オムライス
オムライス
オムライス
「双子組」 お兄さんとボクの夏休み
それはボクが小さい頃の話だった
確かその日は、 記録的猛暑で家にアイスがなくて 買いに行った時の事だ
ミーンミンミンミン
なかむ
なかむ
そんな事を思いながら 店のおばちゃんに言った
なかむ
おばちゃん
おばちゃん
なかむ
なかむ
おばちゃん
おばちゃん
なかむ
なかむ
おばちゃん
おばちゃん
なかむ
おばちゃん
なかむ
その帰り道のことだった
なかむ
その道の近くには川があって 年中 勢いよく流れている
その川からくる水しぶきが 気持ちよくて、 よく帰り道に寄っていたのだ
なかむ
なかむ
なかむ
そこは僕以外人を見かけることが なかったから、よく記憶に残っている
なかむ
それは中学生から高校生くらいの 男の人だった
当時のボクは小さすぎたから、 だいぶ大人に見えてたと思う
お兄さん
お兄さん
なかむ
お兄さん
なかむ
お兄さん
お兄さん
なかむ
お兄さん
なかむ
お兄さん
そのお兄さんは、 ふわふわしてる見た目とは裏腹に 物事をはっきりと言葉にしていて、 好青年のような印象を持っていた
お兄さん
なかむ
お兄さん
なかむ
なかむ
お兄さん
お兄さん
なかむ
お兄さん
なかむ
なかむ
なかむ
お兄さん
なかむ
お兄さん
なかむ
なかむ
お兄さん
なかむ
アイスを買いに行ったのは昼過ぎで 普段は川に行ってもこんなに、 遅くならないはずなのに
なぜかその日は 日が沈んでから家に着いた
そして不思議な事に、
いつもここにいる と言っていたお兄さん
今までで1度も見たことがなかった
なかむ
なかむ
おばちゃん
おばちゃん
なかむ
おばちゃん
なかむ
おばちゃん
おばちゃん
なかむ
おばちゃん
なかむ
おばちゃん
なかむ
おばちゃん
おばちゃん
なかむ
ボクはアイスを持って 川へ駆けていった
ザアーー....
トタタタ...
あっいた!お兄さんだ!
なかむ
お兄さん
お兄さん
お兄さん
なかむ
お兄さん
とても驚いた顔でボクを見て 目をパチクリしていたのを覚えている
なかむ
お兄さん
なかむ
お兄さん
なかむ
お兄さん
なかむ
そして、みるみるうちに 喜んでるような顔に変わった
お兄さん
なかむ
お兄さん
なかむ
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
なかむ
なかむ
ぶるーく
なかむ
なかむ
ぶるーく
驚いたり、喜んだり、泣いたり、 感情が豊かなお兄さんだなぁ...
当時はそう思って、 深く気にしていなかった
それからボクは毎日お兄さん... ぶるーくの元へ遊びに行っていた
なかむ
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
なかむ
ぶるーくにいろんな遊びを考えて、 いろんな話をもっていって、 ぶるーくがボクの中心になっていた
そんな夏休みを過ごした
そして、そんな夏には もちろん終わりがある...
なかむ
ぶるーく
なかむ
なかむ
なかむ
ぶるーく
ぶるーく
なかむ
なかむ
ぶるーく
ぶるーく
なかむ
なかむ
ぶるーく
なかむ
なかむ
ぶるーく
ぶるーく
なかむ
なかむ
ボクは俯いて、考え込んだ
もんげん じゃなかったら、 会えるってことだよね
なら早くここに来よう!
そしたらこれからも毎日会える!
バッ(顔を上げる
なかむ
なかむ
顔を上げると、もうそこには ぶるーくの姿がなかった
なかむ
辺りをキョロキョロと見渡すが ぶるーくは見当たらない
ふと、
ぶるーくが腰掛けていた 石の上を見ると、
ぶるーくが身につけていた、 赤と白の尾っぽのようなものが 落ちていた
なかむ
なかむ
気がつくともうすでに日が沈んでいた
とりあえず尾っぽを拾って 仕方なく家に帰ることにした
夏休みが終わり通常登校になった
ガラガラっ
なかむ
なかむ
生徒1
生徒2
生徒3
生徒4
ボクの住んでた場所は山奥で 生徒もボク以外に4人だけという 少数の村だった
授業後
生徒2
なかむ
生徒2
生徒4
生徒1
生徒1
生徒2
なかむ
生徒3
生徒4
生徒3
生徒2
生徒1
なかむ
生徒1
生徒2
生徒3
生徒4
なかむ
ぶるーくに会わないと...!
ボクは急いで学校を飛び出し、 川へ向かった
ザアー...
なかむ
走ってきたから、息が苦し...
なかむ
なかむ
夏休みは終わってるけど、 まだ全然暑いなぁ...
なかむ
なかむ
あれ、目の前がくらくらしてる...
なかむ
バタッ
暑さで倒れたボクの記憶は そこで途切れた
次に目を覚ました時
ボクは自分の家で横たわって寝ていた
なかむ
なかむ
お母さん
お母さん
なかむ
お母さん
お母さん
お母さん
なかむ
お母さん
お母さん
なかむ
お母さん
もちろんボクには 家に帰った記憶なんかない
1つ心当たりがあるとしたら...
なかむ
お母さん
なかむ
お母さん
なかむ
なかむ
なかむ
なかむ
お母さん
なかむ
お母さん
なかむ
なかむ
なかむ
お母さん
そこからのボクはお母さんの腕の中で ギャンギャン泣いていた
その1件以降
ボクは1度も川へ足を運んでいない
なかむ
生徒3
生徒2
なかむ
生徒4
生徒1
なかむ
ボクは友達に恵まれてるなぁ...
...会いたいけど、会えない
会えずに毎日足を運んで、 悲しい気持ちになりたくない...
来年の夏まで、待てるかなぁ...
次の年
待ちわびていた
久しぶりのぶるーくに会えると思って
ワクワクしながら川へ来た
けれど...
なかむ
彼の姿はなかった
毎日
川へ足を運んでいた
夏休みの全てを潰して、
ぶるーくが来るかもしれない
そう思って夏休みの全てを懸けた
今日は来るかも...
今日こそは...
今日なら...
その夏
ぶるーくは現れなかった
その次の年も
彼は来てくれなかった
その次の年も...
月日は流れた
今日は猛暑
アイスを食べたくて、
毎年と同じようにおばちゃんに 会いに来た
なかむ
おばちゃん
おばちゃん
なかむ
なかむ
おばちゃん
なかむ
なかむ
おばちゃん
おばちゃん
なかむ
なかむ
おばちゃん
なかむ
おばちゃん
なかむ
おばちゃん
なかむ
なかむ
でも、ぶるーくが落とした尾っぽは あるから夢ではないよね...?
なかむ
おばちゃん
おばちゃん
なかむ
なかむ
おばちゃん
なかむ
おばちゃん
なかむ
おばちゃん
おばちゃん
なかむ
なかむ
なかむ
おばちゃん
なかむ
おばちゃん
おばちゃん
なかむ
なかむ
おばちゃん
なかむ
おばちゃん
なかむ
なかむ
なかむ
そうして僕は川の方に歩き始めた
ザアー...
なかむ
なかむ
なかむ
なかむ
その時、茂みから物音がした
ガサッ
なかむ
なかむ
ひょこっ
鳥
なかむ
なかむ
なかむ
鳥
鳥だと知った途端、 驚きだったものが一気に 悲しさに変わった
なかむ
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
なかむ
そこには
あの日と全く変わっていない
長年想い続けていた
愛しい人...
ぶるーくの姿があった
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
なかむ
なかむ
ぶるーく
なかむ
なかむ
ぶるーく
なかむ
なかむ
なかむ
なかむ
ぶるーく
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
ぶるーく
なかむ
なかむ
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
なかむ
なかむ
なかむ
そう言ってから僕は、
覚悟を決めて
ぶるーくの落とした尾っぽを見せた
ぶるーく
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
ぶるーく
なかむ
なかむ
なかむ
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
なかむ
なかむ
ぶるーく
ぶるーく
なかむ
なかむ
なかむ
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
なかむ
なかむ
ぶるーく
ぶるーく
なかむ
なかむ
ぶるーく
その年の夏は
僕にとって最高の夏休みだった
そして、
言わなきゃいけないこともある
なかむ
ぶるーく
なかむ
なかむ
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
ぶるーく
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
なかむ
なかむ
ぶるーく
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
なかむ
なかむ
ぶるーく
なかむ
あれから2年後
都会に住み始めてから1年
なかむ
なかむ
なかむ
なかむ
次の休み
なかむ
おばちゃん
なかむ
おばちゃん
おばちゃん
なかむ
おばちゃん
なかむ
なかむ
おばちゃん
なかむ
おばちゃん
なかむ
おばちゃん
なかむ
おばちゃん
久しぶりにぶるーくに会える...!
どこにいるかな...?
なかむ
シーン...
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ぶるーく
なかむ
ぶるーく
なかむ
なかむ
ぶるーく
ぶるーく
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
その後はお互いに
今までの寂しさを補い合った
なかむ
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
ぶるーく
なかむ
なかむ
ぶるーく
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
ぶるーく
なかむ
なかむ
なかむ
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
なかむ
なかむ
ぶるーく
ぶるーく
なかむ
なかむ
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
なかむ
なかむ
なかむ
ぶるーく
ぶるーく
なかむ
なかむ
ぶるーく
なかむ
ぶるーく
オムライス
オムライス
オムライス
オムライス
オムライス
最初の方で
ぶるーくがなかむに名前を 教えるシーンですね
そこでぶるーくが
驚いたり、 嬉しそうにしたり、 泣いたりと、
感情の波が激しかったですよね
それは
ぶるーくは神様という理由です
彼には過去に、
と言っても何百万年も前でしょうが
人間であった時期があります
そこで彼も名前も 呼ばれていたでしょう
以降彼が亡くなってから
神様になるまでに、
名前を呼ばれることもなくなったでしょう
加えて話しかけられることも、 彼を見れる人もいなくなります。
まぁ、稀にぶるーくが見える人は いるでしょうね
だから、
たった1日だけ なかむはぶるーくが見える
ぶるーくもそう思っていたので
まさか次の日も話せるとは思わず、
本編でも出た通り、動揺...驚きます
そして、1日だけ見えるだけだからと
名前は教える気にはなりません
ですが、2日目も見えるというなかむ
そんななかむに名前を教えます
つまり、名前を呼ばれるのも 何百万年ぶり
だから嬉しさが込み上げ、 泣けてきたんです
オムライス
オムライス
オムライス
オムライス
オムライス
コメント
3件
うぉおおお!!!!😭😭😭ありがとうございます〜!!😭🥰🥰 神×人間の関係性が新鮮でめっちゃ面白かったです‼️表情がころころ変わるbrさんとずっと待ち続けてたnkさんがほんとにかわいかったです…💕 長時間双子摂取できるの助かりすぎました、、ほんとにありがとうございます‼️