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るる
るる
るる
るる
るる
るる
るる
るる
るる
るる
るる
るる
文化祭から始まった毎日は、気づけばあっという間に過ぎていった
放課後一緒に帰ったり、勉強を教えてもらったり、雨の日に相合傘をしたり
その全部が、少しずつ私の中に「当たり前」になっていった
でも、まだ言えてないことがあった
放課後の屋上
文化祭と同じ、夕陽が空を染めてる時間
フェンスの前に立つゆあんくんが、振り返って笑った
ゆあん
ゆあん
えと
少し時間を置いて、私は深呼吸をした
えと
ゆあん
えと
ゆあん
えと
えと
ゆあんくんが目を細める
その視線が、胸にあった不安を溶かしていく
ゆあん
えと
ゆあん
ゆあん
えと
胸の奥が熱くなって、涙がにじむ
でも今日は、泣きたくない
えと
ゆあん
えと
えと
言葉にした瞬間、蓮の表情がやわらかくほどけた
ゆあん
えと
ゆあん
えと
ゆあん
私な笑って、手を差し出した
えと
ゆあんくんがその手を強く握る
温かさが伝わって、心臓が落ち着かなくなる
夕陽が沈む屋上
照れくさくて、でも幸せで、言葉が上手く出てこなかった
ただ1つだけ確かだった
ふざけてなんかない、この気持ち
これからも、ずっと
るる
るる
るる
るる
るる
るる
るる