この物語はフィクションです。 実在する人物、施設、病気などは一切関係ありません。
よく晴れた日のことだった。
亜子ーアコー
私に付き合ってください!
晴空ーハクー
それってまさか告白──
亜子ーアコー
いや、違う。
晴空ーハクー
え?
亜子ーアコー
ただ私のやりたいことに付き合ってほしいだけ。
晴空ーハクー
ああ、そういうことですか。
晴空ーハクー
……。
亜子ーアコー
……。
晴空ーハクー
何ですか?
亜子ーアコー
もう少し話聞いてよ。
晴空ーハクー
他の人に頼んでください。
亜子ーアコー
10日。
晴空ーハクー
10日?
亜子ーアコー
あと10日なの。
晴空ーハクー
何がですか?
亜子ーアコー
この世界から消えるまで。
晴空ーハクー
は?消える?
亜子ーアコー
そう。
晴空ーハクー
死ぬってことですか?
亜子ーアコー
う~ん……まあそんな感じかな。
晴空ーハクー
そんな大事なことサラッと言わないでください。
亜子ーアコー
残りの10日間、一緒に過ごしたい。
晴空ーハクー
なるほど……。
もしも君が、10日間を一緒に過ごしたいと思ってくれているなら。
晴空ーハクー
そういうことならまあ……いいですよ。
亜子ーアコー
ホント?ありがとう!
君にとって、最高の10日間になるように。
亜子ーアコー
じゃあ『晴空とやっておきたい10のこと』作ってあるから!
亜子ーアコー
明日から一緒にやろうね!
君と過ごす10日間が始まった。
君が消えるまで残り10日