桃赤
俺にはとっくにわかっていた、
君が浮気してるということ。
前から
ずっと前から
相手がいたということ。
赤
赤
桃
桃
桃
君はいつも優しいから
浮気しているなんて信じられないけど。
赤
赤
桃
桃
‥‥嘘つき。
本当は女の子といかがわしい所に行ってたくせに。
赤
赤
桃
赤
赤
桃
赤
桃
赤
俺の最大のsos だった。
桃
桃
ちゃんと、?
どういうこと、?
桃くんは俺の彼氏なんだから、
ちゃんとって、どういうことなの?
意味分かんない
俺は勇気を出した。
赤
赤
桃
桃
桃
赤
赤
彼の瞳が一瞬にして涙目になっていくのがわかる
桃
桃
桃
彼は静かに涙を流した。
流すなら最初から浮気すんなよ
赤
赤
赤
桃
桃
赤
俺は内心戸惑った
チャンスがほしい
今度はもうしないから‥‥‥
そう言ってくれると思ってた
赤
赤
赤
赤
桃
桃
彼はまた、涙を静かに流していた
赤
赤
赤
赤
俺は今にも出てきそうな涙をこらえる
桃
赤
そういって彼の家から出ていった。
出た瞬間、こらえてきた涙がどっと溢れてきた
あのとき嘘でも
赤が一番だよって
もう一回やり直したいなんてことを
言ってくれていたら
赤
赤
あいにく外はどしゃぶりの雨だった。
俺は傘も何も持ってきてなかった
このままだと桃くんが傘を渡しに俺のところに来てしまう
桃くんは優しいから‥‥‥
‥‥‥‥‥‥
優しい人は浮気なんてしないか‥‥
俺は大雨の中を駆けていった。
赤がいなくなってすぐ
俺はソファーにもたれ掛かる
そして
さっきよりもたくさんの涙を流す
桃
桃
桃
こんな俺を‥‥‥‥
許してくれ‥‥‥‥
桃父
桃父
桃
桃
桃
桃父
桃父
桃父
桃
桃
桃父
父は今まで聞いたことがないほどの罵声をあげた
その声に俺は戸惑い、
言葉がでなくなってしまった
桃父
桃父
桃
俺は耐えきれなくなり
涙が溢れてきた
桃父
桃父
桃
桃
桃父
桃
桃父
桃
桃父
どうして俺の人生を勝手に決められなくちゃいけないんだ
どうして男同士で付き合っちゃいけないんだ
世の中は残酷だ。
そのことを思い知らされた
桃父
桃父
桃父
桃父
桃父
俺はもう何を言っても無駄だと思った
桃
桃
桃
涙を流しながら聞いた
桃父
それだけ言われた
俺は、赤にこのことを話そうとは思わなかった
どうやって赤と別れるのか
考えるのはすごく悲しくて
虚しくて
赤がいない世界で生きていけるのか不安が募るばかりだった
そして俺は
赤から嫌われて別れたらいいという結論にいたった
あのときの判断は間違っていたのだろうか
あのときもっと父に反抗していれば
あのとき赤に本当のことを話していたら
あのとき浮気するなんて馬鹿な答えを出さなかったら
今も赤と笑い合えてたのかもしれない
今になって自分のしたことを反省する
外は大雨だった
俺は傘を持ち
走って赤を追いかけた
けれど
すでに遅く、
もう赤の姿はなかった
赤
こんな俺をどうか許してくれ
そして
また来世出会うことができたら
その時は必ずあなたを幸せにします
雨に打たれながら
俺はそう誓った
end
タップお疲れさまでした
どんな人でも当たり前に愛し合える
そんな世の中になって欲しいです
最後までご覧いただきありがとうございました!!
コメント
6件
フォロ失です!
フォロー失礼します! 感動で泣きました! 主さんの言葉の通りになる世界にしていきたいですよね! エンドってわかってても続き読みたくなるくらいです!!笑
めっちゃ好き...フォローとブグマ失礼します!誰もが愛し合える世界になると良いですねぇ߹‐߹