コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
放課後
高木 春
内原 圭悟
高木 春
高木 春
まだ風紀委員に立候補している段階だというのに、俺の仕事を手伝うなんて 優等生にも程がある。 そう思いながら抑制剤を口に入れて、あっと失念に気づく。 いつもこの部屋に一人なので飲むのが癖になっていた。 内原に見られただろうか、とチラ見する。
内原 圭悟
高木 春
内原 圭悟
いつもごまかすときには、こう嘘をついている。 内原はまだ俺をじっと見ている。
高木 春
内原 圭悟
高木 春
内原 圭悟
高木 春
高木 春
言われた言葉の理解が遅れた。 数秒しんとしたあと、反射的に首のある部分を手で押さえた。
高木 春
多田のやつ、何してくれてんだよ!!気づかなかった…!
内原 圭悟
高木 春
なんだこいつ!! 普通そういうこと指摘するか!? つーか、もしかしてこの数日間ずっと見せ付けてたみたいになった!?
高木 春
内原 圭悟
高木 春
内原 圭悟
高木 春
内原 圭悟
高木 春
なんか見透かされてるようで怖い。 最初から掴めない奴だと思っていたが印象よりも性格が良くないのかもしれない。
高木 春
内原 圭悟
高木 春
高木 春
内原 圭悟
高木 春
高木 春
内原 圭悟
スピーカー
高木 春
そのとき、スピーカーから無機質な嫌な音が聞こえた。 誰かが放送を始めようとしているようだが、なかなか話し始めない。
内原 圭悟
放課後
多田 志摩
内原 翔
多田 志摩
内原 翔
内原 翔
多田 志摩
内原 翔
多田 志摩
多田 志摩
内原 翔
内原 翔
多田 志摩
多田 志摩
多田 志摩
内原 翔
多田 志摩
内原 翔
内原 翔
多田 志摩
内原 翔
多田 志摩
多田 志摩
内原 翔
多田 志摩
内原 翔
内原 翔
多田 志摩
内原 翔
内原 翔
多田 志摩
内原 翔
多田 志摩
内原 翔
内原 翔
多田 志摩
内原 翔
多田 志摩
内原 翔
多田 志摩
多田 志摩
多田 志摩
内原 翔
内原 翔
多田 志摩
内原 翔
内原 翔
多田 志摩
多田 志摩
多田 志摩
内原 翔
多田 志摩
多田 志摩
内原 翔
多田 志摩
内原 翔
内原 翔
内原 翔
内原 翔
多田 志摩
内原 翔
多田 志摩
内原 翔
多田 志摩
多田 志摩
内原 翔
内原 翔
多田 志摩
内原 翔
多田 志摩
内原 翔
多田 志摩
内原 翔
多田 志摩
内原 翔
多田 志摩
内原 翔
多田 志摩
多田 志摩
内原 翔
多田 志摩
多田 志摩
多田 志摩
多田 志摩
内原 翔
多田 志摩
内原 翔
多田 志摩
スピーカー
内原 翔
多田 志摩
なかなか話出さないその時間に違和感を感じた。
スピーカー
スピーカー
内原 翔
多田 志摩
スピーカー
内原 翔
スピーカー
多田 志摩
内原 翔
スピーカー
声の主が大声を出したので、音割れがすごい。 うるさくて耳障りだ。
多田 志摩
内原 翔
スピーカー
多田 志摩
内原 翔
スピーカー
内原 翔
その瞬間、俺は何も考えられなくなった。 ああ、俺は消えてしまうのだと悟ってくらりと目の前が歪んだ。
多田 志摩
志摩が俺を呼ぶ声が聞こえた。 それを最後に、意識がパタリとなくなった。
多田 志摩
スピーカー
スピーカー
スピーカーの電源が切れた。 どうやら教師の誰かがようやく抑えたようだ。
多田 志摩
多田 志摩
俺の頭にあるのはただ一つ。 春のことだけだった。
翔のスマホ
多田 志摩
多田 志摩
名前を見て、背筋が凍った。 翔のスマホにかかってきているが、これは間違いなく俺宛の電話だ。 迷わず応答するボタンを押した。
多田 志摩
内原 圭悟
多田 志摩
内原 圭悟
多田 志摩
多田 志摩
内原 圭悟
内原 圭悟
多田 志摩
内原 圭悟
プツリと雑に切れた。
多田 志摩
あんな酷い言われ方をしても、俺は従うしかない。 なぜなら俺はあいつに、一番譲れないものを人質に取られているからだ。
多田 志摩
多田 志摩
ぐったりと横たわっている翔の腹を持って、米俵のように担いだ。
全速力で目当ての教室に着き、ガラッと勢いよく扉を開けた。
多田 志摩
内原 圭悟
担いでいた荷物、翔をどさりと床に置いた。 本人は気絶しているので、何も起きる気配はない。
内原 圭悟
高木 春
教室の隅で耳を塞ぎ震えている春を見つけて血の気が引く。 春がサブドロップに陥ったのはこれで二度目だ。 その様子は、小学生で初めて会ったときとまるで同じだった。
多田 志摩
内原 圭悟
多田 志摩
内原 圭悟
多田 志摩
奴が翔を横抱きにして教室を出ようとする。
多田 志摩
俺もすぐに近寄った。 ここで強引に触れてはいけないことを俺は覚えている。
内原 圭悟
多田 志摩
内原 圭悟
多田 志摩
内原 圭悟
内原 圭悟
スタスタと去っていく奴の口から出た言葉に開いた口が塞がらない。 いやいや、そんなわけないだろと否定しようとしても、その材料が何もない。
多田 志摩
急いで春の鞄を確認すると、見覚えのある抑制剤が入っていた。 さあっと顔が青くなり、絶望する。 次に込み上げるのは、自分に対する苛立ちだ。 自分も春も淡白なだけだと、思い込んでいたのだ。
多田 志摩
高木 春
隅でうずくまる春の隣にしゃがみ込む。
多田 志摩
多田 志摩
多田 志摩
いつでもそうだった。 俺は春に頼られたことがない。 きっと信用されていない。 春にとって俺は、欲求処理役だった。 でも、パートナーという唯一無二の役割を担えていると思えば、我慢できたのだ。 しかし、今回は訳が違う。
多田 志摩
多田 志摩
多田 志摩
高木 春
多田 志摩
不意に名前を呼ばれてはっとした。 俺がいることに気付いているのだろうか。
多田 志摩
もう一度名前を呼んでみたが、まだ塞ぎ込んだままだ。 試しに震えている手を握ってみる。
高木 春
高木 春
多田 志摩
多田 志摩
高木 春
春が泣き腫らした目でこちらを見た。
高木 春
多田 志摩
あまりに不安だったのか、俺の名前を呼びながら縋るように体重をかけてくる。
多田 志摩
高木 春
多田 志摩
多田 志摩
高木 春
高木 春
多田 志摩
多田 志摩
多田 志摩
高木 春
多田 志摩
自分のジャケットを春に被せて一緒に抱き込む。 その間もずっと背中をさすっていた。 ボロボロと嗚咽と共に流す涙にちゅ、と触れる。
多田 志摩
多田 志摩
高木 春
多田 志摩
安心させるように額にもキスをする。 パチクリと春の目が不自然に動く。
高木 春
多田 志摩
予想外の春の言葉に驚く。 どういう意味だろうか。
多田 志摩
多田 志摩
高木 春
その無言を都合の良いように解釈しても良いのだろうか。 強かで常にみんなの憧れになるような春が、俺に、俺だけに甘えている。 その事実が本能をじくじく刺激する。
多田 志摩
誰にも取られたくない。 Domだからじゃない。 俺は春が何者であろうと、春を手放さなかっただろう。
多田 志摩
高木 春
多田 志摩
多田 志摩
高木 春
多田 志摩
多田 志摩
高木 春
多田 志摩
高木 春
多田 志摩
春の頬に両手を添える。
高木 春
唇を合わせると、春が小さく呻く。 ぎゅっと目を瞑って俺のシャツの裾を掴んでいる仕草に、きゅんと胸が鳴る。
多田 志摩
高木 春
多田 志摩
高木 春
静止する春を無視してじりじりと壁に追い込み、何度もキスをする。 ちゅ、ちゅと小学生でもできるようなキスを繰り返した後、指でカリカリと脇腹を引っ掻く。
高木 春
とくすぐったさで春の糸で止めたような唇に隙間ができる。 間髪入れずに舌を捻じ込んで、お互いの舌同士が濡れた感触に春がびくりと肩を揺らした。
高木 春
多田 志摩
高木 春
高木 春
多田 志摩
とうとう琴線に触れてしまったようだ。 春の渾身のグーパンが腹に刺さる。
高木 春
多田 志摩
多田 志摩
高木 春
多田 志摩
高木 春
多田 志摩
高木 春
多田 志摩
多田 志摩
春は立ちあがろうとしたが、ふらふらとバランスが取れず結局俺の腕の中に収まる。
多田 志摩
高木 春
高木 春
高木 春
多田 志摩
多田 志摩
高木 春
高木 春
多田 志摩
高木 春
多田 志摩
結局春を無理やりおんぶして歩いている。 きっと昨日までの俺だったら、嫌がる春を無理して一緒に帰ったりしなかっただろう。
多田 志摩
高木 春
多田 志摩
高木 春
高木 春
高木 春
多田 志摩
高木 春
高木 春
高木 春
多田 志摩
多田 志摩
高木 春
多田 志摩
多田 志摩
高木 春
多田 志摩
高木 春
多田 志摩
多田 志摩
高木 春
多田 志摩
多田 志摩
高木 春
多田 志摩
高木 春
多田 志摩
多田 志摩
高木 春
多田 志摩
高木 春
高木 春
多田 志摩
多田 志摩
高木 春
多田 志摩
多田 志摩
高木 春
多田 志摩
高木 春
多田 志摩
高木 春
多田 志摩
俺は今まで閉ざしていた感情を全て出していた。 面倒くさいって思われたら、気持ち悪いって思われたら、嫌いって思われたら…… そんなことを考えなくてもよい今の状況に心からスッキリしている。
多田 志摩
高木 春
多田 志摩
高木 春
高木 春
多田 志摩
高木 春
高木 春
どすんと背中を思い切り叩かれた。 正直全然痛くないけど、痛いふりをしておいた。