赤嫌われ 前編

この世の中は残酷だ

誰かが正義だとしたら必ず悪者が生まれる。

誰かが被害者だと必ず加害者が付く。

決め付けられ、罵られ、ボロボロになってもなお 人間という生き物は立ち直り前を向こうとする

｢昔の事だ｣ で済むわけはないのに。 本当に愚か。

そんな愚かは、

"昔の俺"

だった

そう俺の母は、完璧主義な上にＤＶをする人だった

そんな母親でも好いて付いて回っていたのは俺だった。

父とは離婚しており、当時の俺は会わずにもう５年も経っていた。

とてもキツイ母でも、唯一怖い存在が居た

実祖父母だった

母は実の父母に俺と同じく"ＤＶ"を受けていた

多分、

白雪姫症候群

と言う奴だ。

昔ＤＶを受けていた人が自分の子供にもしてしまうという

俺の母の場合は、それだけでは無かっただろうけど。

俺は、母に12歳まで育てて貰った。

俺が12歳3ヶ月の時、母は

交通事故で死んだ

とても喜んでしまっていた。

その後の俺？

施設行きだよ。

祖父母は、俺の事なんて好いてはくれなかった

それはまぁ、自分がＤＶした子供が早死して、その子供だけが残って 自分の元に届くのは嫌だろう。

16歳まで、施設で過ごした。

それからはアルバイトして我武者羅に勉強した 時に｢施設育ちだ｣ と、ヒソヒソ話された時だったある。

そんな俺は、今SNS上で有名な

歌い手というのをしている。

とても楽しく、頑張る勇気をいつもくれる。

俺一人ではないし、とっても信頼出来る

仲間が居た

最高のエンタメグループ

すとぷり

俺は、このグループに所属した。

皆仲良くて楽しかった

そう、あの出来事が無ければ...ね