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彩葉
突然、彩葉の口から放たれた言葉は 私には理解できなかった。
麻恋
彩葉
麻恋
彩葉
彩葉
呆気なく別れを告げた彩葉の背中は どこか、寂しさを感じた。
麻恋
彩葉
上手く、ごまかせただろうか。 麻恋は、悲しんでないだろうか。 そんなことが頭の中で渦巻いている。
彩葉
彩葉
あんなことを言いたかったわけじゃない。 本当はずっと一緒にいたかった。 でも、僕の身体がそうはさせてくれない。
着々と僕の身体を蝕む病からは逃れられない。 どれだけ足掻いても、苦しんでも、待っているのは『死』のみ……。
彩葉
彩葉
彩葉と話さなくなってから1週間がたった。 時の流れは早く、もう1週間だ。
麻恋
私の頭は彩葉のことしか考えられなかった。
スマホ
麻恋
もしかしたら彩葉かもしれない。 そんな淡い期待を抱いてスマホを開く。 だが、その期待はすぐに絶望へと変わった。
彩葉
麻恋
メールの内容は淡々としていて、 悲しいのは私だけなんじゃないか。 そう思わせるかのようだった。
彩葉
麻恋
カチッカチッと一定のリズムを刻む時計。 目からこぼれ落ちる涙。 すすり泣く声。 今の私に聞こえる音は、これだけだった。
あれから2年
麻恋
麻恋
麻恋
彩葉の墓の前にはたくさんのお花が添えられている。 その時、サァッと風が吹いた。 まるで、彩葉が「おめでとう」と言っているかのように。
麻恋
麻恋
れむりんご
れむりんご
れむりんご
れむりんご
れむりんご