実希
へぇ~告白見てたんだ...

愛
いや、覗きとか...そーゆのじゃないの!たまたまってゆうかなんて言うか...

実希
分かってるよ。

愛
ごめんね。何もしてあげられなくて...でも大丈夫!そばにいるから!

実希
×××.........

愛
ん?

実希
アンタに私の何がわかるのよ!?

実希
私も頑張ったんだよ!?心の中で、喜んでるくせにっ!

愛
え?

実希
...

愛
違うよ!喜んでなんか...!!

実希
...

愛
実希待って...!!

クラスの女子
ねぇねぇ。西村さんて××××××だってぇ~!!酷いよね

クラスの女子
うわっ。最っ低クズだね!

愛
(え?もんな私の噂してる)

愛
実希おはよ...え?

愛
実希!なんで無視するのよ!

実希
触るな!クズ女!

愛
え?

クラスの女子
そうよ。実希ちゃんにクズが移るわよ!

クラスの女子
朝日(実希)さんが汚れちゃう。うわっ!

この日から私とクラス全員の1:19の戦争が幕を開けた...
そして、男子までもが実希の味方をし、クラス全員が私の敵となった。
クラスの男子
西村にトイレの使った水風船爆弾投げろ~!

クラスの男子
おりゃー!

クラスの男子
やー!

愛
や、やめて!

クラスの男子
やめてって言われてやめる馬鹿どこにいんだよ。

愛
痛い!

クラスの女子
だから、どーしたのよ

先生も薄々気づいていたのだが、学校問題になるのが面倒だったのか、見て見ぬ振りをしていた。そして、ある日優木がやっと私へのいじめがある事に気づいた。なぜかみんなは優木の目の前では攻撃をしなかったのだ。
優木
おい。お前ら何やってんだよ?

クラスの女子
え、や、や、優木くん、い、い、や

クラスの女子
や、やさきくん!西村さんが、いじめてくるぅ~!

優木
馬鹿みてぇだな。最近西村が元気ねぇのはいじめのせいかよ…。

クラスの女子
は?!西村さんがいじめてきたのよ!

優木
馬鹿だなぁ、見てたよ。しかも、西村がそんなことするかよ!

クラスの女子
っ......!も、元はと言えばねぇ、優木くんが悪いのよ!

優木
は?

クラスの女子
優木くんが実希ふらな...

クラスの女子
A子、それはダメ。

クラスの女子
あ、うん。

その日を境に私達のくだらない戦争は終わりを迎えた。
愛
やさきくん、この間はありが...ゴホッゴホッ!

優木
大丈夫か?!

愛
う、うん

愛
この前はありがとね!

優木
別に...大したことねぇよ

愛
(なんだろう、すごい喉が痛い...ね、寝不足かな!)

愛
あ!

優木
ん?どーした?

愛
え!あ、いやぁあと少しで、そつ、卒業式...

優木
そだなぁ

愛
あと、1週間...ゴホッゴホッ!

優木
だ、大丈夫か?!本当に...。

愛
うん、平気だよ

愛
なんか、正しい告白の仕方とかあるのかなぁ~?

愛
...こ、これだ!なになにー?

愛
文字告白は絶対に...禁止?!『声を大切に』かぁ...。じゃあそろそろ寝ようかな

愛
お"...は"よ"う"...?!声が出ない?!ヤバイヤバイ!

愛
や"さ"き"く"ん"...ゴホッ!ゴホッ!

優木
無理すんな?!

愛
やさきくん...あのさ...(小声)

愛
き、きこえてない?

愛
やさきくん、好きだよ。(超小声)

優木
じゃあな。西村。

愛
うん...

優木
いつか、会おうな...。

愛
...

優木
そんな目で...みんなよ...

愛
(泣いてる?!やさきくんが...)

優木
じゃあな。

愛
まって!

優木
え?

愛
好きなの!やさきくんが!

愛
は...初めて話しかけてくれた時から!

優木
お前...

愛
ゲホッゲホッゴホッ!

優木
...大丈夫か?!

愛
ッゴホ!

優木
血?!

愛
ヴ...

優木
だ、誰か!救急車呼んでくれ!

愛
言えて...よかっ...た

優木
苦しくなるだろ?!黙ってろ!

愛
もう会え...ゴホッ!ゴホッ!ない...け...ど、ゴホッ!最...ゴホッ!までゴホッ!きだ...

優木
西村!俺はお前が...

優木
俺はお前が...好きだ!!

この日、彼女は安らかに天国へ旅立ってしまいました。