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壁の奥に広がる古代の神殿。 中心には、あの鍵のない宝箱が鎮座していた。
新一
新一が駆け寄ろうとするが、 白石が腕を掴んで止めた。
白石薫
白石の言葉に、新一たちは息をのんだ。 壁にはいくつもの古代文字が刻まれている。
彩はそれをじっと見つめ、 ある文字の並びに気付いた。
彩
蘭
蘭が首をかしげる。
園子
園子がワクワクしながら提案する。
新一が宝箱に向かって
新一
と声をかけるが、 箱は微動だにしない。
新一
新一が考え込む。
そのとき、白石が静かに語りかけた。
白石薫
彩
白石薫
彩
彩は呟き、ふと思い出した。 今より前、母に教えられた言葉ーー
『大切なものは、いつも心の中にある』
それこそが、彩にとっての「真実」だった。
彩
彩は宝箱の前に立ち、 深呼吸をした。
彩
するとーー
カチリ
鈍い音を立てて、箱の蓋がゆっくりと開いた。
新一
新一が驚きの声をあげる。 中に入っていたのは、一冊の古びた書物だった。
白石が慎重にページをめくると、 そこには古代の王国の歴史が詳細に記されていた。
白石薫
それは、王が自らの国の繁栄と衰退を記し、 未来の世代へと託したメッセージだった。
蘭
蘭が不思議そうに尋ねる。
白石薫
白石は微笑んだ。
白石薫
新一は満足そうに頷いた。
新一
彩たちは喜びを分かち合い、 白石と共に遺跡を後にした。
砂漠の風が、まるで冒険の終わりを告げるように 吹き抜けていく。
こうして幼馴染4人組の初めての大冒険は幕を閉じた。
園子
園子が笑顔で問いかける。
新一
新一は自信満々に笑った。 彩はそっと宝箱に触れながら思った。
本当に大切のものは、心の中にある。
この冒険が、きっとずっと忘れられない思い出になることを彩は確信していた。