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控えめに言って天才です! 最高すぎました!!
最高ですぅ!(*`ω´)b感動した😭NICOちゃんの優しさがそのまま再現されてて、🤦🏻♀️
またまたとてつもなくすきです、、めちゃくちゃ共感できてにこちゃんの優しさが溢れててだいすきです、、
ななは(主)
ななは(主)
ななは(主)
ななは(主)
ななは(主)
学校に行く準備を済ませて、玄関に向かう。 いてててて、、。
ズンっと腰に重りが付いているような鈍い痛み(誤解を生まないために:人それぞれ違います。)に、お腹を抑えてその場にうずくまる。
〇〇
にこ
にこ
1年も付き合っていれば何となく察しはつくようで、ブランケットをリビングまで取りに行ってくれた。
にこ
1人で上京して高校に通う私にとって、彼女であるにこちゃんは唯一頼れる存在だった。元々あまり体は強くない。その度学校に連絡して貰うのは、正直少し申し訳なくて。
〇〇
にこ
にこ
最近学校に行けていないのはきっと、ただ体の調子が悪いだけの理由じゃない。
〇〇
にこ
愛想良く話す声が聞こえる。ずっと背中を摩ってくれたおかげで、痛みは少し和らいで来た。
しばらくして、またにこちゃんが戻ってくる。
にこ
〇〇
にこ
脱衣所で着替えて、ベッドに向かう。 ごめんね、忙しいのに。 そう思ったらそれは顔に出ていたようで、ベッドにつくと優しく抱きしめてくれた。
にこ
にこ
〇〇
にこ
その笑顔があまりに可愛すぎるから、他の人にも同じようにしていないか心配になる。女の子のリアコファンも多いみたいだし。
〇〇
にこ
にこ
ごろんとベッドに横になる。するとにこちゃんも隣に入ってきて、私の顔をじっと見てきた。
〇〇
にこ
〇〇
にこ
〇〇
〇〇
にこ
なんだそれ。まるで私が子供みたい。 まぁ、歳の差考えると充分子供なんだけれども。
にこ
〇〇
そういうとお腹に暖かい手が触れる。そのままさすさすと撫でると、痛みが和らいでいくような気がした。
〇〇
にこ
にこ
〇〇
にこ
そう言ってにかっと笑った。太陽みたいなその笑顔で、どんな病気も治ってしまいそう。
〇〇
にこ
〇〇
にこ
にこ
イタズラ好きな子供みたいにそう聞いてくる。
〇〇
〇〇
にこ
〇〇
にこ
にこ
一緒に暮らせているだけで私は幸せなんだけど、どうやら彼女はそれじゃあ満足しないようで。
〇〇
にこ
しばらく考え込むけど、私が知っている甘え方なんて元々ひとつだけ。
〇〇
にこ
にこ
お腹を摩っていた手が背中に回って、トントンと一定のリズムが伝わってくる。ほんとに子供みたい。
緊張がほぐれて睡魔が迎えに来る。 おやすみ、好きだよ。その声で繋ぎ止めていた意識はぷつりと切れた。
遠くで聞こえる声に目を覚ます。
どうやらにこちゃんが電話をしているようで、さっきまで抱き締めて居てくれたのに取り残された気分になった。
〇〇
じゃあまた後で!と声がして、足音が近づいてくる。
にこ
ちょうどお昼の時間帯らしい。 まだお腹は痛いし、体が重い。
〇〇
にこ
〇〇
薬を飲んだあと、しばらくリビングでくつろいでいた。ソファに座っていると、すぐ前の机で編集する彼女の髪がたまにふわっと揺れる。
〇〇
にこ
〇〇
にこ
また編集に戻る背中を見て、ちょっとだけ寂しくなった。 胸の奥がザワザワして、よく分からないけど不安になる、この感覚。自分だけ取り残されていくような不安が、最近よくやってくる。
この胸の奥の不快感を、にこちゃんなら取り除いてくれるんじゃないかと思った。 甘えるって、こういうことなのかもしれない。
〇〇
にこ
そこまでしなくてもいいのに、わざわざパソコンを閉じて私の隣に座る。
自分の膝の間をとんとんと叩いて、そこに座るよう促す。向かい合うとなんだか恥ずかしくなってきて、そのまま肩に顔を埋めた。
にこ
優しく髪を撫でてくれる手つきが優しくて、突然視界がぼやけた。 その涙に気付かれないように、ぎゅっと下唇を噛む。
にこ
〇〇
にこ
〇〇
〇〇
そこまで話して、言葉が出なくなった。代わりに出てきた涙に、彼女はすぐに気付いたようだった。
にこ
しばらく背中を撫でてから、にこちゃんがゆっくりと口を開く。
にこ
おとぎ話を聞かせるみたいな口調が心地良い。
にこ
〇〇
にこ
にこ
にこ
上手く言葉に出来ないけど、言いたいことは何となくわかって、彼女なりの優しさに胸がじんわり暖まる。
にこ
〇〇
私が怖かったのは、変化だったのかもしれないと、そこで気が付いた。 心のどこかで、ずっと晴れ渡る日々が続けばいいと、贅沢な願いを持っていたのかもしれない。
にこ
にこ
引っ込んでいた涙が再び溢れてくる。
〇〇
にこ
優しく頬を包まれて、優しい瞳と目が合った。そのまま引き寄せられて、唇が重なる。
〇〇
にこ
〇〇
にこ
〇〇
にこ
〇〇
にこ
にこ
〇〇
〇〇
にこ
〇〇
夜、お風呂もご飯も済ませて、今日はいつもより早く布団に入った。
今日は満月だ。ヘッドボードのすぐ上にある小窓から、淡く月明かりが入り込んでいた。
〇〇
にこ
〇〇
にこちゃんの口角がふっと上がる。 月より綺麗かもしれない。
にこ
ぎゅっと抱きついて来たかと思えば、安心しきった顔で、だいすき、と呟いた。 今日はありがとうね。
透けるような、それでいて堂々とした月が彼女を照らしていた。世界一美しい情景を目に焼き付けて、そっとしまい込むように目を閉じた。
明日は晴れるらしい。
ななは(主)
ななは(主)
ななは(主)
ななは(主)