~na side~
…また、助けられてしまった。
警戒は十分にしていたはず…
…なのに
また、同じ感覚がした。
あの時の、動けなかった感覚が。
しかも…
Broooockも、シャケも。
みんな動けなかった。
なんでだろう。
自分で言っちゃうけど…俺達は一応この世界で言うと強い方だ。
この世界の最高ランク、S…
そしてその最高ランクに近いA…
いわゆる、最強のランクを持っている。
…まぁ、Lランクっていう正真正銘の最強ランクには適わないけど。
それでも、Lランクを無しにしたらかなり強い方だ。
けれど、みんな動けなかった。
理由は分からない。
でも…
もし俺達以外の人もこんな風に動けなくなってしまうのならば。
1人でも多くの命を救うためにも、身近な人や、運営さん達への情報共有は必要だろう。
br
え、今のが動けないってやつ?
na
うん…
kr
ガチで動けなかったなぁ…
kn
流石に今後は戦わない方がいいかな…
br
だね〜
とりあえず能力暴走者に近づかないようにしようと話し、俺達は家に帰ることにした。
~sm side~
cn
っしょっと…
cn
うん、これで全員かな?
ru
そうだね。多分。
俺達は能力暴走者達の後処理をするために、全員を牢屋の中に入れていた。
見た感じ…ざっと300人程度はいるんじゃないか…?
cn
今Mに能力暴走を収めるポーションを作ってもらってるから、それまではここで待機してもらおうかな。
ru
何ヶ月くらいかかりそう?
cn
Mのことだから結構早いと思うけど…
cn
多分半年くらいなんじゃないかな…?
半年か…
…ラールと凛はこの中にいるのかな。
sm
…あ
居た…
半年かかったら…進級してから数ヶ月は学校来れないんだよな…
…別に、何も思わないけど。
md
『ザザ___アー、キコエル?』
ru
『聞こえるよ〜』
その時、インカムからMさんの声がした。
cn
『どうしたの?』
md
『一応ポーションを調べてみたんだケド…』
md
『コレ、ソモソモ暴走を収める成分が入ってるカラ、色々調整シテ量産スレバ全員治ると思うヨ。』
ru
『え、本当!?』
cn
『ちなみに聞くけど、それどのくらいかかる?』
md
『調整が終わっタラすぐ量産できるかカラ…』
md
『タブン1週間アレバ終わるト思う。』
cn
『おぉ、早いね。』
md
『何個作ればイイ?』
ru
『400個あれば十分だと思う!』
md
『オッケーイ』
たったの1週間でできるのか…
Mさん曰く、量産することは簡単らしいから、すぐ終わるみたいだけど…
sm
(無理はしないでほしいな…)
前回のお気に入りコメント
鈴雨 様 コメントありがとうございます!