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八尋寧々
はぁ〜...
八尋寧々
空からイケメンがふって来ないかしら...
花子くん
...
花子くん
ヤシロ...
八尋寧々
...別に本気じゃないもん
八尋寧々
現実とフィクションの区別くらいついてるもん
八尋寧々
でも怪異の助手なんてやってるのよ？
八尋寧々
つい特別な出会いを想像しちゃうじゃない
花子くん
特別？
八尋寧々
そうね〜
八尋寧々
例えばこの映画みたいに〜...
八尋寧々
悪霊に囚われたかれんな少女
八尋寧々
それから突然、空からふってきた美青年...！
八尋寧々
怪異を無事追い払い幸せに暮らすの！
花子くん
まじ〜？俺祓われてるんだけど
花子くん
危険思想禁止〜
花子くん
だいたいそんな妄想しなくても...
八尋寧々
んむ
花子くん
ヤシロには俺がいるじゃん
源光
そこまでだ！やっと見つけたぜ！
悪霊め！
悪霊め！
八尋寧々
ん？
花子くん
ん？
源光
カモメ学園中等部3年
空から男の子...？
源光
源光だ！
花子くん
へー
八尋寧々
えっと...花子くんの知り合い？
花子くん
直接な面識にないけど...
花子くん
あれは源家の人間だね
八尋寧々
源家？
源光
タチの悪い怪異から人間を守る
源光
それが源家に生まれた男子の役目
源光
だから俺はお前を祓う！
八尋寧々
えっ？
源光
覚悟しやがれ！花子！
源光
ﾊﾞｼｯ
花子くん
祓うね〜君には無理だと思うけど...
源光
そうか？
源光
ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ
八尋寧々
はっ！
花子くん
っく...
源光
残念だったな！花子！
八尋寧々
花子くん！
源光
直接触れるとはとんだ間抜け野郎だぜ
源光
これで終わりだ！
八尋寧々
やめて！
源光
あぶねっ！
源光
ばっかやろう！
源光
急に飛び出して来るんじゃ...
八尋寧々
む〜...
源光
ねぇです...
源光
あのあなたは...？
八尋寧々
高等部一年八尋寧々！
八尋寧々
花子くんの助手でお友達！
八尋寧々
これ以上花子くんにひどいことするんだったら
八尋寧々
私が許さないんだからね！
源光
あ〜...いや〜...でも...
源光
あいつは超超超超悪い怪異で...
源光
学園のためにも祓っとかないとつーか...
八尋寧々
花子くんは悪い怪異じゃないよ！
八尋寧々
私のことだって助けてくれたんだから！
源光
そ、それはちが...います！
源光
あいつはただの怪異なんかじゃない！
八尋寧々
そんな...嘘...
源光
先輩は騙されてるんです！
源光
だからあんなやつ信用しちゃだめだ！
源光
きっと先輩のことだって...
花子くん
ｼｬｷﾝ
花子くん
ばらされちゃった
花子くん
あ〜あもうしばらくは秘密にしておこうと思ってたんだけどな
花子くん
こい白杖代
花子くん
たしかに俺は人を殺した
花子くん
でも神様は言ったんだ
花子くん
この役割を真っ当できたら俺の罪はなくなるって...
花子くん
だから...祓われるわけにはいかない
花子くん
悪いね
源光
訳の分からないこといいやがって...
花子くん
ねぇ〜...その手痛くないの〜？
源光
ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ
源光
学習しないやつだぜ！
源光
今度こそ綺麗に消滅しちまいな！
花子くん
ふっ...
源光
っ！効いてねぇ...
花子くん
ｼｭ
源光
うおっ
花子くん
えいえい
花子くん
どうだどうだ！
花子くん
ねぇ〜少年！俺この杖ほしいな〜
花子くん
そしたら見逃してあげてもいいよ？
源光
舐めやがって...俺は逃げねぇぞ！
花子くん
ほう...
花子くん
じゃいいや！
源光
え？
花子くん
ｼｬｷﾝ
花子くん
ていっ！ﾎﾟﾝｯ
源光
え...？
花子くん
ふふっ
花子くん
俺の勝ち！
源光
なっ
花子くん
で...
花子くん
これは危険だから封印っと
源光
うぉぉぉ！
源光
うちの家宝に何してくれてんだ！てめぇ！
源光
剥がせ！
花子くん
やーだよ
花子くん
それより...
花子くん
やっぱり...霊場の力をまるで使いこなせてない...
花子くん
自分まで感電しちゃねぇー
花子くん
少年
源光
うるせぇ！
源光
俺はみんなを守れるなら命なんか惜しくねぇんだよ！
花子くん
おぉ！熱血〜！
花子くん
大丈夫
花子くん
焦らなくても君はいずれか優秀な祓い手になる
花子くん
それこそ...俺なんか簡単に祓えるくらいにね
花子くん
期待してるよ
源光
期待？
源光
俺はお前は祓おうとしてるんだぞ？
花子くん
まぁ...今は弱っちぃけどね！
源光
くっ...
源光
てめぇ...汚ぇぞ...
花子くん
WINNER！
花子くん
いぇーい✌️
八尋寧々
大丈夫？！
花子くん
こうでもしなきゃ諦めそうもなかったからね〜
花子くん
まぁすぐ起きるよ
八尋寧々
この杖今のうちに隠しておいた方がいいんじゃない？
八尋寧々
また来るかも...
花子くん
もしかして...俺のこと心配？
八尋寧々
当たり前じゃない！友達なんだから！
花子くん
そっ...
花子くん
ヤシロは...人殺しでも仲良くできるんだ
八尋寧々
そ...
花子くん
なんつって！冗談冗談！
花子くん
その少年はそのままで大丈夫だよ
花子くん
また来たって俺を祓えやしないし
花子くん
賑やかなのは大歓迎だ
花子くん
まぁ...近々もっと賑やかになりそうだけど...
何も言えなかった...
私は花子くんの助手で友達なのに...
花子くんのことを何ひとつ知らない...
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