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グロ注意、暴力描写注意 モブ(男)と、自分をナチだと思い込んでたドイツの昔の記憶を思い出すシーン
山奥の家にて 男性「おはよう。よく眠れたか」 (声がする。人の声....起きないと..また...?) ナチ(ドイツ)「ッ!?....」 (慌てて飛び起きる。昨日の事を徐々に思い出して来る。ここはあそこじゃない。そう分かると少し落ち着いた) 男性「朝ごはん食べるか?俺の昔話を少し聞いて欲しくてな」 (お腹は空いてない。正確に言えばすいてはいるが食べようとは思わない。今までは食べたら痛かったから。) ナチ(ドイツ)「...食べるダス」 (話を聞きたくてそう言った。複雑な罪悪感と安心感から目を背けたかったから。) 男性「ならトーストを食べよう。食べながらでも話を聞いてくれるかい?」 ナチ(ドイツ)「聞けるダス...ちゃんと..」 (そういうと男性は話始める。とある国の化身との話らしい) 男性「昔、俺はドイツの北東ら辺に住んでたんだ...そこで東ドイツと名乗る国の化身に出会ったんだ」 ナチ(ドイツ)「..東ドイツ...」 (その名前を反復する。どこかで聞いた事あるような名前...だがすぐには思い出せない) 男性「国としての生活に耐えられなくて...家出したらしかった。だから俺の家で匿ってやったんだ。メガネをかけてて本が大好きだったな」 ナチ(ドイツ)「..メガネ.......」 (そういえば..今のドイツがメガネをしている理由にも東ドイツが関わってたんだっけ。なんで自分がそんな事を覚えて居るのかもよく分からないまま話は進む) 男性「そいつは双子の兄弟の話を良くしてた。元気で勉強が出来る努力家で...真面目でどこか頑固で...抜けてるって。本当に好きだったんだろうな、分断されて会えなくなったと語っていた時はとても苦しそうな悲しそうな顔をしていた」 ナチ(ドイツ)「分断...」 (ベルリンの壁で半分になってた兄弟。有名な話だ。自分にも双子の兄弟が居た。名前は思い出せない。彼もメガネをかけてて...優しくて、笑顔だった。いつも自分を励ましてくれて苦しい時は寄り添ってくれた。顔はよく思い出せないけど...そっくりだったはずなんだ) 男性「ある日そいつはいきなり来なくなってな...噂では病気にかかったとか言って。それの...1週間後だったかな..にベルリンの壁が崩壊した。それからそいつはぱったり連絡も噂も聞こえなくなって...いつの間にか消えてなくなってた。あの日が嘘みたいにな。」 ナチ(ドイツ)「....崩壊..」 (ベルリンの壁崩壊。冷戦の終わりの象徴。かの有名な兄弟はすぐにベルリンの壁の先で会えたらしい。片方は心臓の病気で崩壊してすぐに亡くなって。形見のメガネをずっとはなみはなさず身に付けていたらしい。今のドイツがメガネをかけている理由。なぜ自分は知っているだろう。メガネをかけている兄弟の身体が静かに崩れていくところまで鮮明に予想出来る。不思議と悲しくて苦しい) 男性「ここに2枚写真があるんだ。その国の化身が置いてった...いや正確には忘れってた双子の国の化身が仲良く写っている写真。1枚は片方しかなくて、もう1枚は色あせて1部破れてるけどな」 ナチ(ドイツ)「ッ!」 (自分は知っている。2枚とも。何故かこの写真を撮った経緯も記憶も。上部が破れてなくなり一部が黒くなってる理由も。隣に写っていたメガネをかけているのがのがドイツ民主共和国。東ドイツって呼ばれてて確かに自分の双子の弟だった。隣に写ってる無愛想なのがドイツ連邦共和国。通称西ドイツ。こっちが俺だったはずだ。写真を撮ったあともお互い無愛想だとか服がダサいだとか言って笑いあってた。) 男性「何か思い出したか?」 ナチ(ドイツ)「俺なのに...イッヒじゃない。昔の記憶。」 (自分はナチなんだ。そう言われて、痛い思いしながら、言い聞かされてきた。だから消し去った昔の記憶。自分がドイツだと信じて疑わなかった時の綺麗な記憶) 男性「...洗濯する時に軍服から出てきた写真。渡すな」 ナチ(ドイツ)「...ナチス・ドイツ第三帝国」 (どこにしまっていたか忘れていた。1枚目は黒焦げでところどころ穴がありでもかろうじて誰がわかる。自分であり、父さんと呼んでいた存在でもあり、自分達を苦しめた国の化身でもある。ナチス・ドイツ第三帝国の化身が写っているだけの上部。そいつが敗戦し国の化身として自殺した時。弟が破った物。こんなの父親じゃない家族じゃないって火の中に捨てた物。何故か勿体なくて。幸せだと思っていた頃、笑いあって3人で撮った記憶が消え去る気がして。拾って隠してた。3人で映る家族写真だったもの上部分。) ナチ(ドイツ)「こっちは....」 (喧嘩してた時に破いてしまった物。二人で撮った写真がちょうど二人で離れるように綺麗に敗れてしまった物。テープ貼って直して飾ってたけど、分断されるって決まった時にわざと外してお互いのがお互いの写真を持ってた。俺は東ドイツ。あいつは俺の。まだ..持ってたんだな...捨てたと思ってた。忘れて行ったみたいだけど。お陰で俺の所に戻ってきた。どんくさい奴だ..俺と似て) ナチ(ドイツ)「ッ....う...」 (不思議と涙が溢れ出てくる。楽しかった頃の兄弟との記憶がフラッシュバックして...どうしようもないほど悲しくて苦しくて。自分の事じゃ泣けなかったのに、兄弟の事になると息が出来なくなるほど苦しくなる) ナチ(ドイツ)「ッ...なんでッ...死んでッ...ヒッグ...グスッ...俺ッ...ずっと...ッ」 男性「泣きたい時に泣け...苦しまなくていいんだ。いつ泣けるか分からないなら」 ナチ(ドイツ)「うぅぅッ...(泣)」 (泣いた。ひたすら泣いた。自分の事も彼の事すら忘れて。縋って泣いた。自分が誰だとか俺がなんだとか全部どうでも良かった。指名手配だとかそういうのが怖い訳でもない。ただただ兄弟がこの世に居ないのがどうしようもなく苦しくて悲しくて。昔に死ぬほど泣いたのにそれでも涙が込み上げてくる。ナチとして生きてきて我慢した涙が、兄弟のお陰で溢れ出てくる様な気がして。)
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