迅
夜なべでアレンジパイと
にっこりスマイル引っ提げ
にっこりスマイル引っ提げ
迅
少女はまだ諦めない
迅
時計塔の針も空を指して
お腹も鳴るそんな時
お腹も鳴るそんな時
迅
ふと後ろから人が少女を押す
甘い籠は落ちる
甘い籠は落ちる
迅
お菓子を踏み行く人達
平気な顔してさ
平気な顔してさ
迅
惨めに拾い集める
ふともうひとりの手が
ふともうひとりの手が
迅
どろどろのパイを除に
口に入れて『おいしいね』
口に入れて『おいしいね』
迅
その声で心は溢れた
迅
まるで輪郭を
描いたみたいだわ
描いたみたいだわ
迅
そうして彼は
手を差し出した
手を差し出した
迅
何故なら少女に
呪われているから
呪われているから
迅
死んだ世界で唯ふたり
生きていた遠い物語
生きていた遠い物語
迅
街の人達は哀れむ
赤い実を食べて
呪われた者を
赤い実を食べて
呪われた者を
迅
永遠に生きられずに死ぬのさ
嗚呼なんて可哀想な話
嗚呼なんて可哀想な話
迅
ふたりは笑うそれでも笑う
迅
LaLaLaとっても
素敵な呪いね
素敵な呪いね
迅
例え明日死んでも『今』が
確かで大切になるから
確かで大切になるから
迅
もう声は届かないのね
迅
まるで透明に
なったみたいだわ
なったみたいだわ
迅
そうして誰もが
知らぬ振りをした
知らぬ振りをした
迅
何故なら世界が
呪われているから
呪われているから
迅
『永遠』の呪いは
解かれていた
解かれていた
迅
まるでふたりの方が
狂ったみたいだろう
狂ったみたいだろう
迅
そしていつか
笑うように眠る
笑うように眠る
迅
何故ならふたりは
放たれているから
放たれているから
迅
死んだ世界で唯ふたりだけが
幸せだった
幸せだった






