TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

義兄がネッ友！？

一覧ページ

「義兄がネッ友！？」のメインビジュアル

義兄がネッ友！？

第2話 - 義兄がネッ友！？

151

2023年02月04日

#再婚

#義理兄

#ネッ友

ただの人間

シェアする

この作品はいかがでしたか？

151

ただの人間

プロフィール

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール

テラーノベルのスクリーンショット

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

ホーム

検索

通知

本棚

アユミ

お母さん、これいる？

お母さん

どれ？

お母さん

野菜じゃない！

お母さん

食べなさい

アユミ

どうしてもこれだけは食べれないの

アユミ

お願い！食べて

お母さん

いーや！

お母さん

いつもそう言ってアユミは
お母さんに食べさすんだから

お母さん

いい加減野菜嫌い克服しなさい

お母さん

大人になった時どうするの

お母さん

好き嫌いがずっと続いてたら
大人になった時大変よ

お母さん

食べなさい

アユミ

いや！でも

アユミ

大人になったら味覚が変わって

アユミ

好き嫌いが減るとか記事に載ってたよ！

アユミ

ネットで書いてあったのを見つけた

お母さん

お母さんの声が聞こえなかった？

お母さん

食べなさい(圧)

アユミ

ひぇ…！

アユミ

分かったよ…

アユミ

頑張って食べる

アユミ

アムっ！

アユミ

ﾑｼｬﾑｼｬ

アユミ

うえっ…

アユミ

不味い…

アユミ

水！水！

お母さん

はいはい笑

お母さん

どうぞ

お母さん

ゆっくり飲まないとむせるよ

アユミ

ｺﾞｸｺﾞｸｺﾞｸ

アユミ

ぷはぁ！！

お母さん

全部食べれてえらいじゃない

アユミ

わたしやる時はやるから！

アユミ

ドヤァ

お母さん

ドヤ顔をしても

お母さん

大人の世界ではそれが当たり前なのよ

アユミ

いーの！

アユミ

まだ子供だもん

アユミ

お母さーん

アユミ

まだ？

お母さん

それにしても遅いわね

お母さん

13時に夕凪さんが車で

お母さん

迎えに来てくれるはずなんだけど…

三村さーん！

お母さん

あ！夕凪さんだ

アユミ

！

アユミ

どこどこ

お母さん

ほら！あそこ

夕凪

はぁはぁ、

夕凪

遅れちゃってごめんなさい！

夕凪

コウムが車で送れってうるさくて

夕凪

コウムの部活の送り迎えをしてたら

夕凪

こんな遅い時間に……

お母さん

そんな遅い時間ってわけじゃないわ

お母さん

私たちは大丈夫よ

お母さん

もしかして夕凪さん

お母さん

わざわざ走ってまで
迎えに来てくれたの？

夕凪

遅れたらまずいと思って

夕凪

急いで来たんだ

夕凪

結局、時間通りじゃなかったけどね笑

夕凪

本当申し訳ない

アユミ

(この人が夕凪さん！？)

アユミ

(写真で見るよりも顔が整ってる…)

アユミ

(お母さんより歳上なはずなのに)

アユミ

(シワ何ひとつないとか)

アユミ

(どんなケアしたらそう美肌に)

アユミ

(なれるんだろう？)

アユミ

じーっ

アユミ

(不思議だ)

夕凪

？

アユミ

(…にしても)

アユミ

(顔立ちが良い)

アユミ

うんうん。

お母さん

アユミ？

お母さん

ずっと夕凪さんの方を見て

お母さん

どうしたの？

お母さん

ほら夕凪さんにご挨拶しなさい

アユミ

こ、こんにちは…

夕凪

こんにちは〜

夕凪

君がアユミちゃん？かな？

アユミ

そうです

夕凪

ようこそ！愛知へ

夕凪

突然の報告びっくりしたよね

夕凪

アユミちゃんの意見なしに

夕凪

勝手に話を進めちゃってごめんね

夕凪

こんなことが二度と起きないように

夕凪

アユミちゃんとコウムの意見を

夕凪

優先に考えていくつもりだから

夕凪

そこは安心して欲しいな

夕凪

あ、簡単な自己紹介をするね！

夕凪

今日からアユミちゃんの父親(仮)になる

夕凪

夕凪マコトだよ

夕凪

好きな名前で呼んでくれると嬉しいな

夕凪

よろしくね！

アユミ

は、はい！

アユミ

こちらこそです

アユミ

よろしくお願いします

アユミ

(義理のお父さんもなんだか)

アユミ

(優しそうな人だし)

アユミ

(これからの生活)

アユミ

(楽しくやっていけそうな気が…！！)

アユミ

………

アユミ

…しないかも

お母さん

アユミ

お母さん

ドアを開けてちょうだい

アユミ

えぇ

アユミ

なんで！

アユミ

お母さんが開けてよ

お母さん

両手が塞いでて開けれないの

お母さん

だから開けてちょうだい

アユミ

………

アユミ

(部活で家にいないみたいだし…)

アユミ

(気合いで開けるしかないのかな…)

アユミ

(大丈夫。誰もいないんだから)

アユミ

(私ならできる！)

アユミ

(自分を信じるんだ！アユミ！)

アユミ

すぅー…

アユミ

はぁーー…

お母さん

ドアを開けるだけなのに

お母さん

なんで深呼吸をする必要があるの？

アユミ

お母さんは黙ってて！

夕凪

しょうがないさ

夕凪

知らない人と突然

夕凪

家族(仮)になるんだから

夕凪

一緒に住むとなると

夕凪

最初は戸惑うものだよ

アユミ

(夕凪さん…！！)

アユミ

(なんて良い人なんだ…)

アユミ

(本当はネッ友と会いたくない)

アユミ

(っていう理由だけど。)

アユミ

(よし！)

アユミ

(こうグズグズしてても)

アユミ

(何も始まらない！)

アユミ

(開けるぞ…)

アユミ

(3.2.1……)

ガチャ

……？

アユミ

…あ

アユミ

失礼しました！

バタン

なんだ…？

お母さん

ちょっと！

お母さん

何で閉めたのよ？

アユミ

(なんで？)

アユミ

(なんでコウムがいるの！？)

アユミ

(部活に行ったんじゃ…！！)

アユミ

すぅー

アユミ

はぁー……

アユミ

(アユミ、一旦落ち着くんだ)

アユミ

(そもそも、)

アユミ

(コウムの顔を見た事がないじゃない)

アユミ

(まだコウムだって決まってないから)

アユミ

(もしかしたらコウムの友達)

アユミ

(なのかもしれない)

アユミ

(コウムが友達の家に忘れ物をして)

アユミ

(届けに来たのかも…)

アユミ

………

アユミ

(他人の家で何をしてるんだ)

アユミ

(って感じだけど…)

アユミ

………

夕凪

アユミちゃん？

夕凪

どうしたの？

夕凪

顔色悪いよ

夕凪

大丈夫？

アユミ

ご、ごめんなさい

アユミ

(夕凪さんには悪いけど)

アユミ

(嘘をつくしかない…)

アユミ

虫がいたから

アユミ

びっくりしちゃって…

夕凪

アユミちゃんって虫、苦手なんだね

夕凪

次アユミちゃんの目の前に

夕凪

虫が現れたら

夕凪

僕が捕まえて退治するよ！

アユミ

(本当夕凪さんって優しいなぁ)

アユミ

(申し訳なくなってきちゃった…)

アユミ

(このままだとだめだ)

アユミ

(もうここに来たからには)

アユミ

(ドアを開けないと)

アユミ

(夕凪さんに迷惑がかかっちゃう)

お母さん

アユミ…

お母さん

早くしてくれない？

お母さん

手、ちぎれそうだよ

アユミ

(あ、あとお母さんも)

アユミ

(気の優しい夕凪さんでも)

アユミ

(イライラするに違いない…)

アユミ

(アユミ！)

アユミ

(自分を信じないでどうする！)

アユミ

(堂々と開けるんだ！)

アユミ

(何も怖くない！)

アユミ

(何も…)

ガチャ

アユミ

こわく…

夕凪

おお、コウムじゃないか

アユミ

………

アユミ

…ない。