雪
っ、あれ…
雪
ここ何処…?
友達と近所の寺で遊んでいた、
気が付いたら森に 迷い込んでしまったらしい
雪
誰か…誰か居ませんか…!
日も暮れて来て
少し肌寒い
雪
うぅぅ…寒い…
雪
どっちに行けば良いんだろ…
前を見ても横を見ても
木ばかりで何処に行けば 良いか分からない
少し泣きそうに成りながら
雪は歩き続ける
雪
もう帰れないのかな…
雪は少し泣きそうに成りながら
木に少しもたれ掛かり
しゃがみ込んだ
晴人
…オイお前
晴人
こんな時間に何してんだ
木の上に立っている一人の青年
綺麗な顔立ちをしているから 見とれてしまった
晴人
何、人の顔凝視してんだよ
雪
あっ…御免なさい…!
雪
えっ…と…誰…ですか…?
晴人
…誰ってお前が呼んだんだろ
少しイライラしたような声、
不機嫌な顔をして彼は言う
晴人
森を抜けたいんならあっちへまっすぐ行け
晴人
そうすれば出られる
彼は不機嫌そうに
だが、丁寧に教えてくれた
雪
…あ、ありがとう!
晴人
礼なんかいらない、
晴人
さっさと出てけ
無愛想に告げ彼は何処かへ歩いていく
雪
あ…!
雪
そう言えば名前は…
雪
って…あれ…?
気が付けば、森を抜けていて
彼の姿は見えなかった
雪
…!森から出れた…!
その時の私は森から抜けれた事に 意識が行ってしまい
彼の事はすっかりと忘れていた
2話へ、続く
短くてすみません…!
ハートくれると喜びます←