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ユーフォリア　#２

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ユーフォリア　#２

第1話 - ユーフォリア　#２

71

2022年02月09日

#死ネタ

#にじさんじ

#knkz

#kzkn

アレクサンドラ

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アレクサンドラ

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葛葉

叶が死んでから、もう何年経っただろうか。

葛葉

今俺のいる時代は、戦争の絶えない激動の時代。

葛葉

俺は吸血鬼という事を隠して、アレクサンドラ・ラグーザと名乗り、
貴族として隊を指揮していた。

葛葉

また、叶に会えないだろうか。
そんな事を考えても仕方がない。

葛葉

転生なんてありはしないのだから。

葛葉

そう思っていたが、生きていれば不思議な事も起こるものだ。
叶は再び、俺の前に現れた。

葛葉

『…叶？叶なのか？』

叶

『叶？僕の事ですか？』

葛葉

（叶は叶だが、前世の記憶があるわけじゃないのか）

葛葉

『あ、いや、スゥーッ…』

叶

『まぁ、そんな事もありますよね。ふふっ。』

葛葉

そう言って笑う叶の笑顔が、
とても眩しくて、綺麗で。

葛葉

叶とまた会えた事が嬉しくて堪らなかった。

葛葉

転生した叶は軍人として戦争を生き抜いていた。

葛葉

また誰かに殺されたりしないだろうか…。
何十年も前の記憶が一瞬よぎったが、俺は一度経験している。

葛葉

今度は叶を死なせない。
そう誓ったんだ。

葛葉

後に戦況が悪化し、俺の隊は相手の本部へ特攻する事になった。
当日は俺も戦場に出る。

葛葉

人数を確保するため、叶が所属していた隊が統合され、俺の指揮下に入った。

葛葉

ここで戦いを終わらせる。

葛葉

そう誓って戦場に出向いた。

葛葉

だが、また過ちを犯してしまった。

ー戦場ー

葛葉

俺は叶をすぐ守れるように、背中合わせで互いを守るように戦っていた。

葛葉

あと少しで敵将を討ち取れる、という状況で、

葛葉

『…ッ！！』

葛葉

叶が撃たれていた。狙撃されたのだろう。

叶

『ぁあっ、痛っ…！！』

葛葉

俺は周囲の兵士を倒すので精一杯だった。

葛葉

庇いきれなかった。

葛葉

しばらくして、隊の兵士が敵将を倒し、戦いは終わりを迎えた。

葛葉

敵も味方も大勢倒れている戦場の中で
死にかけている叶を抱えながら歩いていた。

葛葉

『ごめん、また助けられなかった…。
もう死なせないって、言ったのに…。』

叶

『いや、僕が不注意だったからですよ。
気にしないでください。』

葛葉

『いや、違う。
俺がもっと…。』

叶

『そんなに自分を責めないでくださいよ。
苦しそうな顔なんて見たくないです。』

叶

『僕が転生してあなたに出会ったのなら、
また会えるかもしれないじゃないですか。』

叶

『その時まで、待っててくださいね。』

葛葉

『っ…、次こそはっ！！』

葛葉

絶対に死なせないから、
そう言おうとして叶の顔を見ると、
もう息をしていなかった。

葛葉

『クソッ…。』