この作品はいかがでしたか?
505
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その後僕は発声練習に勤しんだ
まだはっきり口で喋れる訳じゃないが これでも僕は頑張ったってぐらい体力を使った。
青
こんな途切れ途切れでも 僕は頑張った方なんだ...
桃
君はまるで自分の事のように 嬉しがって、褒めてくれるから
なんか、僕まで嬉しくなっちゃう...
青
桃
青
けど、自分でもわかるぐらい 確かにぎこちない
家ではあんなすらすら 喋れるのに....まぁ小声だけど....
青
青
僕はずっと練習してた けど、喋れるようになってもきっと小声だろうな...
それなら練習必要も無いんじゃ....ないのかな...
青
桃
青
でもさとみくんもいるし... ここで練習辞めますなんて言えない...
....どうしよ... もうなんか疲れてきた...
ぅう......
その瞬間僕の正面は真っ暗になって あんま覚えてないけど...なんか暖かかったなぁ...
そして僕が目を開けた時は 朝居たとことは違くて
朝の眩しい太陽とは違く、 部屋の中をまだ明るい夕日が照らしてた
その時ドアの開く音がした
桃
青
僕あの時なんかしちゃったのかな...
頭くらっとしてからなんも覚えてない...
き、聞けるかわかんないけど... 聞いてみるかッ.....
青
青
桃
さとみくんはそう言いながら しゃがみこんで僕の頭を撫でた
青
桃
桃
君は優しく微笑みそう言った
僕の大好きな笑い方 ただ面白くて笑ってるのでもなく
楽しくて笑ってる訳でもない 心の底からの優しい微笑み
こんな顔されると僕 安心しちゃう...
僕って堕ちやすいのかも... けど...こんな気持ちなのは僕のメイドさん以外 思ったことないし....
僕がおかしいのか... さとみくんが優しすぎるだけなのかな...
青
やばい...メイドさん お迎え来ちゃってるかなっ....
遅れたら絶対怒られるッ... 痛いことされるッ...
早く行かないとッ....
もう....僕... "友達作らないって決めたから"
僕の...僕のバックどこ...
僕がきょろきょろ 辺りを見渡しているとさとみくんが 急に口を開いた
桃
青
僕は今すぐにでも帰りたくて いつもより大きい声で言ったつもりだけど それでも小さかったらしい。
でも今はそんな事していられない 早く置いてあるとこ教えて貰って 車に乗りにいかないと...
桃
青
早くしないといけないという思いで 申し訳なさも恥も捨てて話をかけていた
早く家に帰らないといけないのにッ...
桃
なんで場所がわかるの....
メイドさんにバレないように 鞄の中の隅に隠してあるのに....ッ
家の中で...."リスカ"は出来ないからッ... だから学校に持ってきてやってるのに....
青
僕は焦ってさとみくんに問いかけた もう僕にとっては一生買えない品物ッ.....
桃
青
僕は無意識だった いつの間にか彼にこんな強く当たってると分かり
ものすごく申し訳なくなった。
青
謝らないとまた痛いことされる そう咄嗟に思いすぐ謝った
謝ってやめてくれたことなんてないのに
桃
青
桃
一体なんなんだろう... 殴られるのかな....怖い...怖いよ....
助けて....助けて....
お母さんッ.....
桃
青
全く考えても無い言葉が出てきて 僕は驚いてしまった
僕の家に来ても何の得もない... 友達が来ても鎖なんて余裕でつけるから。 遊べなんてしないし...
僕は暇つぶし相手がいるだけで 気が楽だけど...あんな姿他の人に見て欲しくない...
桃
青
桃
桃
今の君には優しい微笑みなんてない まるで何かに怒っているような...
そんなことを考えながら 僕達は歩んだ
メイド
メイド
そんな待たせちゃってたかな... 謝らないとッ....
青
メイド
青
もうよく分かんない... 悪いことしたのに謝んなくていいってなんで...
メイド
青
どうしよう...友達...じゃない... 知り合い...知り合いッ?顔見知り...?
桃
メイド
桃
確かにそれはそうだ... 僕も仲いい友達に様付けなんてやだ...
さとみさま....なんか嫌な響き... 様つけるだけで下に見られてる気分...
それに...いつのまにか友達になってる....
メイド
桃
メイド
青
メイド
メイド
メイドは呆れたように僕たちを誘導し 車に乗って学校を後にした
今日は一段と疲れた... そういえばサボっちゃったし...
きっと明日の学校 先生に怒鳴られるだろうなぁ...
メイド
青
考え事をしていると 急にメイドさんが話をかけてきて
僕は相変わらずの 小さい声で反応をした
メイド
メイドは小声で僕に呟きてきた
別にいいのに... 僕なんてお弁当を食べる価値すらないんだから...
青
...別に食べなくても生きていけるし...
お弁当あってもなくても 存在を忘れることの方が多い...
お昼って言われて初めて気づく
メイド
また...また他の人に頼って... 任せちゃって...
僕...なにしてるんだろ...
こんな僕みたいな邪魔な存在 いなければいいのに...
青
僕はメイドにお礼をした。 でも...食べられるだけでも有難いのかな...
そんなことを考えていると 僕達は家に着いた
コメント
11件
ふぉろー、連載失礼します.ᐟ
ごめん今回没った