突然最推しがやってきました

〜東京都内〜

スタスタ ( ただ歩いてる音が聞こえる )

あっという間に打ち解けたエースと俊作… 仲良く会話しながら事務所を出て、 今回の彼の仕事であるメンズファッション雑誌の事務所オーディション会場へと向かった。

〜電車の中〜

ガタンゴトン… ガタンゴトン…🚃

恵比寿から乗った電車内ではやり方を教わりながら エースは俊作とLINEを交換したり、 ときどき会話をかわしたりなどしながら 30分ほど電車に揺られた。

〜会場の最寄り駅〜

スタスタ ( また歩き出す )

駅を出ると、右方面にまっすぐ歩いて会場へ。

☆

〜会場前〜

スタスタ ( 中に入る )

25分弱後、会場に着いたため 俊作を先頭にしながら中へと入った。

〜会場がある建物のロビー〜

ガチャ キィィイ…

扉は引っ張る式の物で、俊作が慣れたようにしながら引っ張りエースを最初に入れて自分もあとから入り、エレベーターの到着を待ち乗り込んだ。

〜会場がある建物・廊下〜

スタスタ ( ただ歩いてる音が聞こえる )

〜事務所オーディション会場・待合室〜

ガチャ

オーディション会場に着くとエースと同じように芸能事務所所属の者が沢山いて、全員が自分の番を今か今かと待っている。 ……で、ここはオーディション会場の待合室のような場で、意気投合して仲良くなっている者がいたり、緊張してしまって話せなくなっている者でさまざまだった。

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( 緊張している様子のオーディション受験者 )

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( 仲良くなり、意気投合しているオーディション受験者 )

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俊作はエースに様子を聞くと、エースは確かに緊張しているが、ほんの少し堂々としていた。 それを見た俊作も驚きただ唖然とした。

俊作もエースの話を親身になって聞く… が、 途中で言葉を止め、何かを言いたそうにした。

俊作が言いたかったのはこのあと控えている面接についての注意事項のようなもので、異世界出身のエースに口酸っぱく念押しして、エースもうなずきながら返答した。

☆

ガチャ

( 面接をしていたであろう編集部の者が出てきて、次に面接をする受験者を大きな声で呼ぶ )

スタスタ

それからあっという間に呼ばれて、 エースは俊作に連れられ待合室を出た。

〜事務所オーディション会場・面接室〜

Ace Side

トントン、ガチャ

おれは俊作サンに連れられ、すくえあってざっしのじむしょおーでぃしょん？の会場があるという部屋に入ると… 40代くらいのおっさん ( 失礼 ) と30代くらいのオニーサンとオネーサンがおれと俊作サンを待ち構えていた。

遡ることおーでぃしょんの直前、 ‘‘ 俺の前では別にいいけど、会場ではさすがに敬語を使え ’’ と俊作サンからも念を押されていたので、おれは敬語で名乗る。

……すると案の定おれの名前の事で食いつかれ、俊作サンが心配そうに見てくる。

( 異世界出身だと言えず、咄嗟に嘘をつく )

カキカキ✍🏻 ( エースが話してきた情報をメモして記録する雑誌の編集部 )

おれのお袋も同じ異世界の生まれだが… あれからおれの事情を全て知った俊作サンに口酸っぱく念押しされていたのもあり 言う訳にいかねェと思い、 そいつらにゃ悪ィが嘘をつく事にした。

☆

志望動機… 俊作サンに勧められておれもそのざっしのもでるとして加わる事を決めたから、何も考えていなかった。 しかたねェ、ここは正直に言いつつ ほかにも何か言う事にする。

……結局、この一瞬の時間で考えておれが海賊だった時の見た目を話す事にした。 おれも俊作サンに言われて興味もったのは本当だし… ちっとは目ェ惹かれたか？

さすが男物の服を扱うふぁっしょんざっしと聞いているだけあって、 目ざとく聞いてくるな… なんて思いつつ、 おれはさらに口を開く。

ガサゴソ… スッ ( なぜか持っていた写真を見せる )

おれが白ひげ海賊団にいた頃や、 スペード海賊団にいた頃かぶっていた テンガロンハットのしゃしんを見せると、 ざっしの関係者はおれのすまほへずいっと詰め寄りそのしゃしんを見ている。

( テンガロンハットの話で持ち切りに )

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体感30分だろうか、そのくらい話した頃に 終わりの印が出され、部屋を出た。

〜事務所オーディション会場・待合室〜

おれの順番はなんと3組目のトップだったとあとになってわかり、 それからじむしょおーでぃしょんともあって、げいのうじむしょに所属してるという数人の男達が面接を受けた。

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( 次々と話しかけられ、 他の男子達としばし盛り上がる )

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( LINE自体をあまり知らないどころか スマホ操作にすら慣れておらず、 承諾する際に口ごもってしまう )

( ↑ケラケラ笑って見てる )

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( 【PORTGAS ･ D ･ ACEが友達に追加されました】という文字が 同じオーディション受験者である川井朔弥と澤田拓海のLINEに表示される )

ここに来てから最初に入った部屋では川井朔弥って男と澤田拓海って男から話しかけられて友達になり、‘‘ らいん ’’ という連絡先も交換した。 おれのらいんの項目には、俊作サンとリナと彼女のまねーじゃーの由香里サンしかいなかったためちょっと嬉しい。

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それから何人も呼ばれ続けてようやく全員受け終わると、おれは俊作サンに連れられ家に帰った。

〜1週間後〜

おれの勘に間違いが無ければ 今日でんわという機械を用いて、おーでぃしょんの合格発表だと聞いている。 俊作サンはソワソワしながらその発表を待っていて、かくいうおれもちょっと緊張している。

ヴーーーッ、ヴーーーッ、ヴーーーッ…

俊作サンからやり方を教える、と言われて… おれは先日買ったばかりのすまーとふぉんに手をかける。

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ヴーーーッ… ヴーーーッ… ガチャ

俊作サンが紙に書いて見せながら、おれがこのでんわでどう言えばいいのか教えてくれるからスラスラと進む。

ヒュッ… ( 喉を鳴らす )

連絡の主はやはり先日のざっしの関係者からで、 合否に関する事だとわかった途端から ゴクリと喉が鳴るような音が聞こえて、 おれが今緊張してるんだろうという事がわかる。

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正直言うと受かってると思ってなかったが、何を隠そうとも結果は合格。 なんと一発合格だった。

でんわ越しのヤツが言うに、今日から見て3日後におれにとって初めてのさつえいが行われるらしく 【◯◯すたじお】って所に来い、と言われた。

ブチッ

( 通話が終わる )

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でんわを切ると俊作サンが駆け寄ってきて、 おれは先ほど言われた結果を教える。

〜オーディション受験者とのLINE〜

【 S・T・A ( 3 )】

先日のSQUARE事務所オーディションで 仲良くなったうちの1人からLINEが来て、 エースも返信した。

残る2人の所にも連絡が渡っていたようで、エースも同じように返した。

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残る2人… 朔弥と拓海は不合格、 合格者はこの中でエースだけだった。

その後エースは2人の分まで頑張る、と約束し、3人で必ずごはんに行こう、とごはん会の約束をしてその日は終わった。