家族が壊れたのは
りうらが小学生になった頃
それからも、りうらはテストがあっても結果は伸びなかった
テストを見せる度に起こられるようになっていた
りうらが2年生になっても
1回もテストの点数で100点を取れないからって
お母さんはりうらに体罰を与えていた
バチンッ
バチンッ
いつも100点を取れば喜んでもらえた
お母さんも優しくなって
いい子だって
でも、
それは…
それからもお母さんは
りうらには厳しくなった
俺は、りうらが殴られる度に
りうらを庇った
痛かった
けど、こうなったのは俺のせいだって
頑張るのは時に
だ誰かを傷つけることが
分かった
俺は、りうらが怒られないようにと
りうらに勉強を教えた
けど、りうらの点数は
100点をいくことはなかった
テストを見せたくないって
泣いてるりうらを沢山見た
テストを見せて
殴られて、怒鳴られて
りうらは泣いて
俺はりうらを庇う
それを繰り返すだけだった
俺の体には沢山の痣が残った
りうらはそれを見る度に
謝ってた
りうらが3年生になった時
りうらは笑わなくなった
泣く日が多くなっていた
夜も寝れないって
寝ても魘されているりうら
俺は、お父さんに相談する事にした
今までできていなかった
お父さんはお母さんの味方だと思ってたから
でも、もう俺には何も出来ないと思った
りうらのために何も出来ない
お父さんはすぐに
りうらを病院に連れていってくれた
りうらは重度の鬱病になったことを知った
お父さんは帰ってきて早々
お母さんに怒鳴っていた
テストは100点が当たり前じゃないこと
人によって差があること
体罰を与えてはいけないこと
お母さんは納得出来ずに
大喧嘩になっていた
その後直ぐに離婚届を書いて
りうらとお父さんはこの家を去った
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