__𝗬
…もうさっさと片付けてやる
__𝗗
そっちから来いよ
__𝗬
……
__𝗗
へぇ〜、お前やるじゃん
__𝗗
……本当にお前、ただの '' 側近 '' か??
__𝗬
……
__𝗡
…事代主神、何か変だと思いませんか??
𝗛__
…というと??
__𝗡
…… '' 神使 '' というレベルにしては、使える結界の数が多すぎるんです
𝗛__
……!
__𝗡
あの方……本当に貴方様の知っている夕晏様なのでしょうか
確かに言われてみると、璢海や江蜥に比べて使える結界が多すぎる…
璢海と江蜥は2人で 「 転移結界 」 の一つしか使えないが、その代わり2人分の高度な転移結界が使える
__𝗗
おいお前ら!危ないぞ!!!!
__𝗡
?!
𝗛__
危な……
__𝗡
申し訳ありません、ありがとうございます՞ ՞
__𝗬
お前らさー、大山津見神だけが応戦してるからって呑気過ぎない??笑
__𝗬
俺が大国主命様の最側近だってこと忘れてるよね
__𝗬
そんなに舐められてるとは、流石の俺でも心外だよ
__𝗬
手加減してたけど、もう一気に終えるね
𝗛__
待て
__𝗬
!
__𝗬
……事代主神、どうしたの??
__𝗬
弟の最後の遺言くらいは聞いてあげるよ
𝗛__
……お前、本当に兄上??
__𝗬
…いきなり何を言い出すかと思ったら…笑
__𝗬
当たり前でしょ笑
𝗛__
…僕の兄上は死んでも他の神や人に向かって '' お前 '' なんて言葉を使わなかった
__𝗬
……それだけ??
__𝗬
理由薄すぎて全然根拠がないじゃn……
𝗛__
それに僕…見たんだよ、あの日 、
__𝗬
'' あの日 '' …??
𝗛__
側近試験の日
__𝗬
!
𝗛__
あの日、僕が見た兄上は死んでいた___
__𝗗
!
__𝗡
?!
__𝗥
……え
__𝗘
?!
__𝗦
!
__𝗬
……
__𝗬
何言ってるんだよ笑
__𝗬
事代主神の兄上は今目の前にいるでしょ
__𝗬
これ以上の証拠なんてある??
𝗛__
もういいよ、兄上
𝗛__
僕だって信じられなかった…いや、信じたくなかったんだ
𝗛__
だからあの日見た光景は心の中に閉まっておこうと思ったし、これからは僕が兄上の分も両親を支えていこうと思ったんだ
𝗛__
それなのに……
𝗛__
僕が見たのは……
𝗛__
最後に会話を交わした兄上と全く変わらない兄上が、大国主命様の隣に立っていた
𝗛__
だからあれは僕の幻覚なのかとも疑った
𝗛__
だけど…一緒に過ごすうちに分かった
𝗛__
お前は僕の知っている兄上ではない
𝗛__
明確的な証拠はない、'' 家族 '' として僕が感じたんだ
𝗛__
これが根拠だよ
__𝗬
……だったらなに??
__𝗬
俺をどうするつもり??
__𝗬
俺を消すの??
𝗛__
…いやまさか、そんなはずないでしょ
𝗛__
兄上には……
𝗛__
少しの間眠ってもらうよ
__𝗬
……は??
𝗛__
大山津見神!菅原道真!
__𝗬
?!
__𝗬
( や、やられた…!!! )
𝗛__
…本当にこれで兄上が元に戻るのかな
__𝗗
菅原道真が考えた作戦だ、心配ない
__𝗗
でもまさか……
__𝗗
「 俺の結界と菅原道真の結界を合成したら正気に戻る結界ができる 」 だなんて、俺なんか思いつきもしなかったよ
__𝗡
ほぼ賭けのようなものですけどね
__𝗡
… '' あの '' 1000年前の時も、今日と同じように他の神と結界を合成させたんです
__𝗗
!
__𝗗
……そうか
__𝗗
……俺は大国主命様も怪しいと思ってる
__𝗦
……
__𝗡
!
𝗛__
なんで??
__𝗗
…俺もなんとなくだけどな
𝗛__
…そっか、色々ごめん大山津見神
__𝗗
なんで謝るんだよ
𝗛__
今まで大国主命様の命令に従って大山津見神と対立してたからさ
__𝗗
あー、別に
__𝗗
どうせ事代主神の意思でやったことではないって分かってたし
𝗛__
……兄上が本当に死んでなかったのか確かめるために、忠実な神を演じて大国主命様に近付く必要があったんだよ
__𝗗
知ってる、大丈夫
𝗛__
…ありがとう笑
__𝗗
早くのあちゃん助けに行くぞ
𝗛__
僕はここに残ってるよ
__𝗗
は??
𝗛__
兄上が目覚めた時に正気に戻ってなかったら大変だし
__𝗥
事代主神様が残るのなら璢海達も残ります!
𝗛__
…らしいです
𝗛__
てことで3人で行ってきて
__𝗗
…事代主神、本当にいいのか??
𝗛__
うん、大丈夫
𝗛__
大山津見神なら
__𝗗
……
𝗛__
まあ、帰った時に手出すし
__𝗗
……てめぇ帰った時に覚えてろよ
𝗛__
はいはい笑
__𝗗
…じゃあお前ら行くぞ
__𝗡
承知しました
__𝗘
本当はのあを助けに行けなくて悔しいのでは…??
𝗛__
まーね
𝗛__
でもここは…大山津見神が助けに行かなくちゃ意味ないんだよ
きっと彼なりにやり遂げなければならないこと、1000年前の '' あの出来事 '' について大国主命様と決着をつけなければならないことがあるんだろう