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バスルームから出てきた碧は、まだ少し頬を赤く染めたままタオルで髪を拭っていた
さっぱりしたせいか、どこか安心したような表情
リビングのソファに座っていた隼人は、その姿を一瞥して――口元をにやっと緩める
隼人
碧
不満そうに答えながらも、視線はどこか泳いでいる
隼人は立ち上がり、碧の頭を軽くポンポン
隼人
碧
そう返事をした碧の手からタオルをひょいと奪い取り、乱暴にならない程度に髪をわしゃわしゃっとしてから――
隼人
と、さりげなく言い残し、隼人はバスルームへ消えていった
バスルームから出てきた隼人は、上半身裸のままリビングに戻ってきた
腹筋が割れたその体に、碧の目が思わず釘付けになる
碧
思わず声が漏れ、碧の頬は真っ赤に
ブランケットで身体を隠そうとするけれど、視線は隼人から逃げられない
隼人はニヤリと笑い、碧の反応を楽しむように腕を組む
隼人
からかうような声に、碧は思わず背を丸める
碧
小さく、でも必死に隠そうとするように言う碧
隼人は笑いながら肩をすくめる
隼人
碧は胸の奥がドキドキして、ブランケットの中で小さく身体を震わせた
隼人の余裕とからかいに、どうしても抗えない気持ちになってしまう
碧はブランケットを肩にかけたままソファに座り、少し照れくさそうに視線を下に落としている
隼人はタオルで拭いた髪を手早く整えた後、ドライヤーを手に取り、碧の髪に風を当て始めた
隼人
碧は小さく頷き、髪を隼人に預ける
碧
声は小さく、でもどこか甘えている感じ
風が髪を撫でるたび、隼人の指も軽く髪に触れる
隼人
ふと呟く隼人に、碧は耳まで赤くして俯く
碧
小さな声で言うが、指先は無意識に隼人の腕を軽く握っていた
隼人はにやりと笑いながら、髪を乾かす手を少しずつ肩や首筋に沿わせる
隼人
からかう声の奥に、優しさと独占欲が混ざっている
髪を乾かし終わった碧は、ふわっとした髪を肩にかけながら、まだ少し頬を赤くして座っていた
隼人はドライヤーを片手に置き、ふと碧の首筋を見つめる
隼人
思わず顔を近づけ、軽く唇を首に押し当てた
ちゅ
碧
碧は驚き、ほんの少し身体を震わせる
隼人
隼人は笑い混じりに呟きながら、碧の肩に手を回して優しく抱き寄せる
ぐいっ
隼人
碧は顔を真っ赤にする
碧
でも声はかすかで、全然力も入っていない
隼人は笑いながら、碧の頭をぽんと軽く叩く
隼人
――昨日の夜から続く甘々の余韻が、まだ二人を包んでいた
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コメント
12件
え、え、どしためっちゃ甘えるようになって行ってますやん碧さん!笑それもめちゃくちゃ最高なんですけどね