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お父さんが来ない
どうして、こんなにも時間がゆっくり流れているんだろう
あの時から、私はきっと変わった
プップー
西森葵
佐伯莉央
腕を引っ張られ、体を抱き寄せられ、少し触れてしまった
柔らかい、西森くんの唇に
西森葵
佐伯莉央
少しそのままで、じっと
でも、西森くんが離した
西森葵
佐伯莉央
佐伯莉央
結局あの後は、お互い無言で家に帰った
すごく息苦しい
西森くんのことを考えるだけで、頭がおかしくなりそうで
心臓、顔が暑くなる
お父さん
お父さんの声がした
佐伯莉央
もう、起きるしかないんだな…
今日もいつも通り、ちゃんと支度して、ちゃんとご飯食べて、ちゃんと着替えて、ちゃんと顔を洗って、ちゃんと歯磨きをした
普通にしとこう
そうすればきっと
時間が解決してくれる
人と関わるから
ろくな事が起こらない
誰かのことを考えるだけで
心臓が暑くなってしまう
多分、人は、これだから
人生という中の時間に頼ってしまうのかもしれない
人の気持ちは時間が解決してくれる
でも、この気持ちはきっと、これからも変わらないと思う
それが、
人を思うことだと思うから
この道を通るだけで、少し胸の辺りがザワザワする
八代美奈
佐伯莉央
いきなり後ろから抱きつかられたら誰でもなるよね?
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
八代美奈
佐伯莉央
坂口狂
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
坂口狂
八代美奈
坂口狂
八代美奈
坂口狂
なんだか、空気が違う
西森葵
佐伯莉央
会話が弾まないのは、気のせいだよね?
西森葵
佐伯莉央
西森葵
佐伯莉央
佐伯莉央
西森葵
佐伯莉央
西森葵
三度目の正直ってやつかな?
そんなに謝らなくてもいいのに
佐伯莉央
西森葵
そのまま、西森くんとは話さなかった
ガラガラ
坂口狂
麻生先生
八代美奈
西森葵
佐伯莉央
麻生先生
佐伯莉央
麻生先生
坂口狂
八代美奈
西森葵
坂口狂
坂口くんが西森くんに殴りかかろうとした
八代美奈
坂口狂
麻生先生
坂口狂
坂口狂
八代美奈
佐伯莉央
八代さんのテンションが少し下がった気がした
麻生先生
先生がそう言って教室を出ていき、私たちは授業の準備を始めた
こっそりと八代さんに聞いた
佐伯莉央
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
八代さんは私を隣の教室へ連れて行った
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
佐伯莉央
八代美奈
中学の時のことがあったから、何となく不安だった
でも、八代さんの役に立ちたかった
佐伯莉央
八代美奈
八代美奈
佐伯莉央
そして、教室に戻った
坂口狂
佐伯莉央
八代美奈
佐伯莉央
坂口狂
西森葵
八代美奈
坂口狂
ふと思い出した
前に、坂口くんから恋愛相談をされたことを
坂口くんが八代さんを 八代さんが坂口くんを
これってどういうことかわかる?
佐伯莉央
西森葵
佐伯莉央
西森葵
2人の思いが
同じ“好き“だってことは
私だけの秘密
ガチャ
昼休み、私たちはいつも通り屋上でお昼を過ごす
坂口狂
八代美奈
坂口狂
八代美奈
佐伯莉央
西森葵
食べていると、西森くんがブロッコリーを私の弁当箱に入れてきた
佐伯莉央
西森葵
坂口狂
八代美奈
西森葵
佐伯莉央
佐伯莉央
佐伯莉央
西森葵
西森葵
佐伯莉央
西森葵
佐伯莉央
坂口狂
八代美奈
佐伯莉央
西森葵
佐伯莉央
西森くんが少しニコッと笑った
こんな顔、初めて見た
いつもふざけているところしか見ていなかったから
どうして気づかなかったんだろう?
気づけば
そんなことが今日もあった
授業中、私が必死に説明を聞いていると
手紙を回してくる
佐伯莉央
西森葵
佐伯莉央
西森葵
見ると、うさぎのキン肉マンが書いてあった
頭がいっぱいだった私をふわっと軽く和らげてくれた
帰り道
私が車道側を歩いていると
西森葵
佐伯莉央
手を引っ張って歩道側に居させてくれる
小さい頃、お母さんが言っていたのと同じことを
西森くんはしてくれる
佐伯莉央
西森葵
坂口狂
八代美奈
西森葵
佐伯莉央
西森葵
よくよく考えてみれば、男の人がお母さんとはおかしい事だったと少し反省した
でも、ため息をついた後、西森くんは私の頭を軽く押した
頭に手を載せる
少し熱くなった
坂口狂
佐伯莉央
西森くんのすることが私の中で印象に残る
体が暑くなって
思い込んでいたことが全部バカバカしくなってしまう
西森響鬼
西森葵
八代美奈
坂口狂
西森響鬼
響鬼さんは私の方に手を乗せてきた
佐伯莉央
西森響鬼
西森葵
八代美奈
坂口狂
佐伯莉央
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