桜が咲く季節にー花と音ー

美桜side

〜第1章出会い〜

『愛してる』

『「好きだ」』

『ここで待っている』

『「会いに来て」』

ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ(目覚まし音)

いつもの目覚まし時計を止めて今日も一日が始まる。

最近私はよく夢を見る。

内容は覚えていないけど 何処か悲しくて懐かしい夢だ。

今日は土曜日。

今日は、私がこれから通う学園の下見に行く。私はとある学園に特待生として転入する。

その学園は、中高一貫の学校で高校からの転入生は珍しく稀なこと……らしい。

その学園の名は、『桜音ヶ丘学園』(おとがおかがくえん)

私はこれから、その学園に通うことになる。

私がなぜ特待生かと言うと、私の双子の弟と妹も共にこの学園に通うからだ。

まだ、他にも理由はあるらしいが。

双子達と共に『桜音ヶ丘学園』に行く。

学校の門の前まで来る。

この学園とても大きくて力強く豪勢な見た目。 けど何処か寂しそうな感じがする。

そんなこんな考えていると職員室に到着する。 とりあえず、挨拶しますか。

4人で理事長室に向かう

ｶﾞﾁｬ

夏季さんと秋季さんは、私の叔父と叔母にあたる。

玲桜と玲美は私の双子の弟と妹。 あまり、人に懐かない子達。 現に今も私の後ろに隠れている。

秋季さんが地図をくれた。

そう言って、私は理事長室を後にする。

こうして、私達は『桜音ヶ丘学園』を見学することになった。