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いつもの日常
紗奈
いってきまーす！
お母さん
行ってらっしゃい
お母さん
気をつけてね
紗奈
はーい！
相変わらず普段と同じ日常を過ごす
私は何も知らなかった
この先に起こることさえ
"何も知らなかった"
だから
だから私は
失ったんだ
紗奈
ただいま〜！
紗奈
……
紗奈
（あれ？）
不思議に思ったのはこの時だった
いつもならリビングから聞こえてくる
お母さんの「おかえり」が
今日はどこにもない
紗奈
(出かけてるのかな）
紗奈
（でも車はあったし
紗奈
（靴もある
何かがおかしい
紗奈
ｿﾞﾜ
変な胸騒ぎがした
紗奈
……
リビングに行った
紗奈
ぇ？
まさに地獄だった
お母さん
…
血だらけで倒れているお母さん
紗奈
お母さん""っ！！
お母さん
さ、な…
紗奈
、！
紗奈
救急車！
お母さん
も、う
お母さん
むりなの、
紗奈
え？ﾎﾞﾛ
お母さん
さ、な？
紗奈
なにっ？
｢幸せになってね｣
紗奈
ｯ…！！！
お母さん
……
紗奈
おかぁさん…？
紗奈
お母さん"！
その後お母さんは病院に運ばれたが
すでに父の元へと行っていた
お母さんからの最期は
お母さん
「幸せになってね」
だったが
お母さんがなくなり
1人になった今
幸せになることなんて 不可能と言っても通言ではない
だから私は決めた
お母さんを
お母さんを殺したやつに
絶対に
紗奈
"復習してやる"
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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