咲野〇〇
久し振りだね!
咲野〇〇
小学校振り?
中原中也
だな
そして放課後。
中也は初日から人気者のようで、
クラスメイト(特に女子)に囲まれていたから
業間休みも昼休みも中々話せなかった。
中学で別々になってしまって、
ずっと会いたいと思っていた。
咲野〇〇
もう会えないかと思ったよ
中原中也
また必ず会えるって云ったろ
咲野〇〇
そうだけど…
咲野〇〇
あの時は携帯電話も持ってなかったし、家電も知らなかったから…
中原中也
まあ其れもそうか
中原中也
真逆此の学校に居るとは思わなかったぜ
咲野〇〇
ね、しかも同じクラスなんて!
咲野〇〇
また会えて嬉しい!
中原中也
!
中原中也
お、おう
隣を歩く中也が突然目を逸らす。
耳が赤くなっているのに気付いて、
私まで変に意識してしまった。
男子にしては小柄だけど背も伸びて、
手とか足とか、大きくて男の人って感じ。
其れに胸がきゅっと苦しくなったけど、
見て見ぬふりをした。
咲野〇〇
い、家何処の方なの?
中原中也
△△町の方
咲野〇〇
そっか、じゃあ途中まで一緒だね
咲野〇〇
も、若し良かったら!
もっとお話したい。
もう少し、一緒にいたかった。
咲野〇〇
毎日一緒に帰らない…?
咲野〇〇
良かったらなんだけど、!
中原中也
あぁ、いいぜ
中原中也
俺もそうしたい
咲野〇〇
!!
咲野〇〇
そ、そっか!
何だか昔と違うぎこちなさを感じた、
春の暮れのこと。






