ここは、聖風高校
私立の高校で、部活動がとても強い学校
水愛
うわ
水愛
ダルいって
聖風高校1年、名は水愛《みあ》と言う
水愛
体育あるじゃん...
友希
どうした?
水愛
あーー!友希!
彼女は水愛の幼なじみで、 名は友希《ゆうき》という
友希
何騒いでるのって、体育じゃん。やだ
水愛
それはそう
2人が嫌々更衣室に向かおうとした、次の瞬間
1-Aの教室だけを取り囲むかのように魔法陣が発生した
水愛
な、なによこれ
友希
落ち着いて!
水愛
落ち着けるわけないでしょ!!
騒いでいるうちに、1-Aの生徒30人は消えていた
なんか薄暗い部屋に到着した1-Aメンバー
水愛
ここ、どこ?
友希
なんか、教室じゃない
空梨藍(主)
(そりゃそうでしょ...)
水愛
ま、まあ。う、うん。帰れるよ
水愛たちが騒いでいると、コツコツと足音が聞こえてきた
そして、現れたのは1人の青年だった
シュイ
手粗な歓迎で、申し訳ございません
シュイ
僕はシュイ。テータル王国の騎士です
水愛
き、騎士!?
友希
え、え、え??
シュイ
お願いがあります、魔王を倒してください
水愛
魔王ですか!?
水愛が驚いているところで、頭脳派の柊舞《しゅうま》が手を挙げた
柊舞
魔王を倒すことは別にいいけど、訓練期間とか用意してくれるんだよね?
シュイ
はい
柊舞
なら、やる
水愛
えぇ...(勝てる?)
友希
柊舞が言うなら、やるよ
結果、自信の無い水愛以外の1-A生徒は魔王を倒すことに同意した
水愛
(っ、なにこれ)
水愛の意識が遠のいていく...
水愛の脳裏には魔王の声が響いていた
魔王
あなたが私たちの味方になるのなら、あなたを助けてあげましょう
水愛
(私が魔王の仲間に?)
魔王
(ええ。彼らといるよりも強くなれるわ)
水愛
(でも、私は...)
魔王
(一つだけ言っておくけど、君たちがいくら頑張っても魔王には勝てない)
水愛
(それはそうでしょ...)
魔王
(ということは、こっち側に来てくれるってこと?)
水愛
(な...なんで考えてることがわかるのよ!)
魔王
(それは内緒です)
魔王
(さあ、どうする?決断できないなら、君たちがいる場所に攻め込むけど?)
水愛
(え、ええええ!!!)
水愛
(・・・わかった。)
水愛
(勝てそうにないなら、私はあなたに従う)
魔王
(ふふ...いい子ね)
魔王
(じゃあ、攻めますか)
水愛
(え????)
水愛
(あのー、攻めないとか言ってたよね?)
魔王
(時間切れというか、これはあなたをお迎えに来るための侵攻よ?)
水愛
(えぇ....)
シュイ
うわっ!?何が起きてる!?
柊舞
なんだよ、この揺れ
ヴェロ
シュイ!大変だ
水愛
(騒がしいな)
シュイ
もしかして...
ヴェロ
魔王が侵攻してきた
水愛
(あぁ...)
友希
え?
柊舞
は?
シュイ
わかった。どうすればい...
ドーンと大きい音が響き、水愛たちがいた部屋の壁が壊れた
そして水愛の足元にだけ、紫色の穴が現れた
水愛
え、ちょ、ま
スルリと穴に落ちて消えた水愛
柊舞
何が起きたんだ...
友希
水愛が...
ヴェロ
どういうことだ?敵が引き返してるだと...
シュイ
有り得ない...
みんなが困惑して、この侵攻は幕を下ろした
魔王城内
水愛
うわぁ、本当に来ちゃった
魔王
よく来てくれました
魔王
心の底から感謝と敬意を
水愛
いや、勝てない試合はやっても無駄ですから
魔王
面白い考えですね
魔王
そういうの、好きです
水愛
え...
魔王
私は、水愛を最強に仕上げましょう
魔王
そして、私の命令に従うだけでいい
魔王
あなたの身分と安全は保証しましょう
魔王
さあ、どうしますか?
水愛
なるほど...
水愛
でも、なんで私にだけコンタクトをとったのですか?
魔王
そうねえ...水愛が特殊だからかしら
水愛
私が!?
魔王
まあまあ
魔王
一言で言うならチート持ち最強人間です
水愛
はい?
魔王
ノーデメリットでパワーアップできます
魔王
さらに、戦闘中に武器を生成できます
魔王
決めつけは、ステータスを見れます
魔王
無条件で
水愛
えっと、チートですね()
魔王
だから、チートと私は言いました
魔王
では、どうしますか?
水愛
強くさせてください!
空梨藍(主)
乗るの早()
水愛
主さん?
魔王
まあまあ
魔王
では、準備しなさい
魔王
師匠は既に用意してある
水愛
は、はい!
こうして、トレーニングの幕が上がった
空梨藍(主)
とりあえず、次回は水愛のトレーニングが始まるよ!
空梨藍(主)
お楽しみに~