テラーノベル
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コツコツと私の足音だけが 周りに響く
本来なら此処 ボンテン ワタシ 反社に警視総監が居るのは相応しくない
確蝶
拳銃を構えて出てきたのは 確か、、
柚
確蝶
一瞬、 確蝶が不意を突かれたような顔をした
それからさらに瞳を厳しくし、 品定めするようにこちらを睨む
柚
煽るように嘲笑うと、
ドンッ
私は拳銃を捨て、 確蝶の方に投げた
柚
確蝶
柚
しばらく沈黙が続いたが、 確蝶は銃をしまった
確蝶
女の子を睨むなんて紳士じゃないなぁ、 ま、反社だし当たり前か
柚
柚
柚
驚いている確蝶を嘲笑うように 私は意地悪な笑みを浮かべた
自分でも性格が悪いと思う
確蝶
さっきまで締まってあった銃を取り出し、 確蝶は此方に向けた
それほど警戒されているのだろう
柚
銃を向けられている人間 と 銃を向けている人間
普通なら向けられている方が焦り、 向けている方が笑うだろう
しかし、警戒と焦りのせいで動揺しているのは確蝶の方
逆に私は、 こいつは撃たない いや、撃てない
そう確信があり、 動揺なんてしない
柚
しばらく確蝶は悩むそぶりをしていたが、 諦めたのか、付いてこいと顎をクイッとした
確蝶
さっきとは音色が変わり、 確蝶は堅苦しい口調になっていた
私は横からヒョコッと顔を出す
マイキー
少しマイキーが驚いていたが、 直ぐに無表情になってしまった
なぁ~んだ もう少しいい反応してくれるかなって、 期待してたのに
確蝶
ガチャっと音がして、 確蝶が部屋から出ていった
柚
マイキー
柚
マイキー
柚
周りからしたら、 ただの他愛もない世間話
けどそんな他愛もない世間話をしている時でさえ、 私達は気が抜けない
どんな言葉も、 一言一言逃さぬように 聞き耳を立てる
私は昔からこの空気間が大嫌いだった
少しでも気を抜いたら本音を話してしまいそうで、 久しぶりに会えた幼なじみとは仮面を被って話さなきゃいけなくて、
そんなピリついた雰囲気が苦手だった
マイキー
さっきより瞳を鋭くし、 マイキーは此方を睨むように話す
マイキー
=用件を言えってことだろう
柚
私が極楽を知っているのに驚いたのか、 マイキーはピクリと眉を動かした
柚
柚
ドンッ
私は腕を組み、机に上半身を乗っける
柚
答えはYES そうだと思ってた
マイキー
予想外の回答に、 今度は此方が驚く番だった
マイキー
マイキー
柚
私達は知り合いである前に、 悪 正 反社と警察
その関係が途切れることも、 変わることも一生ない
柚
またね は言わなかった
私がもう彼に会いに行くことがないのが 予想できていたから
元々私は彼が大嫌いだった。 オニーチャン 場地主介を失くしたときから ずっと、ずっと、ずっーと
柚
誰も居なくなった廊下で、 私は呟いた
ポケットからライターを出し、 タバコを吸う
今までずっと、 警視総監だからという理由で喫煙をしてきた
柚
私はタバコを床に投げ捨て、 ボンテン 反社 をあとにした
コメント
4件
くれーぷさんの話なら例え地雷でも読むわ。