テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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その歌声が響く先。

第6話 - 忍び寄る悪魔の手

483

2023年05月29日

#青柳冬弥

#東雲彰人

#モブ冬

#R18気味

ぴーちゃん(　-∀・)

兄さん

…ふぅん

兄さん

なるほどね。

兄さん

まさかアイツが誰かにこの事を話すなんてな。

兄さん

昔はもっと、臆病で弱かったのに。

兄さん

…変わったな。

兄さん

原因はきっと、周りの環境だろう。

兄さん

…東雲、彰人か。

兄さん

厄介そうな奴だな。

作者でございます。

彰人に話したことによって、少しずつ凍っていた心が溶け始めてきた冬弥。

作者でございます。

けれど二人の会話をドア越しにじっと聞いていたのは、兄さん。

作者でございます。

さて、兄さんは一体どんな行動にでるのでしょうか。

作者でございます。

それでは、どうぞおたのしみください。

彰人

冬弥、これからの練習についてだけどさ

冬弥

もちろん参加する。

彰人

…言うと思ってたよ。

冬弥

私情で練習に穴を空けるのは、絶対に嫌なんだ。

冬弥

だが…

冬弥

夜は、まだ少し怖いが…

彰人

…じゃあ、しばらくは毎日あっちで練習するのはどうだ？

冬弥

…確かに、それなら安心かもしれない。

彰人

杏とこはねには俺が伝えておくから、明日の練習からセカイでやるぞ。

彰人

まぁ、お前は無理しなくていいけどな。

冬弥

わかった。

兄さん

…セカイ？

兄さん

何を言っているんだ…？

兄さん

…。

兄さん

…あまりよく聞こえないな

兄さん

まあいい。

兄さん

直接聞けばいいんだからな。

彰人

もう２２時になるのか。

彰人

…じゃあ、そろそろ帰るけど

彰人

…大丈夫か？

冬弥

あぁ。

冬弥

彰人のおかげで、なんだかもう怖くない。

彰人

…そーかよ。

冬弥

また、明日

彰人

おう。まあ、何かあったらすぐ連絡しろ。朝でも夜でも、どんな場所でも駆けつけてやる。

冬弥

ふふ、ありがとう。

彰人

じゃ、お邪魔したな。

冬弥

…

冬弥

（彰人の手のぬくもりが、まだ残っている。）

冬弥

（暖かい。）

冬弥

…何かある前に、寝てしまおうか。

兄さん

冬弥。

冬弥

っ、兄さん…

兄さん

明日はピアノを俺が教えてやる。

兄さん

父さんも母さんも、冬弥に甘すぎるんだ。

冬弥

…っ、

兄さん

なんだ、返事もできないのか。

冬弥

（…やりたくない。）

冬弥

（でももし、ここで逆らってしまったら…？）

冬弥

（また、あの時みたいに…？）

冬弥

（っ、違う、さっき彰人にもいったじゃないか。）

冬弥

（もう、怖くないって。）

冬弥

（だから、大丈夫だ、きっと。）

兄さん

冬、

冬弥

やりません

兄さん

…は？

冬弥

ピアノはもう、やりませんッ…！

兄さん

…はぁ、お前は学習しないな。

肩をがしりと掴まれる。

冬弥

ひッ…！

兄さん

そんなに俺に犯されたいのか？

冬弥

…っ離して、ください…！

兄さん

ははっ、その顔いいな

兄さん

本当はまだ怖いくせに、大丈夫って自分に言い聞かせてるんだろ？

兄さん

やめた方がいいよ。

兄さん

…それ、余計に苦しいから。

冬弥

っあ、！

そのまま、ベッドに押し倒される。

力で拘束されながら口を繋げられ、舌が入ってくる。

冬弥

っん、む、…！や、ぁ！

冬弥

（…怖い…！！）

兄さん

ほら、怖いだろ？

冬弥

（…っ、まだ、だい、じょ）

兄さん

大丈夫じゃないんだよ、お前は。

冬弥

ッ、！！

兄さん

お前は一生、俺から逃げられない。

ズボンに手を掛けられた瞬間、景色が車の中に変わった。

冬弥

い、ぁあああぁああ！！

男１

っ、暴れんなよ、なっ！

冬弥

ぅ、あ、ぁ、！

冬弥

…ん、で…

男１

怖いだろ？

冬弥

…ぇ？

兄さん

まだ、お前は救われてなんかいないんだよ、冬弥。

そこで、俺の意識は途絶えた。

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1件

ｽｰ……良い。

ぴーちゃん(　-∀・)

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