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夢野うき

うきです!失礼しますっ

お泊まり会以来の顔合わせだから、挨拶がぎこちない。

ドアを開けると、そこにいたのはロー先生ではなく......

夢野うき

....サボさんっ!!?

サボ

よっ!

サボ

やけに嬉しそうだな、夢野さん

夢野うき

い、いえ.....

サボ

..............

夢野うき

な、なんでしょう....?

サボくんは少し目を細めた後、

閃いたように口角を上げた。

サボ

そうか....そういうことか

夢野うき

えっ、どういうことですか

サボ

.....夢野さん

サボ

ロー先生のこと、好きでしょ

夢野うき

............え

バレた....一瞬で

夢野うき

す、すすす好きじゃないですよ!?

夢野うき

わ、私も保健室に用があって来ただけですからっ(早口)

サボ

....ぷぷっ、

サボ

すごい慌てっぷりだな

サボ

そんなに焦らなくてもバラしたりしないし大丈夫

夢野うき

さ、サボさん....

サボ

なに?

夢野うき

なんで気づいたんですか

サボ

バレバレだからなぁ

サボ

この前の用事ってのは、保健室のことだったのか

夢野うき

(うっ....そこまで見抜かれてる)

どんだけ分かりやすいんだ、自分。

夢野うき

サボさんは、どうしてここに?

サボ

あぁ、六限サボっただけ

夢野うき

(サボさんでもサボったりするんだ)

あ、ダジャレじゃないよ。

夢野うき

(どうしよ....ロー先生がいないなら用はないしなぁ)

キィ

ベッドに座っていたサボさんが立ち上がった

夢野うき

あの、サボさん....?

サボ

.............

カコッ、カコッ

相変わらずお洒落な靴だなぁなんて関心している余裕もなかった。

なぜなら、雰囲気があの時と同じだから。

不覚にもキュンとしてしまった、あの時と。

サボ

....うき

夢野うき

えっ?

突然名前を呼ばれて、胸がドキッとした。

だから、ずるいって。

サボ

この前の続きしてもいいかな?

一瞬で壁際に追いやられた私は、

サボくんの綺麗な指によって、余計な髪を耳にかけられた。

夢野うき

だ、ダメだよ、サボさん....

申し訳程度に胸元を押すのだが、ビクともしない。

サボ

なんで?

サボ

俺のこと嫌いなの?

サボくんが犬系男子のように甘えてくるので、とても困る。

私にはロー先生がいるし.....

だから、その眼差しやめて!可愛いから!

サボ

なぁ、”夢野さん”?

ニヤリと笑うその顔はロー先生みたいだ。

サボくんは私の顎を上に向かせると

左手でいわゆる壁ドンというやつをした。

夢野うき

(やばい....かっこいい)

カッコいいということは身に染みて分かっているので、

絶対に目を合わせない。

夢野うき

(目を合わせたら最後...目を合わせたら最後....)

そんな意地を張っている私に対抗心が芽生えたのか、

サボくんが私の耳を食べた。

そう、食べたのだ。

夢野うき

ひゃんっ!?

自分でも驚くほど甘い声と、だらしない声が出た。

サボ

....可愛いな

ボソッと呟くから、本気にしてしまいそうで困る。

サボ

夢野さん

サボ

俺のことだけ見て?

夢野うき

............っ

夢野うき

サボくん、離して....

サボ

ダメだよ

サボ

ロー先生とは、どこまでいったのかな

夢野うき

へ.........

サボ

まさか、もうしてるとか?

夢野うき

っ!!.......

サボ

あれ、図星だった?

サボ

......俺が上書きするって言ったら、怒るだろうな

夢野うき

さ、サボくん.....

夢野うき

お願いだから、もう...

ロー

おい

ロー

俺の女に何してる。

夢野うき

ロー、せんせ....

サボ

.......また邪魔が入った

ロー

あァ?

邪魔扱いされたのが気に入らないのか、ローが不機嫌な顔をする。

サボ

んじゃ、俺はここで失礼するよ

サボ

....またね、夢野さん

そう言うと、サボくんは保健室を後にした。

まるで事後みたいじゃないかっ やめてくれっっ

ロー

..............

夢野うき

.............. 

長い沈黙が続く。

せっかく会えたのに。こんな再開は嫌だ。

夢野うき

.......先生

ロー

............

先生はいつものようにクールかつ冷静に椅子に腰掛けている。

クールかつ、冷静に....?

帽子で顔が見えないのだが、なんだか怒っているような.....

夢野うき

先生、聞いてるんですか

ロー

......聞いてる

夢野うき

サボくんとは何もないです

ロー

..............

ロー

...こっちに来い

夢野うき

へっ?

言われた通りに先生の近くへ行くと、

腰を抱き寄せられ、先生の足に跨る形になってしまった。

夢野うき

(色々とまずい.....心臓が持たん!....)

先生からは、あの香水の香り

かっちりとした服装もカッコ良すぎるし

何よりその顔だよ!顔!

カッコ良すぎだよ出直してこい(?)

夢野うき

あの、先生....

ロー

.............

チュッ、クチュッ

まただ。

頭がおかしくなるような、全身がとろけるようなキス。

夢野うき

んんぅっ!....

後頭部と腰はしっかり抑えられ、逃げることなど許されない。

夢野うき

(やっぱ、頭が真っ白に....)

夢野うき

....っぷはぁあ

長い長い口づけが終わった。

慌てて息を吸い込む。

夢野うき

せんせ、学校ではダメですっ

ロー

.....るせぇ

ロー

俺の勝手だ

夢野うき

誰かに見られたらどうするんですかっ

ロー

そん時はそん時だ

ロー

俺は今ムシャクシャしてる

私のことで?

そう聞きたかったがやめておいた。

ロー

おい、もう一回すんぞ

夢野うき

いやもういいです!

最近のロー先生は、クールからかけ離れてきてる気がする....

ロー先生とサボくんに狙われてます💖

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コメント

2

ユーザー

とうとう見られてしまった!、、、、 このあとは、、どうなるのか続き楽しみにしてますね!

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