの子を、よろしくね

少年

・・・魔女様

少年

おやすみなさい

こうして少年は魔女の魔法を受け継ぎ、魔法使いとなりました

何年も魔法使いは魔女の子供と暮らしていました

魔女の子供

～～！今日の夕飯何がええ？

魔法使い

う～ん、あ、シチューがええな！

魔女の子供

シチューな！了解！

しかし、魔法使いの時は長く・・

魔法使い

・・・今日の調子はどうや？

魔女の子供

・・・

魔法使い

・・・そうか

やがて子供は大人になり、老人になりました

魔法使い

おはよう、○○

魔法使い

今日は・・○○

魔女の子供

・・・

魔法使い

今まで、ありがとうな

青バラはずっと咲き続けました

何年も、何十年も・・

魔法使いは一人でいました

魔法使い

寂しいなぁ・・

魔法使い

家が大きくなるばかり

魔法使い

年は取らんし、なんもやることがない

魔法使い

会いたいなぁ・・

そんな魔法使いはいろんな人と関わるようにしました

しかし、魔法使いは怖がられて嫌われてしまいました

魔法使い

なんでなん・・

魔法使い

なんで・・

魔法使い

もう一人は・・いやや・・

魔法使いの周りには動物がよく傍に居ました

それでも魔法使いはどこか寂しいままでした

魔法使い

皆俺の傍にいてくれるけど・・

魔法使い

でも、まだ寂しいなぁ

魔法使い

贅沢はあかんけど・・

魔法使い

でも・・・

そんなある日・・

水

あれ？ここで終わってる？

白

ほんまやなぁ

赤

随分と中途半端な絵本だね

白

っていうかこの話・・

赤

うん、まろの話に似てる気がする・・

水

え？そうなの？

白

魔女の話も、青バラの話も

赤

似てるってレベルじゃない、同じだよ

水

じゃあ、誰かがいふくんのお話を書いて

水

僕の部屋に置いたってこと？

赤

でも一体誰が・・？

白

もしかして・・

バン！

白

？！

水

なに？！

赤

二人とも下がって！

水の村人

いたぞ！獣二匹！

水の村人２

この女・・確か・・

水の村人３

話はあとだ！まずはこいつらを片付けろ！

赤

？！

赤

ほとけっち！初兎ちゃん連れて逃げて！

水

え？！で、でもりうちゃんは？！

赤

りうらは大丈夫、こいつらくらい

赤

すぐに噛みついてやっつけるから！

水

で、でも・・

白

・・行こ！いむちゃん！

水

初兎ちゃん？！

白

りうちゃんはうちらの中でも強いほうやし

白

あんな奴らに負けはせんよ

白

今はいむちゃんの安全を確保する方が先や！

水

・・・

赤

早く！行って！

水

・・・ごめんりうちゃん！

白

無事でいてな！

赤

もっちろん！

赤

りうらは、天才ぴよぴよ最年少だからね！

水

（ぴよぴよってなんだろ・・）

水の村人３

くそっ、追え！

赤

逃がすわけないでしょ！

赤

二人はりうらが守る！

「こっちか？！」

「いない！」「早くしろ！」

「魔法使いを見つけろ！」「獣人を殺せ！」

水

一体何がどうなってるの・・？

白

分からへん・・

白

とりあえずこっちや・・

水

う、うん

白

こ、ここまでくれば大丈夫かな・・

水

み、皆無事かな・・

白

ないちゃんも悠くんも

白

りうちゃんもまろちゃんも

白

強いから大丈夫やと思う

水

・・・

白

・・・？！誰や？！

？？？

ちっ、気付かれんのかよ・・

水

？！その声・・

ゼルト

よう久々だな、ほとけ

水

・・・ゼルト君・・

白

？！いむちゃん知り合いなｎ・・がはっ！

水

？！

ゼルト

うっせぇよ、獣風情が

水

よくもっ！

ゼルト

おっとお前ごときに何ができんだ？

ゼルト

女で武器もねぇ

ゼルト

そんなお前に何ができんだよｗ

水

・・・それは・・

水

そもそも何しに来た・・

ゼルト

ははっ、決まってんだろ？

ゼルト

魔法使いを殺りにきた

水

は？

ゼルト

うざってぇんだよ、時代遅れの馬鹿が

ゼルト

おまけに獣人？気持ちわりぃ

水

お前・・！

ゼルト

あっはは、まぁそれだけじゃねぇよ

ゼルト

戻って来い、ほとけ

ゼルト

俺がお前を使ってやるよ

水

何言ってんの？僕が戻るわけ・・！

ゼルト

へ～じゃあこいつがどうなってもいいのか？

白

ゔぅ・・・

水

初兎ちゃん！

ゼルト

戻るか、この獣を殺すか

ゼルト

どっちがいいか、わかんだろ？ｗ

水

・・・そもそもなんでなの？

ゼルト

エリアのやろう・・逃げやがったんだよ

水

え？

ゼルト

家の財産も全部持ってかれた

ゼルト

少しばかり可愛がってやっただけなのになぁ

水

可愛がる・・？

ゼルト

あぁ、ちゃ～んと躾けてやってる途中だったんだぜ？

ゼルト

ったく、根性ねぇよなぁ

ゼルト

まぁそういうわけで戻って来いよ

水

・・・

水

あはっ

ゼルト

あん？

水

単純に君が甲斐性なしだっただけじゃない？

水

それで奥さんに逃げられたんだ～

水

かっわいそｗ

ゼルト

てめぇ、ふざけんな！

白

あぅ！

水

（なんとかして初兎ちゃんは離せたけど）

水

（やばい、斬られる・・！）

ザン！

水

（・・・・？）

水

（痛く、ない？斬られた音はしたのに・・）

ゼルト

誰だてめぇ！

水

・・・？え？

青

っ！

水

いふくん！

ゼルト

もしかしてお前が魔法使いか？！

ゼルト

ちょうどいい！殺してやる！

水

いふくっ！

青

・・・

青

“失せろ“

ゼルト

？！

水

（？なんか雰囲気が・・）

青

”聞こえなかったか？”

青

”失せろ”

ゼルト

くっ、くそが・・

ゼルト

てめぇが消えろ・・

青

・・・

ゼルト

消えろ、消えろぉおおお！

青

”イロ・ツモニイ”

ゼルト

はっ？！なんで浮いて・・

ゼルト

うわぁあああ！

水

？！

水

（海に落ちた？！）

青

大丈夫、死なんから

水

いふくん？！

水

いふくん？！大丈夫？！

青

はは、どうやろ・・

水

（どうしよ・・出血がひどい・・）

青

初兎・・は？

水

あ、初兎ちゃん！

白

だ、大丈夫、ちょっと痛いけど

白

ってまろちゃん？！どうしたんや？！

青

無事、か、よかっ、た・・

白

あかん、はよ戻って手当せな！

水

でも、僕達だけじゃ

桃

はぁ、はぁ、二人とも大丈夫？！

桃

ってまろ？！ちょっとしっかりして！

水

ないちゃん、運ぶの手伝って！

桃

勿論！急げ！

～戻った後～

水

・・・

白

・・・

桃

・・・

赤

まろ？！無事？！

白

りうちゃん・・

桃

今、兄貴が診てくれてる・・

赤

そう、なんだ・・

水

・・・

赤

ほとけっち・・？大丈夫？

水

僕の、せいだ・・

白

何言うんや！いむちゃん！

水

だって！

水

僕が、あいつを挑発しなきゃ・・

桃

違う！あれは・・

ガチャ

白

悠くん！

黒

・・・

桃

兄貴、まろは・・？

黒

すまん・・・

赤

え・・・

水

あ・・・

黒

傷が、深くて・・

黒

俺じゃ、どうにも・・・

水

あ、あぁ・・・

水

あぁあああ！

白

いむちゃん！

水

ご、ごめ、ごめんなさ・・

水

あ、あぁああ！

桃

・・・

桃

初兎ちゃん、りうら、いむを連れて行って

赤

うん、分かった・・

白

行こうや、いむちゃん

水

ごめ、ごめんな、ごめんなさい

水

うぅ・・うう

パタン

桃

いむ・・・

黒

・・・

桃

？悠佑？どうしたの？

黒

・・・なぁないこ

黒

相談があるんやけど・・

桃

？

～数日後～

白

おはよう・・みんな

赤

おはよう、初兎ちゃん

桃

おはよ・・

黒

朝ご飯、できとるで

白

うん・・・

桃

いむは・・？

白

変わらへん、何も・・・

桃

そっか・・・

水

いふくん・・来たよ・・

青

・・・

水

・・・バラの水、変えるね

水

ねぇ、いふくん

水

いふくん、実は起きてるとか、ないよね？

青

・・・

水

ない、か・・そうだよね

水

僕のせいで・・ごめんね

水

・・・

水

いふくんのバラ、今日も綺麗だよね

水

いふくんの命・・なんだよね・・

青

・・・

水

ねぇ・・何か言ってよ・・

水

僕、まだ前の事怒ってるんだよ・・

水

文句の一つくらい、言ってくれていいんだよ・・

水

ねぇ！

青

・・・

水

うぅ・・いふくん・・

コンコン

赤

ほとけっち・・ご飯だよ

水

・・・・うん

水

すぐに、戻ってくるから・・

水

・・待っててね、いふくん

赤

・・・

水

ねぇいふくん

水

あのね、今日は花冠を作ったんだ

水

初兎ちゃん達と作ったの

青

・・・

水

今度はいふくんも作ろ

青

・・・

水

ねぇいふくん

水

今日は酷い雨だよね

青

・・・

水

こんな雨音でも起きないなんて

水

まるで眠り姫みたい・・

水

キスしたら、起きたりするのかな・・

青

・・・

水

あはは、そんなわけ、ないか・・

水

ねぇ、いふくん

水

ごめんね

青

・・・

水

もっと生きていたかったよね・・

水

もっとやりたいこともあったよね・・

水

僕のせいで・・本当に、ごめんね

青

・・・

水

せめて

水

いふくんのバラだけは・・・

水

ねぇ、いふくん

青

・・・

水

起きない・・か・・

水

あ、バラの花散っちゃってる・・

水

・・あと、五枚だけ・・？

水

・・・やだ

水

りうちゃん達に、花びらが散らない方法教えてもらわなきゃ・・

青

・・・

水

本当、綺麗な顔だな・・

水

魔法使いだから、なのかな

水

寝顔まで綺麗なんて、ずるいなぁ・・

～数か月後～

白

あ、いむちゃん

白

おはよ・・

水

うん、おはよう、初兎ちゃん

赤

おはよ、ほとけっち

水

りうちゃんもおはよう

水

僕、そろそろいふくんのとこ行くね

パタン

白

・・・いむちゃんクマできとったけど

赤

うん、心配だね

白

・・・

水

おはよう、いふくん

水

あのね、今日は・・？！

水

バラが・・！

青

・・・

水

なんで？！昨日はまだ大丈夫だったのに！

水

あと・・一枚しか・・

水

あ・・やだ！やだやだやだ！

水

やめて！落ちないで！

青

・・・

水

だめ、だよ・・

水

もう、いふくんを・・

水

奪わないで・・

水

僕の、僕のせい・・だから・・

青

・・・

水

いふくん・・いふくん・・

水

いかないで・・

水

お願い・・だから・・

ハラリ

青

ん・・？

青

なんや・・ここ？

スウィエ

いふくん？

青

？！

青

魔女・・様？

青

なんで・・ここに？

スウィエ

それはこっちのセリフだよ

スウィエ

まだ花弁は散ってないはずなのに・・

青

・・・

青

（もしかして、ここは・・）

青

魔女様・・

スウィエ

戻って

青

え？

スウィエ

まだ戻れる、戻って

青

で、でも俺は・・

スウィエ

いいから！早く！

青

・・・なんで

青

なんで、ですか・・？

青

もう、頑張ったじゃないですか・・

青

貴女も、あいつもいなくなって・・

青

ずっと一人で、頑張ったのに・・

スウィエ

それでも、戻って

青

なんでっ！

スウィエ

だって！

スウィエ

貴方には、大切な人が、いるでしょ？

青

・・・え？

青

確かに、あいつらは大切やけど・・

青

でもっ！

スウィエ

違う、あの子達じゃない

青

？

スウィエ

ねぇ、いふくん

スウィエ

貴方を、救ったのは、だれ？

青

え・・

スウィエ

本当に、一人だった？

スウィエ

最近も？ずっと？

青

そ、れは・・

「いふくん！」

青

（ほとけ・・）

スウィエ

今ならまだ、戻れる

スウィエ

お願い、戻って

青

・・・

青

そうですね・・・

スウィエ

・・・いふくん

青

・・・魔女様

スウィエ

・・・なぁに？

青

ありがとう、ございました

スウィエ

？！

青

さようなら

スウィエ

ありがとうを言うのは

スウィエ

私の方なんだよ、いふくん

はらり

水

あ・・・

水

やだっ！やだやだ！

水

お願い、戻って！

水

戻ってよぉ・・

水

うっ・・うぅ・・

水

いふくん・・いふくん・・

なんや、泣いとんのか？

水

え・・？

そんなに責任感じなくてええよ、俺が勝手にやったんや

水

・・・

青

おはよ、ほとけ

水

え・・

水

・・・

青

ん？お～い

青

なんやアホ面晒して、どうしたん？

水

う・・うぅ・・

青

ん？

水

いふくぅううううううん！

青

おわっ！

ドサッ

青

危ないやろ、全く！

水

ごめ、ごめんね、いふくん

水

ぼく、僕の、せいで・・

青

・・・ばーか

水

あうっ

青

さっきも言ったやろ？

青

俺が勝手にやったんや

水

で、でも・・・

青

そんなことより

青

ほとけが無事でよかったわ

水

うぅうう、いふくん・・

青

ちょっ！おまっ！痛い痛い痛い！

水

あ、ごめん

水

強く抱きしめすぎた

水

ってかけがは？！どうして？！

青

ん～俺にもよくわからんな

青

ん？あ、魔法も使えんくなってる・・

水

え？

青

う～ん、よくわからんなぁ・・

水

・・・でも、よかった

青

・・・ただいま、ほとけ

水

おかえり、いふくん！

桃

全く！だから危ないことはするなって！

赤

ちょっ、ないくん落ち着いて

青

だからごめんって言ってるやん！

白

まろちゃぁあああん！よかったぁあああ！

青

おい泣きやめや、初兎！

白

だってぇええええ！

黒

心配したんやからな、全く

青

ゔ・・ごめんなさい兄貴・・

黒

けど、よく頑張ったなぁ

青

あにきぃいいいいい！

桃

ちょっと？！まだ話は終わってないよ？！まろ！

水

あははｗ

水

（よかった、またみんなと居られるんだ・・）

白

いむちゃん？どうしたん？

水

んーん！なんでもない！

水

（これからもこうやって）

桃

とりあえずまろは絶対安静！

桃

お酒も禁止ね！

青

やだぁあああ！

青

ほとけ～ないこがいじめる・・

水

もうないちゃんってば～

桃

俺が悪いの？！

赤

まぁないくんだからね～

黒

今日も平和やなぁ・・♪

白

ほんまっ、落ち着くわぁ♪

水

（みんなと過ごせて行けたらいいな♪）

終わり

リリエン

おかえりなさいませ！

リリエン

ま、間に合った・・

リリエン

もう完成できたことを誉めてほしい・・

リリエン

これにておしまいとなります！

リリエン

ここまで読んでくださりありがとうございました！

リリエン

また789タップお疲れさまでした！