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朝 , いつものように電車に揺られているときだった .
_ 赫 .
( イヤホン落
ッ…最悪
耳にはめていたイヤホンが
前に座っている人の足元に転がってしまった .
普通 , ただ話しかけて頼めばいい話だが ,
コミュ障の俺には難しい話だ .
_ 赫 .
_ 桃 .
_ 赫 .
よくある事 .
話しかけても声が小さく , 人に聞こえないのだ .
_ 赫 .
やべっ 大きい声出しすぎた .
周りの視線に恥じらいながらも , 恐るゞ顔を上げてみる .
_ 赫 .
_ 桃 .
彼女は気づいていない様子だった .
_ 赫 .
だが , もうあんな恥ずかしい思いをする勇気もないので
俺はそっと彼女の肩を叩く .
_ 桃 .
_ 桃 .
彼女は首を傾げ , " 何か ? " という顔でこちらを見てくる .
_ 赫 .
( 指下
その行動に気づいたのか , 彼女は親切に俺のイヤホンを拾ってくれた .
俺は 失礼ながらも
ぺこっと一礼した .
_ 赫 .
_ 桃 .
_ 赫 .
彼女は人差し指と人差し指とで " 手話 " というものを見せてくれた .
だが , 俺にはそれを理解する力もない .
なので当然 , その言葉がわかるはずもなく ,
ただゞ 首を傾げる事しかできないままでいた .
_ 桃 .
ふと , それに気づいたらしき彼女が
ノートとペンを取り出し ,
なにか書いている .
_ 桃 .
( どういたしまして
_ 赫 .
_ 桃 .
それが彼女との出会い .
俺は , 初日の あの笑顔を忘れられなくなる
……のだろう .
続 .