実らぬ三角関係は…

俺はなおきりの家を出て今もずっと 明日の告白について考えていた

正直なおきりは俺のことを恋的に 好きと見てないと思う

でも少しもしかしたらの可能性も… と自分を励ました

そんな時 聞こえないはずの声が聞こえた

荷物届けるために学校抜けるか…？ と考えてしまう…

今まで俺らは学校をサボること 抜けることなんて一度もなかった

だからこんな経験は初めてだし 慣れてないっていうのもある

なんでこんなことに なったんだっけ…

あいつらの笑い声、許せない 俺の大切な人を殴りやがって…

そんなことをまた考え出してしまう

そういえばなおきりにも 『仲間思い』って言われたな…

それと一緒に 『恨みたくても恨めない』とも…

俺はなおきりに 恨まれるようなことをしたのか…？

でもあの笑顔をみる限り いつも通りの優しい笑顔だったし…

誤魔化すようにえとは早口で喋る

俺はさっきのなおきりの家で話した ことを簡単にえとに話した

『恨みたくても恨めない』って 言われたところまで全て

『深い意味はない』とは 言われたもののやっぱり気になる

俺はなおきりに不快なことをした ならすぐに謝りたいし…