【 アイスクリームコンプレックス 】
そらる
白い吐息に寝静まる街
そらる
かじかむ指を温め
そらる
水銀灯の下を起こさないように
そらる
つま先立てて歩いた
まふまふ
暗い夜道を見渡せるように
まふまふ
一番背の高い木の上で
まふまふ
待ち合わせしようよ
そらる
銀世界の歩道は
そらる
描きわすれのスケッチみたい
まふまふ
拾い集めたサンタの忘れ物
そらる
いつの間にだろう
そらる
冬の匂いに目が覚める
まふまふ
『抜き足は抑えられない』
まふまふ
『スキップに変えたら
メゾフォルテ』
メゾフォルテ』
まふまふ
『もうすぐ君に会えるんだ!』
⛄️❄️
まふまふ
怖い空が
そらる
おどけていく
世界は
まふまふ
子どもがこぼした
アイスクリームみたいに
そらる
暗い夜に星散らせば
そらる
甘い甘い
そらる
夢のはじまり
まふまふ
恋や
そらる
偽物の
アイラビューに泣いた
微熱を冷まして!
まふまふ
冷たい夢は
まふまふ
おいしいに決まっているから
まふまふ
止められないな
ごくん ひとつ飲み干したら
アイスクリームコンプレックス
まふまふ
幸せと不幸なんて
まふまふ
辻褄合わせの関係で
まふまふ
アップルパイに入れるシナモン
まふまふ
そのままじゃとても
まふまふ
食べられたもんじゃない
まふまふ
この世界に不要なもの
まふまふ
なんてひとつすらないんだ
だって
まふまふ
ナイフとフォークで切り分けた
まふまふ
どれもに頬を落としそうで
そらる
きっとボクらも、
そらる
もちろん君も
そらる
必要としてもらえる日々が
そらる
どこかにあるんだ
まふまふ
時が経てば 君も
まふまふ
どうして大人になっちゃうの?
そらる
まだまだ不思議や夢をみたいよ
嫌なことは小さじ1杯から2杯まで
まふまふ
今日のシチューに
まふまふ
混ぜこんちゃえばいい
そらる
泣いたら笑えるだけ笑い
そらる
白昼ぐっすり サンタマリア
そらる
そしたらまた目を覚まして
Let's party!!
まふまふ
内緒話も
そらる
恋も
この世界も
まふまふ
食後に出てきた
シャーベットみたいで
まふまふ
一度食べたら病みつきで
まふまふ
ボクは少し
まふまふ
怖くなっちゃいそうだ
まふまふ
枕
そらる
元にある
続きがどんな
結末だとしたって
そらる
冷たい夢はおいしいに
そらる
決まっているから
止められないや
そらる
もう一口だけ
そらる
一生続いてよ
まふまふ
この不幸も
そらる
きっと明日生きるのに
必要なものなんだ
まふまふ
そうだよね?
そらる
ねぇ
まふまふ
ねぇ!
そらる
ねぇ!
ねえ!ねえ!ねえ!
そらる
ハンドベルで合図
まふまふ
デザートはまだ!?
そらる
遅いなあもう
まふまふ
喰らいつくしちゃお!
そらる
手につかない
まふまふ
ボクらはみんな
アイスクリームコンプレックス